1. トップ
  2. AKB48グループの新たな“きっかけ”に――Nona Diamondsインタビュー「“こんなに歌える人がいるんだよ”って胸を張って言えるように」

AKB48グループの新たな“きっかけ”に――Nona Diamondsインタビュー「“こんなに歌える人がいるんだよ”って胸を張って言えるように」

  • 2021.6.30
  • 739 views
Nona Diamondsの山内鈴蘭、岡田奈々、池田裕楽、秋吉優花、山崎亜美瑠(写真左から)
Nona Diamondsの山内鈴蘭、岡田奈々、池田裕楽、秋吉優花、山崎亜美瑠(写真左から)

【写真を見る】“難波の歌姫”と言われることへの胸中を明かした山崎亜美瑠(NMB48)

AKB48グループのメンバーによるユニット“Nona Diamonds”が、6月30日(水)にシングル「はじまりの唄」をリリースする。

Nona Diamondsは「第3回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」ファイナリストの池田裕楽(STU48)、野島樺乃(SKE48)、岡田奈々(AKB48/STU48)、秋吉優花(HKT48)、古畑奈和(SKE48)、矢野帆夏(STU48)、三村妃乃(NGT48)、山内鈴蘭(SKE48)と、審査員特別賞を受賞した山崎亜美瑠(NMB48)の9人によるユニットで、「はじまりの唄」は同大会で審査員を務めたゴスペラーズ・黒沢薫が作詞作曲をはじめ、プロデュースを行った。

WEBザテレビジョンでは、Nona Diamondsの中から池田、岡田、秋吉、山内、山崎のインタビューを実施。楽曲から受けた印象やレコーディングの様子、さらに“AKB48グループの中で特に歌がうまい9人”という触れ込みで活動することについての心境などを聞いた。

「“はじまりのきっかけ”になればいいなと思っています」(山内)

――「はじまりの唄」は3月に行われた「第3回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦 ファイナリストLIVE」で一度披露して、5月末にはMVが公開されましたが、皆さんはこの楽曲からどんな印象やメッセージを受けましたか?

秋吉:まず、こういう形でAKB48グループのメンバーが集まってCDを出して、しかも黒沢さんの書き下ろしということで、本当にびっくりしました。歌詞と歌割りも黒沢さんが一人一人に当て書きのように考えてくださったので、本当に私たちの思いを乗せた歌だなって思いました。

池田:黒沢さんが私たちのことを考えて作ってくださった曲なので、私たちにとってすごく大事な曲なんですけど、でも私たちだけじゃなくて、この曲を聴いてくださる方にも何か自分の思いに当てはまる部分というか、そういうところがきっとあるはずだと思うので、そうやって聴いてほしいなって思います。あと、今はコロナ禍で私たちも皆さんも思うようにやりたいことができなかったりすると思うので、この曲を聴いて「諦めずに頑張ろう」って思ってほしいです。

岡田:AKB48グループにこんなに歌が上手で、自分で上手って言うのは抵抗ありますが、歌が大好きなメンバーがこんなにたくさんいるんだということを、この楽曲を通してたくさんの方に知っていただきたいです。公開されたMVも10万回再生(※取材時)されていて、うれしいコメントがたくさんありました。

黒沢さんがTwitterで「挑戦作なんでアンチ覚悟してたが、思ったよりコメント欄が平和で嬉しいな」とおっしゃっていたんですが、私も黒沢さんと同じ気持ちで、こんなに喜んでくれる人たちがいてよかったなって思うので、MV以外にもこのメンバーでの活動がもっと増えたらいいなって思います。

山内:AKB48グループって挑戦をし続けるグループだと思うので、「はじまりの唄」というタイトルのように、また新たなきっかけがこのNona Diamondsから始まるのかなって、すごくワクワクしてます。

AKB48グループからこういうふうにデビューさせていただくのは初めてだと思うので、私たちが最初のきっかけを作っていく者として、“バトンをつないでいく”じゃないですけど、もっと若いこれからを担っていく子たちに、私たちが背中を見せられるような“はじまりのきっかけ”になればいいなと思っています。

山崎:AKB48グループって人数が多いので、歌が大好きなメンバーや歌がうまいメンバーがいても、あんまり見つけてもらえなかったというか、歌を本格的に披露する場面も今まで多くはなかったんですよ。

だけど、今回こうやってメンバーが選ばれて、歌をメインとした魅力を皆さんに届けられる環境があるのはすごくうれしいことですし、私たち9人を見て、「歌いたい!」って思ってくれるメンバーが出てきて、こういった歌メインの企画が盛り上がっていくといいなと思いますね。

今回のNona Diamondsっていう名前は、“Nona”が“9”の意味で、9人の歌声とか個性がダイヤモンドみたいにキラキラ輝いてほしいっていう思いを込めて付けてくださったらしいので、それもありがたいことだなって思います。あともう1つ、“黒沢薫の会”という候補もあったんですけど(笑)。

岡田:出た(笑)。

秋吉:(ライブ後の会見で)私が大喜利みたいに5秒くらいで出した名前です(笑)。

山崎:そっちでもよかったんですけど(笑)。すてきな名前も頂いたので、これからもっと積極的に活動していきたいなって思います。

――黒沢さんが歌詞を当て書きのように書いてくださったということですが、ご自身の歌割りでも他のメンバーの歌割りでも、気に入っているところを教えてもらえますか。

秋吉:矢野さんの歌割りなんですけど、「そうか 私 きっと 歌いたかったんだ」という歌詞は、自分もこの企画を通して思ったことでした。あと、フェイクを担当しているんですけど、このパートが自分の課題になってたんです。

でも、私は本番で緊張するタイプなんですけど、「ファイナリストLIVE」本番で一番良いパフォーマンスを出せたので、それがすごく自信につながったというか、これから何回も披露していくと思うので、この自分のパートを通して歌を磨いていくとともに、自分にもっと自信が持てるようになればいいなって思います。

池田:私は自分の歌割りの「付けっ放しのTV 不意に始まるショータイム」っていう歌詞です。私がSTU48に入る前からテレビでこの大会を見て、憧れていた気持ちを書いていただきました。この舞台に立てただけでもすごく幸せだったのに、こうやって曲も頂いて、こういう私の思いを入れてくださった歌詞があるっていうのがすごくうれしかったので、大切に歌いたいなって思います。

岡田:私は「このフレーズをキミに」から始まる4行なんですけど、野島樺乃ちゃんと掛け合いをして、その流れでハモるところがお気に入りです! エモさがあるというか、2位(野島)と3位(岡田)で順位も近いし、樺乃ちゃんとは第1回大会から関わりがあるので、そのストーリーを黒沢さんが見ていて考えたハーモニーなのかなと思って、好きです。

山内:私はこのグループに入って12年目なんですけど、黒沢さんが「鈴蘭ちゃんにしか出せない気持ちの変化、いろんな葛藤があったからこそ出せる音っていうのをお願いしたい」って言ってくださったんです。確かにこの中だと最年長ですし、私が過ごしてきた中で感じたことを出しやすいフレーズを黒沢さんが当ててくださっていて。

それこそ2番のサビが終わった後のDメロの入りが、「どんなに手を伸ばし 追い求めても」って歌詞なんですけど、常に追い続けるグループだからこそ、手を伸ばしてもつかめないときだってあるし、チャンスが巡ってきたときにつかめる子たちって本当に努力してきた子たちだと思うので、そういう12年間の思いをぶつけられるフレーズを黒沢さんがくださったのかなと感じました。

山崎:私は2サビの「止まらない 想い 何処までも 私達だけの未来」っていうメロディーラインを任せていただいたんですけど、ここは黒沢さんが私の声に合った一番出しやすいところを任せてあるから気持ち良く歌ってって言ってくださって。「歌唱力No.1決定戦」で1位はやっぱり難しい、でも取りたい、ずっと歌いたいみたいな、そんな止まらない思いを歌詞にしてくださったのがうれしかったですし、歌っていてすごく楽しいポイントです。

Nona Diamondsの山内鈴蘭、岡田奈々、池田裕楽、秋吉優花、山崎亜美瑠(写真左から)
Nona Diamondsの山内鈴蘭、岡田奈々、池田裕楽、秋吉優花、山崎亜美瑠(写真左から)

「みんなうまいから大丈夫だろうって思ってます」(岡田)

――「ファイナリストLIVE」で披露した際やレコーディングの際に、黒沢さんから指導やこういうふうにしてほしいというリクエストなどはあったりしましたか?

秋吉:歌って「正確に歌おう」とか「きれいに歌おう」って思いがちなんですが、そうじゃなくて自分の気持ちを大事にした方がいいとおっしゃっていたので、私は特にフェイクのところはいつも気持ちをぶつけるようにしています。

岡田:裕楽ちゃんはむしろ何も言われないくらいで。

秋吉:完璧だった!

岡田:裕楽ちゃんがレコーディング1発目だったんですよ。黒沢さんも「最初に歌ってこれは言うことないね」って感じだったよね?

池田:最初っていうのもあって、すごく緊張して。いろんな方が(ブースの)向こう側で聴いていましたし。

山崎:緊張してたね(笑)。

池田:でも慣れるまで「もう1回いこう」って繰り返し歌わせてくださって、リラックスしてやっていいんだよって空気を作ってくださったので、すごくありがたかったです。

山内:私はみんなとレコーディングが別日だったので、みんなの歌声を聴いてからレコーディングに入らせてもらったんですけど、ソロの部分はそれぞれの個性を出しつつ、やっぱり軸となるのは裕楽ちゃんなので、私たちが合わせていく、寄り添っていくような形で歌いたいねっていうのは黒沢さんとお話させていただきました。

裕楽ちゃんもどんどん垢抜けてかわいくなったりして、裕楽ちゃんにとっても“はじまり”だからこそ、先輩という立ち位置の私たちが裕楽ちゃんに合わせていこうっていうのは、黒沢さんから教えていただいたポイントですね。

――先ほど岡田さんは“歌が上手な9人”というのを“歌が大好きな9人”と言い直していましたが、ただ、この9人のユニットの由来を紹介したときに、世間の人たちは“AKB48グループの中で特に歌がうまい9人”という認識で見ると思うんです。そこに対するプレッシャーなどは感じていたりするんでしょうか。

岡田:AKB48グループを代表する歌唱力メンバーということなので、そこに対するプレッシャーはありますけど、私は自分以外の8人がすごくうまいのを知ってるから、不安はないですね。みんなうまいから大丈夫だろうって思ってます。

山崎:私は「歌唱力No.1決定戦」に第1回から第3回まで続けて出て、ファイナリストに残ったことがあるのがNMB48では私だけだったので、ファンの方からは「難波の歌姫だね」とか言っていただく機会がものすごく多くなったんですけど、正直そう言われるのが怖いというか、不安だったんです。

言われるのが不安だったのは、全然自分の実力や歌声に納得がいっていない部分があったからなんですけど、今回こうやってデビューさせていただくことになったので、それなりの覚悟は決まりました。練習方法も変えてみたりもしていますし、他の8人の良いところをどんどん吸収していって、この機会を生かしてもっと成長したいなって思いますし、もっと「難波の歌姫」と言ってもらえるようにこれからも頑張りたいです。

秋吉:私はHKT48の中で歌のメンバーという感じでもなかったんですが、この企画を通して「歌をちゃんと届けたいな」って思えたというか、自分自身と向き合うことができました。Nona Diamondsで活動するときは、周りの8人がうま過ぎて落ち込むくらいなんですけど(笑)、それくらいのレベルで高め合えてるんじゃないかなって思うので、「AKB48グループにはこんなに歌える人がいるんだよ」ってことを胸を張って言えるくらい、高め合いながらやっていけたらなって思います。

山内:楽屋にいる時とかはみんな普通のカワイイ女の子なのに、ステージに上がると、8人の迫力とファンの方を取り込む熱気に、私も圧倒されるんですよ。メンバーの私でも、活動するたびにレベルが上がってるんじゃないかって思うので、心配とか不安というよりは楽しみの方が勝ってるかもしれないですね。もうやるしかないし、アイドルというジャンルにとらわれない私たちでいたいって思います。

――池田さんは第3回で初めて参加して、それで1位に輝いたわけですが、大会後に感じていることなどはありますか?

池田:他の皆さんの歌い方は一人一人本当に違って、私がどれだけ努力しても出せない声を持っている方が多いんです。私は普段、STU48で活動しているんですけど、なかなか他のグループの方と活動する機会がなくてこういう機会は本当に貴重なので、いっぱい学びたいなって思っています。こういう活動をさせていただけるっていうのは、当たり前じゃないので、一つ一つの活動を楽しみながら頑張りたいです。

Nona Diamondsの池田裕楽、岡田奈々、秋吉優花、山内鈴蘭、山崎亜美瑠(写真手前から)
Nona Diamondsの池田裕楽、岡田奈々、秋吉優花、山内鈴蘭、山崎亜美瑠(写真手前から)

何かのきっかけになった“はじまりの歌”は?

――では最後に、「はじまりの唄」というタイトルにちなんで、例えば皆さんがアイドルに憧れるきっかけになったり、グループで活動している中での転機になった曲など、何かの“きっかけ”になった曲を教えてもらえますでしょうか。

池田:私は、テレビを見ていた時に奈々さんと矢作萌夏さん(※)が歌われていた「さよなら大好きな人」を見て、「こんなに歌える方がいるんだ」とか「AKB48グループって歌とダンスのイメージがあったけど、歌だけでこんなに輝けるんだ」って思って、私もAKB48グループに入って「歌唱力No.1決定戦」に出たいって思ったので、「さよなら大好きな人」です。

秋吉:私はHYさんの「366日」で、第1回の「歌唱力No.1決定戦」の本戦で歌った曲です。その時に必死で練習していったけど、それ以上に周りの熱気とかがすごくて、全然その日は歌えなかったんです。それがすごく悔しくて歌にちゃんと向き合うようになったので、この曲が“はじまり”かなって思います。今回の「ファイナリストLIVE」で披露できたので、ずっとモヤモヤしてた気持ちが消化できたかなって思います(笑)。

岡田:私は秋元才加さんが歌っていた「虫のバラード」です。これが多分、AKB48に入って初めてソロで歌った楽曲で、そこから「歌が好きだな」って思いとか、「1人でもっとたくさん歌いたいな」って気持ちが芽生えたので、これが“はじまり”です。

山崎:私はアヴリル・ラヴィーンさんの「アリス」という曲です。映画「アリス・イン・ワンダーランド」(2010年)のエンディングテーマで、何げなくレンタルして観た映画なんですけど、そのエンディングにすごく衝撃を受けまして。「この曲は私が出合うべき曲だったんだ!」って運命を感じて、そこから音楽に魅了されて、アヴリル・ラヴィーンさんの曲を車で熱唱したり、“常に歌っている山崎亜美瑠”が誕生しました(笑)。

山内:私のアイドルの始まりはやっぱりモーニング娘。さんで、「ザ☆ピース」が大好きでした。当時小学生だったので、駄菓子屋さんに行ってモーニング娘。さんのトレーディングカードを集めたり、今思えば小っちゃい頃からアイドルが好きだったんだなって感じます。歌がうまいとか、声が魅力的っていうのももちろんあると思うんですけど、やっぱり元気や笑顔とか、人に対して何かを伝えられるグループっていうのはすごくいいなって思いますね。

※AKB48卒業メンバーで「第2回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」優勝者。

元記事で読む