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子ども用の日焼け止めクリーム選びで注意すべき「紫外線吸収剤」とは

  • 2015.7.2
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【ママからのご相談】

紫外線が気になるので2歳の子どもに日焼け止めクリームを使っています。でも、主人は、「男の子だし子どもなんだから、そんなに神経質にならなくてもいい! 日焼け止めクリームをあまり塗ると肌に良くない」と反対 するのです。きちんと子ども用のクリームを使っているので肌には問題はないと思っていますが、あまり塗らない方がいいのでしょうか?

●A. 子ども用日焼け止めクリームにも、リスクのある化学物質が含まれていることがあります。

ご相談ありがとうございます。健康管理士のSAYURIです。

お子さんを紫外線から守るためにと、子ども用の日焼け止めクリームを一生懸命塗る、そんなお母さんの姿を多く見かけるようになりました。しかし、子ども用の日焼け止めクリームにも有害な紫外線吸収剤が含まれていることもあるので、注意が必要です。

●紫外線吸収剤とは

日焼け止めクリームなどに含まれている紫外線吸収剤は、紫外線を吸収して人体に影響の少ない赤外線や可視光線に変えて放出してくれるという作用を持っています。

このように説明すると肌に良さそうに感じますが、紫外線吸収剤に使われることの多い化学物質“酸化チタン”と“ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル”には注意が必要です。

酸化チタンについては東京理科大学薬学部ナノ粒子健康科学研究センターの研究グループが、『マウスの実験で酸化チタンのナノ粒子が次世代の脳神経や生殖系にも悪影響を与える』という論文を発表していますし、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルはアレルギーの原因になるリスクがあるといわれています。

紫外線吸収剤については他にも、ラウレス硫酸ナトリウムなどの界面活性剤や、ポリシリコーン-15という皮膚保護剤の有害性も指摘されています。「子ども用の日焼け止めクリームだから、安心」とは思わずに、成分をチェックするようにしましょう。

●食事や、帽子の使用でも紫外線対策を

安全な日焼け止めクリームを選ぶとともに、それ以外の方法での紫外線対策もしましょう。

食事による紫外線対策には、

・ビタミンCやβ-カロテンを多く含む新鮮な野菜・果物

・ビタミンEを多く含むオリーブオイルや胡麻、ナッツ類

・亜鉛を多く含む貝類

が有効です。また、日差しを避けるため、通気性のいい帽子の使用も考えた方がいいでしょう。

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日焼け止めクリームを選ぶ際には、今回ご紹介した化学物質を含んでいないか、しっかり成分表を見てくださいね。

【参考文献】

・『生活用品の危険度調べました』郡司和夫・著

●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)

長年の医療機器メーカー勤務の経験から健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーの資格を取得し、健康管理士事務所『優縁』を設立。現在、食で愛を育む食愛ナビゲーターとして、食育の講演や執筆活動を中心に、NPO法人『予防医療推進協会』理事長として、成人向けの生活習慣改善のさまざまな提案を発信中。

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