1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. 知らないと損をする英会話術80:一瞬でネイティブになれる“Let”の使い方

知らないと損をする英会話術80:一瞬でネイティブになれる“Let”の使い方

  • 2021.6.27
  • 5170 views

アナ雪の「レリゴー♪」(Let it go)の本当の意味は?歌のタイトルや映画やテレビなどのセリフなどドラマチックな場面でだけでなく、日常会話でもとっても便利なLetを使いこなしましょう。

Let it goは「ありのままで」ではない!

(C)Kobby Dagan/ Shutterstock.com

ディズニーの大人気映画「アナと雪の女王(Frozen)」でおなじみのLet it goという曲では、「ありのまま(で)」という日本語訳が採用されてメロディーにもぴったり!ですよね。でも、実はLet it goのほんとうの意味は「ありのまま」ではないんです!

Let it goには、ふたつの意味があります。

1. 自由にさせる、放っておく

2. あきらめる、忘れる

アナ雪では、雪の女王エルサが「秘めた魔法の力を解き放って生きていこう」という意味でLet it goと歌っているため「ありのまま」と訳されていますが、実際にはLet it goは「(エルサのもつ魔法を)解き放つ(自由にさせる)」という意味のほうが正しい訳になります。

ビートルズの名曲Let it be

(C)chrisdorney/ Shutterstock.com

世界的に有名なビートルズの名曲Let it beにも、Letがタイトルに使われています。これは「ありのまま、なすがまま」という意味です。

ポール・マッカートニーがビートルズの存続について悩んでいたときに、14歳のときにがんで亡くなった母親メアリーがLet it be(ありのままで、そのままでいいんだよ)と夢で伝えてくれたことを歌詞にしたものです。英語圏では、キリスト教の聖母マリアをMother Mary(母のメアリー)と表現するためキリスト教の歌と認識されることもありますが、実はポール・マッカートニー本人の母親のことを歌ったものだそうです。

Let it go 、Let it beの発音はレリゴー、レリビー?

特にアメリカ英語のネイティブがLet it goや Let it beを早く発音する際にレリゴー、レリビーと「リ」が入ったように聞こえることがあります。そのため、ついつい「レリゴー、レリビー」と言いたくなりますが、正直、英語学習者の私たちが会話の中で使うと「?」と聞こえてしまう可能性もあります。一語一語「レット・イット・ゴー」と言っても、もちろん通じますし、「レッティ・ゴー」「レッティ・ビー」とLet itをつなげて「レッティ」と発音することをおすすめします。

実用性高し!Letが使いこなせると、お願いがしやすくなる

「見せて、教えて、行かせて」などお願いをしたい場合、Letを使うことで控え目に、でもしっかりと自分のやりたいことを伝えることができるようになります。

例)Let me know when you can come to London.

ロンドンにいつ来られるか知らせてね。

Let me knowはTell meと同じ意味で「教えて、知らせて」と言う意味ですが、Letを使うほうが丁寧に聞こえます。

例)Wow, is that your new iPhone? Let me see.

わー、それ新しいアイフォン?見せて。

Let me see も、Show meとほぼ同じで「見せて」という意味で使えます。

会話を中断したい、退席したいときに便利なLet

立ち話や電話を切り上げたいときに使える表現にI’ll let you ○○というものがあります。

例)I’ll let you enjoy your lunch. Good to see you, bye!

(そろそろ)ランチを食べさせてあげるよ。会えてよかったです。さようなら。

直訳すると不自然な感じもしますが、

I’ll let you go(行かせるてあげる)

I’ll let you get on with your work(仕事に取り掛からせてあげる)

I’ll let you watch TV(テレビを見させてあげる)

というように「どうぞ、私のことはもう気にせずに自分のことをしてください」というときに使います。また、丁寧な表現なので目上の人に対しても問題なく使えます。

街中で見かけるTo Letの看板は何?

(C)Brookgardener/ Shutterstock.com

イギリスなど英語圏の街のいたるところにTo letという看板を見ることがあります。この看板は何?

To let は「賃貸物件」という意味です。そのため空き家、空き店舗などには、このTo letの看板が立っていることがよくあります。

Let it go やLet it beなど世界的な名曲のタイトルに使われているLetは、実は日常生活でもばっちり使えるお役立ちワードということをご紹介しました。また、Let it go そして、Let it beどちらも素敵な名曲というだけでなく、英語の勉強にもとってもおすすめですので、改めて歌詞とともに聞いてみてください。

[All photos by Shutterstock.com]

元記事で読む
の記事をもっとみる