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TPD櫻井紗季、もしプライベートで“部活”を作るなら「私の写真を撮ってくれる部活がいい(笑)」

  • 2021.6.26
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毎回さまざまなゲストが登場し、楽しく俳句を学んでいく番組「NHK俳句」(毎週日曜朝6:35-7:00、NHK Eテレ)。毎月第4日曜に放送されていた初心者向けの俳句講座「俳句さく咲く!」が2021年度から、同番組に再統合されリニューアル。これまで同様、俳句作りの基礎を分かりやすく解説しながら、優秀作品を紹介する。

【写真を見る】おちゃめに現場を盛り上げる塚地武雅&楽しそうな笑顔の櫻井紗季

WEBザテレビジョンでは、2020年度まで放送されていた「俳句さく咲く!」に続いて出演しているドランクドラゴン・塚地武雅と、東京パフォーマンスドール・櫻井紗季を直撃。“NHK俳句部”のメンバーとして、俳句の面白さや難しさについて語ってもらった。

――収録を終えた感想は?

塚地:以前とは形がすいぶん変わって、紗季ちゃんともスタジオで会うのは初めましてみたいな感覚に。新鮮な気持ちで楽しくやらせていただきました。

櫻井:3カ月に1度のスタジオ収録になったので、(俳句選者の)櫂未知子先生から直接ご指導いただく機会が減ってしまったんです。宿題のクオリティーが落ちてしまったらどうしようってヒヤヒヤしていたんですけど、他の回の放送を見ていて自分が提出した句をほめられると、すごく気持ちがいいんです。

塚地:あれ、カッコイイよね。

櫻井:テレビを見ながらニヤニヤしています(笑)。

――塚地さんは生徒として出演するだけではなく、番組の進行も担当。

塚地:昨年までは自由度が高かったもんですから、結構好き勝手やらせてもらっていました。今回は、時間を気にしながら番組を進めていかないといけないので、また違う形での参加になっていますけど、せっかくやからたまにはちょっと見ている人が笑えるようなことも入れていこうかなと。朝早い時間帯ですけど、許していただけるんじゃないかなと思っています。ただ、それが放送されるかどうかは分かりません(笑)。

櫻井:久しぶりにスタジオでご一緒して、限られた時間の中で進行を務める塚地さんは大変だろうなって思いながら見ていました。

塚地:完全に他人事だよね(笑)。

櫻井:さすがだなって。私は笑っているだけでしたけど、とても楽しかったです。

塚地:これまでと違って、視聴者の皆さんの句も紹介しているんですよ。いろんな人たちの句を聞くと、こういう詠み方をするんやって参考になりますね。

――それぞれの句に個性が?

塚地:ありますね。昨年、僕が番組に参加した時も、紗季ちゃんの句を聞いてびっくりしました。難しい言葉を使っていたり「そよ吹きて」なんて詠んだりしているんです。「えっ、『そよ』なんて言うんや」って。まさに“言葉の魔術師”ですよ。

櫻井:私は“魔術師”ですか(笑)。確かに、旧仮名を使っていました。

塚地:俳句を学んでいくと季語だったり、昔っぽい言い回しだったりをどんどん覚えていくんです。品のある言葉も知ることができたりして。それが楽しいですね。

――“魔術師”いさき(櫻井)さんは、俳句との付き合いが長いですよね。

櫻井:今年で5年目に突入しました。芸能生活の半分以上、俳句をやっています。

塚地:それ、すごいね。句集も出しているし、もう俳人だよ。

櫻井:句集は勢いで出しました。

――語彙力が増えてきたなと感じたり、俳句との向き合い方が変わってきたなと思うことはありますか?

櫻井:もともと本をたくさん読むタイプでもないので、語彙力は少ない状態からのスタートだったんです。最初の頃は皆さんよりも俳句歴がちょっとだけ長いからできていても、塚地さんや(伊藤)まい子さん、(田中)要次さんには、どうしても知ってる言葉の数で負けてしまうので。皆さんがコツをつかむと一気に抜かれてしまうんです。

塚地:そんなことはないよ。「そよ」を使いこなせているんだから。

――「そよ」を自分のものにしているなんてすごいです!

櫻井:「そよ」を自分のものにはしていないですよ(笑)。俳句を始めて2、3年目ぐらいの時に 口語っぽくなってしまうことを何度か注意されたことがあったんです。それから“旧仮名縛り”ではないですけど、積極的に使っていこうかなと思ったんです。

塚地:「私、ちょっと“旧仮名縛り”でやらせてもらってます」なんて言うアイドル、います?

櫻井:でも、いまだに活用形は難しくて分からないことが多いです。

塚地:確かにね。

櫻井:他にも連体形とか。

塚地:「たり」とか「なりけり」とか。

櫻井:「る」を続ける時と、続けない時の違いも難しい。

塚地:分かるわぁ~。「流るる」とかね

――俳句を詠むようになって、言葉に対して敏感になりましたか?

塚地:毎月10個の宿題を与えられますから。言葉もそうですし、街を歩いていてもいろんなものを見るようになりました。

櫻井:それ、分かります。

塚地:ロケで地方に行ったら、東京では見られない景色を目に焼き付けて一句詠もうという気持ちになるんです。旅先での楽しみ方が増えましたね。例えば、紗季ちゃんの句を聞いていると生まれ故郷の情景が浮かんでくるし、要次さんだったら猫、まい子さんは野菜とか。詠んでいる人の生活だったり好みだったりを知ることができるのも俳句の面白さなのかなと思います。

――宿題のことは常に気になっていますか?

塚地:毎日一句詠んだらあっという間に終わるなと思って10日前ぐらいから準備を始めるんですけど、結局最終日に苦戦しながら作っています(笑)。

――夏休みの宿題みたいですね。

塚地:ホント、そうなんです。

櫻井:私は、3カ月に一回スタジオに来るというペースになってからは、コツコツ派に変わりました。

塚地:すごい進歩だね。

櫻井:今、詠めそうだなと思った時にその情景を文章にして、あとで一つ一つ推敲しながら進めていきます。

塚地:僕なんかはどこか泥くさいというか、生活の中でのことを詠みがちなんですけど、紗季ちゃんはすごく詩的。情景の表現の仕方が上手だから、作詞とかに向いているんやないかなって。

櫻井:ホントですか!

塚地:説明し過ぎないというか、歌詞って誰もが聴いたことがあるようなフレーズが並んでいるんだけど、聴く人によって感じ方が違いますから。あまり難しいことを歌っていない方が聴いている人の心に響くのかなって。それぞれが自由にいろんなことをイメージできるような気がするんです。

櫻井:ちょっと、新しい道が開けたような気がします。

――今回のテーマ「ハンカチ」は詠みやすかったですか?

櫻井:私は難しかったです。

塚地:生活に根付いているし、自分の手元にあるものだったので僕は詠みやすかったです。むしろ「夏木立」なんて言われたら何のことやろってなってしまいます。木は1本なのか、山の方にあるのか。情景が浮かびにくいんです。その点、ハンカチだったら、めし食って汗をかいた時に使うよなって、すぐにイメージできる。比較的詠みやすいんですけど、だからといって詠んだ句がほめられるかどうかは分からない。そこが俳句の難しいところです。

櫻井:私は、最近山に登ったので「夏木立」の方がイメージしやすい。ハンカチは手を洗った時に拭くぐらいしか思いつかないから大変でした。

――これから俳句を始めたいと思っている人にアドバイスをするとしたら?

塚地:きれいな景色を見て感じたことを、そのまま詠むことから始めるととっつきやすいかもしれません。そんなにひねらなくていいんです。例えば(目の前にあるものを見ながら)アクリル板が並んでいるとか、ICレコーダー三つどもえとか(笑)。

櫻井:早い!(笑)

塚地:何でもいいから「5・7・5」で詠んでみたらいいんじゃないですかね。

櫻井:写真を撮る代わりに一句詠むと、あとでその時のことを思い出すことができる楽しさがあるんです。もちろん、難しさもあるんですけど、実際にやってみたら本当に面白い。自分が少しずつ成長していく過程も分かるし、五感を研ぎ澄まして詠むので感性が豊かになります。私と同世代の人にも詠んでもらいたい。

――俳句の難しさは「季語」なのかなと思うのですが…。

塚地:そうなんですよね。「5・7・5」だけやったら作りやすいんでしょうけど。

――季語に関しては詠みながら覚えていくしかない?

塚地:今だったらネットでも調べられますから。与えられたお題の中にどんな季語を入れたらいいのか。それを考える面白さがあります。

櫻井:俳句を作る時は、歳時記が必須です!

塚地:まずは時間帯の言葉を覚えるといいかもしれないですね。「夏の夕」「夏の夜」「春の夜」とか。季節や時間帯など、生活になじんだ言葉がたくさんあります。

櫻井:でも「夏の朝」は、夏の季語じゃなかったんです。

塚地:えっ、朝はないの?

櫻井:「夏の朝」を使おうと思ったらなかったんです。

塚地:何でやろう。こういうところが難しいんですよね。でも、その決められたルールの中で、いろいろ考えながら作る楽しさを味わっていただけたらうれしいです。

――俳句を作る上で、身近なライバルはいますか?

塚地:ライバルというよりは、櫂先生から「バッチリ!」をもらいたい(笑)。

櫻井:ほめられたいです。

――櫂先生の好みは何となくつかめてきたんですか?

塚地:これをやったら怒られるというのは、大体分かってきました。

櫻井:私も何となく分かります(笑)。

塚地:ただ…、戦いたいなって思う時もあるんです。サンダルやバス停とかカタカナはあまり好きじゃないみたいなんですけど、あえて使ってみたりして。

櫻井:その気持ち分かります。挑戦したい時があるんです。私は以前、建物を表現する時に「ビルディング」という言葉を使ったらほめられたんです。

塚地:うわ~、それはすごいね。やっぱり、言葉の佇まいみたいなものがあるじゃないですか。前後の言葉とうまくハマったらいい味が出ますからね。

――「ビルディング」なんて、普段の会話でも出てこないですよね?

塚地:「ビル」で終わりますもんね。

櫻井:単純に字数が足りなかったんです(笑)。

塚地:でも、挑戦することが大事なんです。

――衣装のジャージに「NHK俳句部」と入っているので、もしプライベートで“部活”を作るとしたら?

塚地:僕はエビフライが大好きなんです。でも、ラーメンやカレーとは違って、あそこが名店だよといった話をあまり聞かないんです。

――確かに、洋食店でくくられている感じですよね。

塚地:そうなんです。エビフライの専門店もいくつかあるんですけど、そんなに知られていない。だから「エビフライ部」を作って、全国の洋食店やエビフライ専門店を回ってみたいです。

――いさきさんは何部にしますか?

櫻井:部活をしながら、お仕事にも生かせたらいいなと思うので、私の写真を撮ってくれる部活がいいです。

――自分が撮るんじゃなくて、撮ってもらいたいんですね?

塚地:それ、部活なの? 自分はただモデルとして歩いているだけなんでしょ。

櫻井:SNSに何かアップする時に写真を投稿したい時があるじゃないですか。

塚地:そういう時に限って撮り忘れていたりするんだよね。

櫻井:私は一人で出掛けることが多いので、物の写真はあるけど自分の写真がないんです。だから、部活で撮ってもらおうかなと。

――撮られるのは、いさきさんだけ? 他の部員は、ただひたすらいさきさんを撮り続けるということですか?

櫻井:基本、私が撮ってもらう部活(笑)。

塚地:「今日、ここに行くから、みんな集まって私を撮ってね」っていうこと? それ、勝手過ぎない? もう、部活じゃなくて女王様だよ(笑)。

櫻井:やっぱり、フェアじゃないですよね。

塚地:それやったら「撮り部」と「撮られ部」の両方が同じ喜びを得られるようにしないと。だから、交互にすればいいんじゃない。区間を決めて紗季ちゃんが撮られるパターンと、紗季ちゃんが撮るパターンを作れば部活っぽくなる。

――それで大丈夫ですか。満足できます?

櫻井:う~ん、できれば上手な人に撮ってもらいたいかなぁ。

塚地:全部、高望みだよ! それ、腕のいいカメラマンをつけてくれって言ってるんでしょ。インスタに上げる写真、誰か撮ってくれへんかなって。

櫻井:結局、そうなってしまいますね。「私を撮ってください部」は、夢のお話ということでお願いします(笑)。

◆取材・文=月山武桜

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