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「アジサイ」の色は土壌によって変わるとはどういう事?そして花言葉も色によって変わる

  • 2021.6.26
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青や赤に紫といった目にも鮮やかなアジサイ。 ところがこのアジサイ、その色合いは種に由来するものでは無いのだとか。 実は土壌が関係しているとされています。

そこでここではアジサイの色と土壌の関係をご紹介します。 また、色によって変化するその花言葉についても見ていきましょう。

アジサイの色

アジサイの色がどのようにして変化するのかを、まずは見てみましょう。

土壌によって変わる色

アジサイには、青系統や赤系統、白継投の色合いがあります。 同じ花なのになぜこのように色が変わるのか。 これにはアジサイが育つ土壌が関係しているとされています。

土壌が酸性だと青系統、アルカリ性だと赤系統になります。 なぜ酸性・アルカリ性で色が変わるのかというとアジサイが持つ色素に関係しているとされます。

その色素とアルミニウムが結合すると青くなります。 アルミニウムは酸性の土壌の中に溶けやすく、植物にも吸収されやすい特性を持っています。 しかし、アルカリ性の土壌には馴染みにくいため、吸収されずに赤くなるのだとか。

結果、土壌によって青系統と赤系統のアジサイが生まれるそうです!

白いアジサイは色素が無い

アジサイには青や赤の他に白いものもあります。

この白いアジサイの場合は、もともと色素を持たない株とされます。 色素がないため、酸性にもアルカリ性にも反応することはありません。

色素を持たないため、何色にも染まらないということですね。

アジサイの意外な事実

アジサイには意外な事実も実は結構あったりします。 ここからはアジサイの意外な豆知識を見ていきましょう。

アジサイの花は花ではない?

いわゆる私たちがアジサイの花と呼ぶ青や赤、紫に白といった色合い。 これは実は花弁ではありません。

アジサイの花だと思われているところは、ガクと呼ばれる部分です。 トマトならヘタとも呼ばれる部分ですね。

そして、アジサイの本当の花部分はガクの中心部にある小さなつぼみの様な部分となります。 ガクが花弁のようにしか見えないので、ついこちらが花だと思ってしまいますよね。

そのため、額の部分は「装飾花」とも呼ばれます。

「紫陽花」という表記は勘違いによるもの

アジサイの漢字表記は「紫陽花」です。 しかし、1つずつの漢字を見る限り「あじさい」とは読めません。 なぜなら、中国にある花の名前から来た当て字だからです。

しかし、中国における「紫陽花」と日本のアジサイは別物です。 実は勘違いによりアジサイには「紫陽花」という表記があてられたのです。

平安時代のこと、「源順(みなもとの したごう)」という学者としても知られる貴族がいました。 この源順が辞書を編纂した際にアジサイについて、中国の歌人「白楽天」の詩にある紫陽花のことと説明をしました。

しかし、当時の中国ではアジサイは咲いていませんでした。 そう、白楽天の詩にある「紫陽花」はアジサイではなかったのです。 しかし、源順の説明から「紫陽花」をアジサイと読ませるというのが定着していたため、現在に至ります。

名高い人物のちょっとした勘違いが1000年にわたり尾を引いているという事ですね。

色によって異なる紫陽花の花言葉

アジサイは、色によって花言葉が変わります。 そこで、ここからはアジサイの花言葉について見ていきましょう。

紫陽花の全体的な花言葉

アジサイの全体的な花言葉は、一家団欒・和気藹々・家族・変節・浮気・移り気・冷酷があります。

「一家団欒」「和気藹々」「家族」は、小さな花がひしめき合って咲いているように見えることから来た花言葉です。 「変節」「浮気」「移り気」「冷酷」といった花言葉は、条件で色が変わる特性に由来しているとされます。

ポジティブな意味とネガティブな意味の両方の花言葉を持つ花、それがアジサイなのです。

青系統のアジサイの花言葉

青系統のアジサイには、辛抱強い愛・冷淡・無情・高慢です。

これはその色合いから付けられたものが多いとされています。 寒色である青系統のアジサイは、雨で濡れると更に冷たさを感じることから付けられたのかもしれません。

赤系統のアジサイの花言葉

赤系統のアジサイの花言葉には、元気な女性があります。 その華やかな見た目から付けられた花言葉となっています。

白いアジサイの花言葉

白いアジサイの花言葉は寛容です。

清純な色だけあって前向きな花言葉となっています。 これらは何色にも染まらない白いアジサイの特性から来ているのかもしれませんね。

まとめ

アジサイは、土壌の性質によって色が変わる植物です。 特に酸性の土壌では青、アルカリ性の土壌では赤になります。 ただ、色素を持たないアジサイは土壌に関係なく白いままです。

そして、私たちが花だと思っている部分は花ではなくガクという部位になります。

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