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新宿大ガード東「ユニカビル」ガラ空きにコロナ禍でゴーストタウン化の懸念

  • 2021.6.24
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ヤマダ電機「LABI新宿東口館」も吉野家「新宿東口靖国通り店」も閉店した

東京・新宿駅の東口側にある「新宿ユニカビル」。ここで営業していたヤマダ電機の「LABI新宿東口館」が2020年10月4日に、吉野家「新宿東口靖国通り店」が21年6月13日に閉店し、テナントスペースが丸ごと空いてしまった。

大型ビジョンを構え、新宿大ガード東交差点という目立つ位置に存在するビルだが、新たなテナントの入居はみられない。他にも新宿では空き店舗が増えているという話を聞く。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、昨年から都心各所でこうした現象が起きている。現地を歩いた。

ヤマダ電機周辺で空き店舗複数

6月22日の18時ごろ、記者は新宿駅東口に足を運んだ。靖国通りのヤマダ電機と吉野家のほかにも、周辺の店では閉まったままの店や空き店舗が複数あった。

例えば、駅からすぐの新宿アルタ横、目を引く位置にある果物屋「百果園」。新型コロナウイルスの影響で20年8月8日から臨時休業中だが、もう10か月以上過ぎているのに昨年張り出されたと思われる休業の告知の紙がシャッターに掲げられていた。

新宿通り沿い、百果園の近くにあった「カメラのアルプス堂」は20年8月31日に閉店した。中古カメラ専門店として知られていたが、現在もアルプス堂の看板が掲げられたまま。新たな店舗は入っていないようだ。百果園から歌舞伎町交差点を結ぶ通り「Moa 2番街」では、ほかにも閉店した店がいくつかある。新宿らしく人通りは多いが、営業している店舗の数は物寂しい印象だ。

まずはDVDショップ「ラムタラ 新宿東口店」。20年5月15日に閉店し、今も店の看板を残しシャッターが閉まっている。「新作、続々、入荷中」の表示が悲しい。ラムタラと同じ「新宿共同ビル」にあり、航空券や金券を取り扱う「アクセスチケット 新宿JAPAN店」。こちらも20年4月7日に閉店したが、「Money EXchange」の表記が残ったまま、新たな店がオープンする気配はない。

ヤマダ電機の裏側にあった「ママのリフォーム オカダヤ新宿店」。21年2月13日に閉店し、「新宿サブナード」に移転した。まだ新しい店は跡地に入っていない。付近のドラッグストア「サンドラッグ 新宿東口店」も20年8月31日に閉店。こちらもシャッターには告知の紙が残り続けている。

1年前に閉店した告知が掲げられたまま

歌舞伎町に入ると、「まん延防止等重点措置」の影響で臨時休業をしているのか、営業していない飲食店が目につく。ただ、正式に閉鎖を発表している店舗も複数存在する。20年5月26日に閉店した「松屋 新宿歌舞伎町店」でも、その告知が掲げられたままだ。

待ち合わせなどに使われるシネシティ広場(旧コマ劇場前広場)へ行くと、「ヒューマックスパビリオン新宿歌舞伎町」というビルの1階テナントスペースは空いたままとなっている。ここでは1985年から大型ゲームセンター「プレイランドカーニバル」が営業していたが、20年11月29日に新型コロナウイルスの影響で閉店した。

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