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【SHOCK EYEの神社習慣】SHOCK EYEが実践する「二礼二拍手一礼」のコツ

  • 2021.6.24
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受験勉強で身に付いた「やり切る」力

中学受験で僕が得たもの、もう一つは「目の前のことをやり切る力」だ。

望んだ結果が出なかった時に、やり残しや精一杯やらなかったという自覚があると、それは後悔としてずっと自分の中に残る。荏柄天神の記憶が僕にとっていい思い出になっているのは、やり残したことがなかったから、やるべきことはやれたという自覚があったからだ。

ただやみくもに全力で立ち向かえというのとは違う。勉強って終わりがないし、受験当日に準備万端で臨める人なんてほぼいないだろう。それでもどこかで見切りをつけて、その中で全力を尽くすということ。きちんと考えたうえで何かを「取らない」選択をするなら、僕はそれも「やり切る」ということだと思う。

今、その瞬間に全集中する。そういうくせが受験勉強で身に付いたからか、今の僕には「ここでやれる最大限のことをやろう」という意識が常にある。

これは、日々のどんなに些細なことでもそう。例えば、あと15分で食事を済ませなきゃいけないとなっても「なんか適当に済まそう」みたいなことはしない。限られた可能性の中で今、自分が何を食べたいか真剣に考える。すると、数分でかきこむような食事でも食べたかったものだから満足できるし、「美味しかったね」「やっぱりこれにしてよかったね」なんて仲間と言い合えたりする。そうやって小さな幸せが増えていくんだ。

参拝も、一つ一つの動作を「やり切る」のがコツ

神社に参拝する時も同じだ。鳥居をくぐる時の一礼も、拝殿の前で打つ柏手も、一つひとつきちんとやり切ったほうがいい。神社で他の参拝客の人たちを見ていると、ちゃんと「二礼・二拍手・一礼」をやっているのに、後ろの人を気をしてか、チャチャっと済ませてしまう人が結構いる。周囲を気遣えるのは素晴らしいこと。でも、参拝は自分と神様が向き合うための儀式だ。僕はもっと自分のペースでやっていいと思う。

柏手を打った時にうまく音が鳴らなかったら、もう一度やり直したっていい。願いごとを唱える途中でつかえてしまったら、最初から言い直していい。願いごとは、将来の自分への宣言だ。その宣言がぼやけてしまったら、将来だってぼやけたものになってしまうんじゃないだろうか。

目の前のことに集中してやり切る。こういうのって言われてもすぐにはできないけど、柏手やお辞儀のような決まった所作から、きちんとやることを体に叩き込んでいく。するとだんだん思考も変わっていく。最近よく聞くマインドフルネスもそうだけど、体から心に作用することってすごくあるんだよね。

「あー、どうしようかな」と迷って、どっちつかずになる時間は僕にもあるし、そもそも何の迷いもなく何かをやれる瞬間なんて人生にそれほど多くはない。常にいろんなことが同時進行の生活の中で、人が意識を集中したり気持ちを切り替えるには、何かしらのスイッチが必要なんだ。

僕にとっては神社で打つ柏手が、そのスイッチになっていると感じる。もちろん何をスイッチにするかは人それぞれでいい。情報だらけで目まぐるしく変化する時代には、そうやって日々にメリハリをつけることってすごく大切じゃないかな。

<column>お辞儀を「やり切る」スタッフを激写!
Photo by SHOCK EYE

写っているのは、実はこの連載を一緒にやっているスタッフのKくん。以前は彼も参拝を“チャチャッと済ませて”しまっていたんだけど、僕の言葉で最近は一つひとつを「やり切る」ように心がけてくれているらしい。久しぶりに見たらお辞儀がすごくきれいになっていて思わずシャッターを切ってみた。彼は「やり切る」習慣を他の場面でも実践していて、最近は仕事にもいい影響が出始めているみたいだよ。

<Data>
今回、参拝したのは……

【荏柄天神社】
神奈川県鎌倉市二階堂74
HP:http://www.tenjinsha.com/
ご祭神:菅原道真公(すがわらみちざねこう)

【SHOCK EYEプロフィール】
1976年神奈川県生まれ。RED RICE、若旦那、HAN-KUNとともに「湘南乃風」を結成、2003年デビュー。2011年にはポルノグラフィティの新藤晴一らとTHE 野党を結成。著書に『歩くパワースポットと呼ばれた僕の大切にしている小さな習慣』『歩くパワースポットと呼ばれた僕の大切にしている運気アップの習慣』(ともに講談社)がある。インスタグラム上で、Shrinegramという、オンラインでの会員限定コンテンツも人気。新刊『SHOCK EYEの強運思考』が絶賛発売中!
Instagram:@shockeye_official
Twitter:@SHOCK_EYE_

撮影/大坪尚人(弊社写真部) スタイリング/渕上カン ヘアメイク/大島千穂 取材・文/山崎恵 企画/黒田剛

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