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長谷川ミラ、「大人になったらタバコを吸うものだと思い込んでいた」ジェンダーやLGBTQ、人種国籍について語る

  • 2021.6.23
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モデルの長谷川ミラが6月16日、オンラインで配信されたP&G Equality(イクオリティ) & Inclusion(インクルージョン) オンライン・シンポジウムに登壇。Z世代(1996~2015年生まれ)のモデルとして率直な意見を語った。

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「平等な機会とインクルーシブな世界の実現(Equality & Inclusion)」を経営戦略として掲げるP&Gジャパン合同会社と、国内最大規模の経済ニュースプラットフォーム「NewsPicks」が共催し、“『「多様性」の、その先へ ~インクルージョンがもたらす成長』~インクルージョン後進国・日本が成長を遂げるために必要なこととは?”と題された本シンポジウム。ほかにシドニー五輪金メダリストでスポーツキャスターの高橋尚子、コピーライターで世界ゆるスポーツ協会代表理事・澤田智洋氏らが登壇した。

南アフリカと日本のダブルで、2017年にはオールジェンダーのブランド「JAMESIE」を立ち上げた長谷川。“インクルージョン”という概念について「この言葉を知ってる人は私の周りにも少ないんですけど、海外の友人が多いので、ある意味この考え方は当たり前。言葉がなくても浸透している感じです」とコメント。

さらに女性管理職の割合のグラフに「『何でこんなに少ないんだろう!』って率直に感じます」と、東京オリンピックパラリンピック競技大会組織委員会の森喜朗元会長辞任問題には「海外からの注目があったからこそ大きくなったので、やっぱり国内で変えることは難しいんだなと思いました」とストレートに語った。

ジェンダーギャップ、LGBTQ、障害者などについて「私はZ世代と言われますが(中略)、同世代でもインクルーシブな教育を受けていない子もいて。その違いはすごく大きいんですが、今はSNSが発展しているから学校以外のアプローチもあるし、今回のように企業でもやっているのもすごくいいことだと思います」とコメント。

自身も「たとえばラジオでは“女優さん”を“俳優さん”に統一したり、“ハーフ”を“ミックス”と表現したり、そういう小さいことからやってるけどまだまだですね。頑張って下から底上げしていきたい」という長谷川。

女性が職場で生き抜くために敢えて喫煙習慣をつけて混ざるなど“男性化”する戦略が必要だったことに「えー!」と驚きつつ、「そういえば私も12歳のとき舞台に出させていただいて、休憩時間に全員タバコ吸いに行っていたから、“大人になったらタバコを吸うんだ”と自然と思っていたのを思い出しました。そういう環境による思い込みもありますよね」と理解を示した。

「友人から『女性社員だと子供がいるから帰りやすい、男性だと残らなきゃって空気がある』と聞いて、女性だけじゃなく男性に押し付けられる“らしさ”もあると思いました」としつつ、「こうしてインクルージョンについて『こうあるべきだよねー』と語った後にスタジオを見回すとスタジオ全員男だったり、偉い人が必ず男だったり。さっきも『今日は女性が多いからライト明るめにしますか?』って確認がナチュラルに聞こえてきて…(笑)。気遣ってくれる優しさだと思いますが、男性が多くても明るくしたらいいのに!」とぶっちゃけ。

「その一方で、多様性について語るといいながら、今日のパネリストが女性ばかりで男性1人というジェンダーバランスがおかしいし、LGBTQもいないんですよね。そういうのが気になるのって、おかしいですか…?」と発言。「LGBTQ問題には当事者の頑張りよりアライ(Ally=仲間・同盟から理解者・支援者)の動きが大事」というジャーナリストの治部れんげ氏らから「とても大事な指摘だと思います」と共感を得ていた。

世に蔓延(はびこ)るアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)について「そもそもマイノリティとかマジョリティって何? って思うんですよね。知っていけば全員がマイノリティだと思えるし。“ミックス日本人あるある”で、外国では『日本人です』と自己紹介するとすぐ日本人として認識されるけど、日本ではいつまでも日本人扱いされない。人によってはさらにここに『日本人扱いされたいのか?』というテーマもあるので、難しいですよね」と語った。

インクルーシブな世界に向かう提言として「情報へ向かっていく!!」を掲げ、「知ること、学ぶことが大切。だけど、まとめサイトなど、こちらに向かってくる通知では偏ってしまうから、自分から向かっていく。主体的に調べると、人と話すときにその人の言っていることを精査できるし、そういう人との議論から新たなアイディアが生まれるので」とコメント。

しかし「多様性を重んじない人との付き合いに悩む」という相談には、「あくまで会社勤めとかしてない今の私の意見ですけど…そういう人は捨ててます(笑)。『興味を持っているけどどうしたらいいか分からない』という人にはちゃんとアプローチするけど、興味ない人にはどうしても響かないので」と、現時点での身の程を認める率直な発言。

さまざまな立場の意見を聞き「いろんな視点を学べました。これからもモデルの立場から勉強しつつ発信していきます。皆さんもそれぞれの立場からぜひ発信を」と締めくくっていた。

◆取材・文=坂戸希和美

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