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オレの庭、モネの庭【2021年版】

  • 2021.6.23
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こんにちは、吉田パンダです。人ぞれぞれ、自分の性格に関して「このキーワードは言われたくない」っていうものがあると思うんですが、自分の場合それは「真面目」でした。「吉田くんって真面目で良い人だよね」みたいに言われるのが嫌いです。違うから。オレってば不良オヤジで、悪い男で、スリル満点で、ハラハラしちゃうような言動で放っておけなくて、だからお嬢さん、惚れたら火傷しちゃうぜ←いや何の話をしてるんだお前は。

さて、6月の庭です。寒くて暗くて雨がちな5月が過ぎて、夏のような陽射しで庭の緑は一斉に息を吹き返しました。一言で言うと、雑草に飲まれています。負けました←敗北宣言。

なんという野生の力よ。外の水道、雑草に埋れました。薪割り台の丸太、もう見えなくなりそうです。いっそこのままヒナゲシ畑になってしまえ!←心が折れそう。

前回、腰が悲鳴を上げながら重機を運び、土を掘り返して植えた花たち。敷石に沿って青い花が、青い花が、、青はどこかしら??

撒いた種はそれなりに芽吹いているんですが、それ以上に既存の雑草の生命力が強く、全てを飲み込んでいきます。

ちなみに玄関前の白薔薇だけは、綺麗に咲いていました。えらい。 David Austin “Winchester Cathedral”

というわけでウチの庭の進捗はなきに等しく、むしろ後退しているので、今回は隣町ジヴェルニーにあるモネの庭を歩きましょう。お隣さんですから、まあ言ってみれば自分の庭みたいなものです←激しく違います。

モネ庭といえば睡蓮。

ここに来る度睡蓮に仏教的なものを感じていましたが、考えてみれば仏教は蓮華であり、睡蓮とは違うんですよね。

ただ、睡蓮も闇に浮かぶ光のように咲く様子から、古代エジプトでは生と死を象徴する神聖な花として扱われていたようです。

そして中でも古代人を魅了したのは、青い睡蓮、ブルーロータスでした。自分でダリアの新種を育成するほど花に入れ込んでいたモネ、アフリカ原産のブルーロータスにも憧れないわけがありません。『八方手を尽くして株を手に入れたものの、ついにフランスでは咲かせることができなかった』説と、『ついに青い睡蓮を咲かせて、それを絵に描いた』説、どちらもあって、どちらが事実なのかわかりません←今ネットサーフィンしただけ。どなたか詳しい人がいたら教えてください。そして『モネが憧れた青い睡蓮』をテーマに、アフリカはナイル川へと旅をしてみたいです。誰か、ワタシをナイル川に連れてって!フィガロ・ボヤージュ、エジプト編とか、、←ないです。

青い睡蓮ならぬ青い水面が、静かにたたずむ一日でした。

睡蓮の庭の一角には野生化(?)した薔薇があり、上は大木に巻きつき、下は池の脇を流れる小川にまで枝葉が達しています。その野趣溢れる様は美しく、モネ庭でいちばん好きな薔薇です(名前は知らない)。

花は水面に浮かぶように、踊るように。

こちらは木立から覗く「睡蓮の庭」。

絵画を彷彿させる、池のボート。

はい、カメラ見てー。せーの、「ジヴェルニー!」←と言っているかどうかは、定かではありません。

モネ師匠にあやかって、光の筆を使ってみました。

続いて色が溢れる向かい側の庭へ。睡蓮が死と彼方の世界を連想させるものなら、こちらは生き生きとした絵画のパレットです。

色とりどりの薔薇が、歌っているようです。ラララ、いつも輝くモネモネ〜♫←やめろ。

そのパレットを管理しているのが、10人の庭師たち。彼らに花の名前や育て方を聞いたりすることもできます(本来の業務ではありません)。ウチの野生すぎる庭も何とかしてくださいっ!

こちらはモネが暮らした家の前に並ぶ、スタンダード仕立ての薔薇。この日ベストな咲き方をしていました。

南仏の聖地ルルド100周年を記念して作出された”Centenaire de Lourdes”(ルルドの100周年)←そのままか。

一階アトリエから。モネもこんな風景を窓から見ていたかも知れません。

光、陰、色、モネのエスプリが今でも息づく庭。ウチの野生庭も、ひとまず「花咲く庭」にしたいですね。

ここに掲載しきれなかったモネ庭写真と、街全体が絵画のパレット、モネの庭だけじゃないジヴェルニー写真は下記アルバムでお楽しみください。去年に引き続き、「オレの庭とモネの庭2021年版」をお届けしました。来年もどうぞお楽しみに←マジですか。

ジヴェルニー・アルバムhttps://www.facebook.com/media/set/?vanity=panda.yoshida.normandie&set=a.101208905549782

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