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○%が否定的? 「子連れ出勤」に対するママたちの意識調査

  • 2015.7.1
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新しいワークスタイルとして注目を浴びている『子連れ出勤』。小さなお子さんと一緒に出勤し、託児所ではなく働くパパママのすぐそばに子どもがいられるようにする制度です。

企業はこの制度を導入すると、優秀な人材が出産を機に退職してしまうことを防げます。また、従業員にとっても託児先の心配をしなくて済み、子どもを持たない人は子どもを持つことについて考える機会となるというメリットがあります。

ですが、新しい試みであるため当然ながら不安要素もあり、働くパパママの中にも反対派はいます。そこで、パピマミ読者の働くママたちに「“子連れ出勤”したいですか?」というアンケートを実施して、実際のところどう思っているのかを聞いてみました。その結果をランキング形式で発表します。

●働くママに質問! “子連れ出勤”したいですか?

働くママたちの本音は、下記の通りでした。

・1位:したくない……53%(176人)

・2位:したい……31%(104人)

・3位:どちらとも言えない……15%(51人)

※有効回答者数:331人。集計期間:2015年6月23日〜2015年6月25日(パピマミ調べ)

●第1位:したくない

1位は『したくない』で、53%(176人)のママたちが子連れ出勤に否定的であることがわかりました。

導入済みの企業からはメリットが多いとされているこの制度。利用したくない理由は何なのか、コメントを見てみましょう。

・『子どもがいない同僚に気を使うし、仕事のときは気持ちを切り替えて集中したい』(20代ママ)

・『職場はいろいろな人が出入りする場所。小さな子どもを連れて行くのは、衛生面や安全面が不安』(40代ママ)

・『保育士さんがいるわけではないため、保育園の代わりにはならない。子どものお世話と仕事の両方をいっぺんにするのは難しい』(30代ママ)

ママも職場では仕事に責任を持っています。それだけに、子どものお世話との両立を心配する声が聞かれました。子どもを安心して連れて来れる環境づくりや、同僚の理解も課題ですね。

●第2位:したい

2位は『したい』で、31%(104人)と3人に1人の方が制度に前向きな姿勢を見せています。

回答いただいた方のコメントでは、

・『近所の保育園に空きがなく、少し離れた駅の保育園に子どもを預けているため朝が大変。職場に連れて行けるなら助かる』(20代ママ)

・『会社によって制度が違ってくるとは思うが、働きやすいように考えてくれるのは歓迎。利用してみたい』(30代ママ)

と、制度への期待がうかがえました。導入事例はまだ少ないですが、ママや同僚の意見を取り入れた働きやすい環境をこれから職場全体で作っていくというようにも考えられますね。

●第3位:どちらとも言えない

3位は『どちらとも言えない』で、15%(51人)という結果でした。

注目度の高い制度ではあるものの、導入している企業はまだ少なくイメージが湧かない方も多いかもしれません。回答いただいた方のコメントでは次のような声が聞かれました。

・『導入している企業は、もともと自由な社風なのでは。私の勤め先で導入するとは思えない』(20代ママ)

・『制度や同僚の受け入れ態勢にもよるし、メリットやデメリットもよくわからず、何とも言えない』(30代ママ)

もともとの企業風土によって、制度の運用が変わってくることはありそうですね。また、どんな業種・職種にも適した制度であるとは言い切れません。今は判断がつかないという意見にも、うなずけます。

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まだ試行段階である『子連れ出勤』。ママたちに、「利用したい」と言ってもらうためには解決すべき課題がたくさんあると言えそうです。

働き続けたいと思いながらも、出産を機に退職する女性は多くいます。優秀な人が辞めてしまうと、同僚や会社にとっても損失ですよね。制度に否定的な意見は、ママの不安の表れとして一つ一つ解消し、もちろん制度を利用しない同僚の意見も取り入れていくことが必要です。

今回はママに限定してアンケートを実施しましたが、男性が『子連れ出勤』をしている企業もあります。今後、制度が普及すれば、男性の育児参加にも良い影響を与えるかもしれませんね。

(文/パピマミ編集部・福田)

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