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コロナ禍と恋愛・・・会えないつらさをどう解決する?【ひとみしょうの余談ですみません】

  • 2021.6.22
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コロナ禍において、彼氏となかなか会えない人もいるかと思います。会えなくて淋しい……どうしよう……。

どうすればいいのかについて、今回は一緒に見ていきたいと思います。

ちょっと立ち止まってもいいのかもしれない

コロナ禍がわたしたちにもたらしたものは淋しさです。彼氏と会えない、友だちとも会えない、在宅勤務になって会社の仲のいい子とも会えない。淋しい。

しかし、それを反対から見たとき、コロナ禍はわたしたちに「ひとりで過ごす時間の豊かさ」を教えてくれた、とも言えます。

コロナ禍以前の社会において、わたしたちは「ひとりでいてはいけない」と、暗に言われ続けてきました。

彼氏がいないと「恋活しなさい」と、暗に言われてきました。ひとりで弁当を食べていると淋しい人と思われるのが嫌で、無理にでも誰かと連れだって食事をとっていました。

そのようなわたしたちに、コロナ禍は言います。「ひとりでいてもいいのだよ」と――。

そう!わたしたちはひとりでいてもいいのです。

ひとりの時間

小学校から、いや、幼稚園から、「誰かと一緒にいること」が「いいこと」とされてきました。ひとりで教室の隅っこで本を読んでいると「どうしたの?誰かにいじめられているの?」と言われました。周囲の子に「あの子、淋しそう。声かけるのやめとこ」と思われてきました。

二十歳になると「彼氏いないの?なんかあったの?」と言われてきました。就職しないでひとりでなにかをやると言うと親が大反対し……けっしてひとりでいさせてもらえませんでした。

で、コロナ禍!

おひとりさまを世間の誰もがおおいに推奨してくれています。

ひとり飲み?OK!

ひとりで本を読む?OK!

ひとりで散歩する?OK!

すなわち、わたしたちはコロナ禍によって、やっと(生まれてはじめて)ひとりの時間を、誰に気兼ねすることなく持てるようになったのです!

思えば、これでふつうですよね?

行きたくもない会社の飲み会に強制参加させられ、誰かの残業に付き合い、友だちと呼びたくない人と一緒に帰り……というようなコロナ禍以前の社会がおかしかったのです。

話が脱線しますが、男性で、毎晩居酒屋で飲んでいる人、いましたよね?そういうのも「おかしい」のです。居酒屋で食べるものはありふれたものですが、それはつい40年ほど前までは「ごちそう」と呼ばれていましたからね。鶏のから揚げとサバの刺身、お新香、プラスお酒。これらは「ごちそう」なわけです。そのごちそうを毎晩食するのは異常なのです。

ひとりでいてもいのです

コロナ禍は、わたしたちに、ひとりでいてもいいのです、というメッセージを送っています。

世間の目を気にしつつ恋活をし、もう28歳だから恋人くらいいないとおかしな人と思われると思い適当な相手と交際し、そしたらエッチの相性が合わなくて悩み、誰かに匿名で相談し、彼氏と別れ、今度はもう29歳だからという理由で婚活し、また適当な相手と付き合い……という感じで忙しかったあなた!

あなたはひとりでいてもいいのです。

ひとりで好きな本を読み、ひとりで好きな映画を観て、ひとりで好きなものを食べて、好きなかっこうで好きな部屋でひとりでダラダラしてもいいんです!

コロナ禍は「淋しさ」をわたしたちにもたらしたのではありません。

ひとりの時間という、きわめて豊かなものをもたらしたのです。

と思えば、冒頭の「会えないつらさをどう解決する?」との問いの答えは、もうわかりますよね?

(ひとみしょう/作家・日本自殺予防学会会員)

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