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恒松祐里が感じたイヤードラマ『夢の中のメロディ』の可能性 「自分で情景を想像できる」

  • 2021.6.21
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恒松祐里/写真=池村隆司

誰もがスマートフォンを持つようになり、いつでもどこでも映像に触れることができる時代の今、映像と共に需要が高まっているのが音声コンテンツだ。イヤーコンテンツ配信サイト「NUMA」では、木村多江主演『ブッダのように私は死んだ』、神木隆之介主演『恋侍』など、多彩なジャンルの作品が配信され話題となっている。そんな作品群の中に新たな名作として生み出されたのが恒松祐里が主演を務める『夢の中のメロディ』だ。

“自称”オカルト部に所属する女子高生・紗友里(恒松祐里)と佐子(坂ノ上茜)が、盲目の転校生・美咲(河合優実)と距離を縮めていくにつれ、ある恐怖に巻き込まれていく。

主演を務めた恒松に、本作の注目ポイント、映像と声だけの芝居の違いなど、話を聞いた。

●声だけの芝居のポイント

ーー『夢の中のメロディ』事前に最終話まで聴きましたが、率直に怖かったです(笑)。

恒松祐里(以下、恒松):良かったです! 私も完成品を聴いたら本当に怖かったです。最初はイヤホンで聴いていたんですが、怖くて我慢できなくなって、スピーカーで家族がいるところで聴きました(笑)。

――もともとホラージャンルは得意ではない?

恒松:映画『貞子』や『呪怨』は怖すぎてまったく観られないです。演じる側なら何でもできるのですが……(笑)。

――本作の収録中は怖さはあまり感じず?

恒松:そうですね。共演者の皆さんの顔もしっかり見えて、明るい部屋での収録だったので大丈夫でした。ホラー作品などの場合、雰囲気を出すため……などの理由で実際の心霊スポットに訪れることもあるらしいですが、そんな状況だったら絶対収録できなかったです(笑)。

ーー聴いてる側としては実際にその場所で話しているような臨場感がありました。映像はなく声だけなのに、紗友里の感情の変化もありありと伝わってきてすごいなと。

恒松:ラジオドラマは今までも何回かやらせていただいているのですが、何回演じても声だけのお芝居は難しいです。映像も含めてどんな作品でも役によって声は変えていて、今回の紗友里ちゃんは女子高生ならではの気だるさのようなものを特に意識していました。紗友里ちゃんは目的がないまま生きているというか。なんとなく日常を生きているからこそ、なにか異常な状況が起こったときに怖さを感じるのかと思いながらお芝居していました。

――本作の中でも佐子(坂ノ上茜)、美咲(河合優実)と兄(猪塚健太)では話す声のトーンに変化がありました。

恒松:多くの人が無意識のうちに声のトーンって使い分けていると思うんです。家族と話すときはちょっと低くなって、お仕事のときはちょっと高くなったり。紗友里もお兄ちゃんとはなすときは、「ちょっと!」と強気な声で、美咲ちゃんには「(かわいい雰囲気で)美咲ちゃん!」少し高めのトーンで。美咲ちゃんのことはまだ警戒している部分もあってどこかよそ行きというか、距離感がある声の使い方は意識していました。

●映像にはない音声ならではの魅力

――街を歩く人を見てもイヤホンを付けている人が多いように、多くの人が“音”と一緒に生活をしています。改めて音声コンテンツの面白さはどんなところに感じますか?

恒松:5分から10分ぐらいの隙間時間で物語に浸ることができるのは、映像より音声ならではの魅力だと思います。新たな現実逃避というか。ちょっと時間が空いて何か観ようかなと思っても、映像だったらデータ通信量もすごくかかってしまいますけど(笑)、音声だったら気軽に聴くことができますよね。映像を観るのも楽しいですが、音声だけだからこそ自分で情景を想像することができる楽しさもあると思います。想像力をフル活用する脳の運動にもなるので、すごくいいコンテンツだと思います!

――本作も想像するからこそ、映像よりもより一層怖さがありました。

恒松:そのとおりだと思います。映像だと“定番のパターン”をみんな知っているというか、準備ができる部分がありますよね。でも、音声だけだと、次に何が来るか分からない怖さがあって準備できないんですよね。

――脳にダイレクトに来る感じですよね。

恒松:きますね、本当に。映像のホラー作品に慣れてしまった方は、本作がちょうどいいかもしれないです(笑)。

――オススメの聴き方はありますか? 僕は夜中にヘッドフォンで聴いてしまって、本当に怖くなりました。

恒松:それは逃げられないですね(笑)。私は街を歩きながら聴いてみたんですが、怖くなり過ぎてちゃんと歩けなくなってしまって。それは皆さん危ないので、夜にヘッドフォンが一番いいかもしれません(笑)。あとは今はお化け屋敷なども気軽に行くことができない状況ですけど、友達やカップルで一緒に本作を聴いてくれれば、一緒に怖がれるので楽しいかも。

――今回はホラー作品でしたが、もっと明るい作品での恒松さんの声のお芝居も聴いてみたいです。

恒松:そうですね。神木(隆之介)さんが主演を務められた『恋侍』がとっても面白くて。私もコメディにも挑戦したいです。声に抑揚を付けながら、今度は恐怖ではなく笑いを皆さんに届けてみたいですね。

(取材・文=石井達也)

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