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板橋駿谷が「世の中で一番面白い」と話す舞台に帰ってくる!

  • 2021.6.20
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2019年、NHK連続テレビ小説『なつぞら』で当時34歳にして高校生の番長役で話題を集めてからというもの、立て続けに注目作に登場し、現在は大河ドラマ『青天を衝け』にも出演中の俳優・板橋駿谷さん。

劇団ロロに旗揚げから参加し、小劇場界では圧倒的な存在を確立する彼だが、この2年間、舞台でその姿を見ることはなかった。今回ロロいつ高シリーズファイナルvol.9『ほつれる水面で縫われたぐるみ』vol.10『とぶ』に出演する。

久々の舞台出演は、俺が世の中で一番面白いと思う舞台。

「役者だけで飯を食えるようになることが目標だったんですが、舞台だけを続けても今までと変わらない。『なつぞら』で世の中に自分の名前を知ってもらったタイミングで映像のお話を次々といただいたので、映像に専念してとことんやろうと決めて、2年間舞台を休んでいました」

34歳で訪れた初めての波。映画『SR サイタマノラッパーロードサイドの逃亡者』(’12年公開)などの映画の現場での下積み時代も今につながっている。

「俺は人よりも成長が遅いので、一個一個石を置いて進んでいかないと不安になってしまう。30過ぎてやっと、自分には才能がないんだと痛感して。認めるまで3年かかりました(笑)。そこから、俺の持っている要素で一番わかりやすいのは何だ? と考えて、元気だなと。じゃあ現場で名前を覚えてもらえるように、とにかく声を出そう。背景にぼんやり映る脇役であっても一番の見せ場だと思って演じました」

続けることは誰でもできるが努力し続けることが難しいことを知っている彼は、日々筋肉をつくり、インプットも欠かさない。そんな板橋さんがカムバックするのは、ロロが全国高等学校演劇大会の出場ルールを守り、高校生に捧げる「いつだって可笑しいほど誰もが誰か愛し愛されて第三高等学校」のファイナル公演。

「今年37歳を迎える年齢になって、渡せるものは後輩に託していかないと面白いものは生まれないと思うようになって。大人が残した古い習慣を受け継ぐ俺ら世代が変わらなきゃ。『いつ高シリーズ』には、そういう部分でも意味があるなと。主宰の三浦直之は、自分には絶対に作れない物語や言葉を生み出す人で、混沌としているけどその混沌がとんでもなく笑える。俺はロロが世の中で一番面白いと思うし、劇団員の個性がバラバラなので、やっていることは泥くさくても表出するものは華やかでポップ。自分もその場にいるんだ! と思うと常にドキドキします」

いたばし・しゅんや 福島県出身。劇団ロロ、さんぴん所属。映画『サマーフィルムにのって』『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ファイナル』の公開を控える。

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2015年にスタートし、これまで8作品が制作されてきたロロの青春群像劇「いつ高シリーズ」も今回でファイナルを迎える。2本立て公演vol.9『ほつれる水面で縫われたぐるみ』、vol.10『とぶ』は6月26日~7月4日、東京・吉祥寺シアターで上演予定。(イラスト:西村ツチカ デザイン:佐々木俊)

*掲載した情報は変更される可能性があります。

※『anan』2021年6月23日号より。写真・大内香織 スタイリスト・川上麻瑠梨 インタビュー、文・小川知子

(by anan編集部)

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