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出会いは必然。生まれたのは衝撃。新時代の羊羹「そんなバナナ、」

  • 2021.6.20
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当たり前だと思っていたことが当たり前でなくなる・・・今、まさにそのような体験をしている私たち。「常識」とは、ずっと変わらないものもあるけれど、きっと超えるためにそこにあるもの。今、そんな常識にとらわれず、新しい世界をどんどん広げているのが「和菓子」だと思うのです。伝統を守りながら、職人さんたちの技術を駆使して、今までにない和菓子が、近年たくさん誕生しています。今回ご紹介するのは京都の老舗お菓子屋「亀屋良長」が手掛ける羊羹、その名も「そんなバナナ、」です。もちろんお取り寄せOKですよ~。

毎日が、なんだかせわしく過ぎていく。

そんな時は、可愛いお菓子を見ているだけでも幸せ。

見つけてしまいました。

心にググっとくるお菓子を。

老舗「亀屋良長」がつくる「そんなバナナ、」 。

なんでしょう、この高揚感。

羊羹界の進撃が止まりません。

200年以上京都でお菓子作りを続ける老舗「亀屋良長」

「そんなバナナ、」をつくっているのは、京都の老舗お菓子屋「亀屋良長」。享和三年(1803年)、京菓子の名門と謳われた菓子司・亀屋良安から暖簾分けするかたちで、京都・四条醒ヶ井(さめがい)にて創業し、200年以上、人々に愛されるお菓子をつくり続けています。

江戸から引き継がれている「菓子見本帳」「木型」「配合帳」などの道具を今も大切にしながら、店先からこんこんと湧き出る醒ヶ井の水を使い、おいしく、美しく、楽しいお菓子を手がけています。

老舗の味を守りながら、2ッ星レストランでシェフパティシエをしていた・藤田怜美さんとコラボレーションをしたブランド「Satomi Fujita by KAMEYA YOSHINAGA」を立ち上げたり、健康を気づかう人のためのお菓子ブランド「吉村和菓子店」をつくったり、テキスタイルブランド「SOU・SOU」とコラボレーションするなど、新しい挑戦も行っています。

きっとこれからも「亀屋良長」から、あっと驚くような、そして、素敵なお菓子が世の中に誕生するに違いありません。

名も姿も二度と忘れられない

世界中で新型コロナウイルスの感染が拡大し、気分が落ち込んでしまったり、ストレスを感じるこんな時だからこそ、免疫力向上に効果があるといわれるバナナを使って、お菓子をつくれないかと考えてつくられたのが「そんなバナナ、」。

バナナ羊羹とカカオ羊羹がコラボレーションし、チョコバナナ風に仕上げられています。

バナナ羊羹の上に、波照間島産の黒糖とダンデライオン・チョコレートのタンザニア産カカオを使ったカカオ羊羹がかかっており、上にはくるみ、マカデミアナッツ、甘納豆、カカオニブが乗っています。隠し味の沖縄の塩がポイントで、濃厚ながらさっぱりとした後味になっています。

バナナ羊羹の上にカカオ羊羹トロッとかかったにかかっている様子が、これまたいいんです!

「笑う」ことも免疫力アップに効果的とのことで、思わずくすっと笑えるような菓銘「そんなバナナ、」になったのだそう。

パッケージも思わず和んでしまう可愛らしさ。

バナナ羊羹とカカオ羊羹の融合を楽しめる羊羹です。

そんなバナナ、

1,296円(税込)

「そんなバナナ、」の「、」の謎

亀屋良長の方によると、当初、「そんなバナナ、」の菓銘は「バナナ羊羹」が有力だったそうですが、スタッフの方がたまたま「そんなバナナ」と発したことから「そんなバナナ・・いいやん!」となったそうです。また、「こんな世の中だからこそ、お客様に笑っていただける商品にしたい」という企画担当者の方の想いもありこの名前に決まったんですって。

さらに、「そんなバナナ、」には、なぜ「、」がついているのか、聞いてみたところ「「、」がついているのは、その続きがありそうでなんだかワクワクする、という気持ちからです。「、」 をつけたことによりお客様の想像をふくらませるのが目的です」と教えていただきました。「、」には素敵な意味が隠れていました。よかった、謎が解けた!

チョコとバナナの出会いは必然。

羊羹なのにチョコバナナ、チョコバナナなのに羊羹。

しかも、名前が「そんなバナナ、」。

そんな羊羹に惹かれない訳がありません。

創業200年を超える老舗で産声を上げた「そんなバナナ、」は、「そんなバナナ、」な世の中に平和で穏やかな日常が訪れるよう・・・という願いがこもったお菓子なのでした。

いつか笑顔で「あの時はそんなバナナな、って感じの時代だったね」と話せる日がやってきますように。

画像提供: 亀屋良長

取材協力: 亀屋良長

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