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マルチな活動の内田理央さん 仕事を通して「少しでも誰かの力になりたいという気持ちを大切に」

  • 2021.6.19
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楽しいことを優先、考えるのは問題にぶつかった時

――様々なフィールドでキャリアを積まれてきました。30歳を前に、結婚やキャリアなどについて焦ることは「29歳問題」とも言われます。現在29歳の内田さんは、そんな思いを抱えていますか?
内田: 私は全然焦ってないし、何も問題に触れていません。のんびり楽しく生きています。私はこれまでの人生で“今が1番楽しい”を更新し続けてきたし、自分の周りの30代の女性もそういう人が多いので。ただ年齢が離れている方からは「次30歳だけど、どうするの?」って言われるので、気になることはあります。ただ“アラサー”とか“次30”とか言われるのは、もうそろそろ終わりなのかな。私より下の年代は、まったく気にしていないと感じていますし、あと2、3年もしたら「29歳問題」は無くなりそうな気がします。

――「29歳問題」に直面していると感じている同世代の女性も。
内田: 私も結婚していないし、体の問題は気になるところではあります。出産のことも不安になるかもしれないですけど、心配していても前に進めない。楽しいことを優先して、本当に問題にぶつかった時に考えるように、私はしています。

朝日新聞telling,(テリング)

同じ役を再び演じられるのは、“すごく幸せなこと”

――「今が1番楽しい」という発言が冒頭でありました。詳しく教えてください。
内田: 不安が増えることもあるんですけれど、大人になるにつれて経験値も増え、“世界”が広がっていったり、これまで気づかなかった魅力を見つけることができるようになったり・・・・・・。昔は「インスタ映え」するようなきらびやかなカフェや観光地が好きだったんです。けど今は、昔からやっている喫茶店や、歴史あるお寺とか神社といった風情のあるものの方が、魅力的だと思えるようになりました。

――「来世ではちゃんとします」(テレ東系)では内田さんが、セフレが5人いる主役の桃江を演じて話題になりました。
内田: 桃江に共感するのが最初、すごく難しかったので原作の漫画をめちゃめちゃ読みました。全部は分からなかったけど、切なさや孤独、さみしいという気持ちは理解。自分とは違うけど、重ねることはできました。続編の撮影がこれから始まるので、思い出すために漫画を読んだり、声のトーンやセリフの言い回を確認したりしています。同じ役を再び演じられるのは、すごく幸せなことです。

朝日新聞telling,(テリング)

やりたいことが見つからない時こそ“チャンス”

――5年ぶりのグラビア写真集「PEACH GIRL」も6月23日に発売されます。
内田: デビューしたのがグラビアなので、本当にホームで大切にしているんです。今回は「ar」という女性向け雑誌が監修しているので、性別関係なく楽しめる内容になっています。
当初はレトロな幼なじみがテーマでした。女の子が幼なじみの男の子をドキドキさせるみたいな路線だったのですが、可愛い衣装を沢山用意していただいたのであれもこれも!と思っているうちに、肌の露出が多くなってしまって(笑)。最終的には男女関係なく、キュンキュンさせるガールフレンドを目指すことになりました。

――telling,の読者の中には「やりたいことが見つからない」「やりたいことがあっても踏み出せない」という人もいます。
内田: やりたいことが見つからない時は、いろんなことに挑戦したり、探したりするチャンス。普段はやらないことにトライする機会なのかな。いずれにせよ自分自身が後悔するか否かだけで考えを詰めていくと、大切なことが見つかるような気がします。

朝日新聞telling,(テリング)

漫画やアニメに助けられてきたからこそ・・・

――内田さんが大切にされていることとは?
内田: 漫画やアニメにすごい助けられて、生きてきました。特に漫画家の安野モヨコさんが描く、女性の大変さや美しさ、なによりも強さに元気をもらいました。だから私も、少しでも誰かの力になりたいという気持ちを大切にして、モデルや女優など様々なお仕事を今、しています。

●内田理央(うちだ・りお)さんのプロフィール
1991年東京都生まれ。2010年4月にデビュー。「おっさんずラブ」(テレビ朝日系・2018)で主人公の幼なじみ役で人気を博し、第22回日刊スポーツ・ドラマグランプリ助演女優賞。主な主演作に「向かいのバズる家族」(日本テレビ系)や「来世ではちゃんとします」(テレビ東京系)がある。雑誌「MORE」レギュラーモデル。今年6月に映画「リカ」、7月には写真集「PEACH GIRL」、舞台「物語なき、この世界。」、8月に主演ドラマ「来世ではちゃんとします2」も控える。

衣装提供:Qoo10

■岩田智博のプロフィール
ハイボールと阪神タイガースを愛するアラフォーおひとりさま。神戸で生まれ育ち、学生時代は高知、千葉、名古屋と国内を転々……。雑誌で週刊朝日とAERA、新聞では文化部と社会部などを経験し、現在telling,編集部。20年以上の1人暮らしを経て、そろそろ限界を感じています。

■家老芳美のプロフィール
カメラマン。1981年新潟生まれ。大学で社会学を学んだのち、写真の道へ。出版社の写真部勤務を経て2009年からフリーランス活動開始。

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