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北川景子が等身大で演じた「リコカツ」への思いを語る「“きれいごと”じゃない最終回になりました」

  • 2021.6.17
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「リコカツ」で咲役を演じた北川景子がクランクアップ (C)TBS
「リコカツ」で咲役を演じた北川景子がクランクアップ (C)TBS

【写真を見る】北川景子“咲”と永山瑛太“紘一”は思い出の場所で思いを伝える

北川景子と永山瑛太共演の金曜ドラマ「リコカツ」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)は、現代ならではの価値観と時代が変わっても普遍的な男女のもめ事を“リコカツ”というキーワードを通じて描き出す“離婚するかもエンターテインメント”。このたび、WEBザテレビジョンでは、主人公の咲を演じる北川にインタビューを実施。共演の永山との印象的なシーンや胸キュンシーンへの反響、さらに6月18日(金)に放送される最終回の見どころなどを語ってもらった。

咲(北川)と紘一(永山)は運命的な出会いをきっかけに交際ゼロ日で結婚するが、自由な家庭で育った自分に正直な咲と、厳格な自衛官一家で育った紘一は、生活習慣や価値観の違いで意見が食い違い、新婚早々離婚を決意。周囲になかなか離婚の決意を切り出せず、水面下で離婚に向けた活動“リコカツ”を始める姿を描いてきた。

実は離婚届を出してないんじゃないかと思っていました(笑)

――ここまで“咲”という役を演じてみていかがですか?

撮影の開始当初は、私たち役者は最終的な結末を聞かされていなかったんです。なので1、2話を撮影している時は、まだ離婚することも知りませんでした。

6話で離婚をするという展開があったのですが、台本をいただいた時はまさか本当に離婚するなんて思っていなくて「紘一さんは出したって言っているけど、実は出してなかったんじゃないか」って考えていました(笑)。なので6話で離婚届を本当に出してしまってから結末はどうなるんだろうと思いながら撮影をしてきました。

リアルな時間軸で考えた時に咲と紘一は1カ月しか結婚していなくて、離婚して、その後半月しか経っていない段階で「やっぱりこの人以外はありえない」ってお互いに気が付いて…とすごく早いスピードで時間軸が経過しているんですよね(笑)。でも、その“ドタバタ感”も含めて、視聴者の皆さんに自然に見ていただけるように積み重ねてきました。

ラブコメとしてドラマを楽しんでいただくために、お芝居の“さじ加減”は特に意識していました。台本が上がってきたら「このセリフよりこういう言い回しのほうが伝わるんじゃないか」とか、それぞれのアイデアを毎回瑛太さんと話し合ってきました。

二人で話すこともあれば、プロデューサー込みで打ち合わせをする機会もあって、台本以上のものをみんなで話し合って構築してきたという感覚があります。

今は最終話の台本も出来上がって、“ここに向けて撮影していこう”という着地点が見えたので、達成感があるというか、あとは最後までいいものを撮るだけっていう気持ちですね。

「リコカツ」第9話より (C)TBS
「リコカツ」第9話より (C)TBS

胸キュンシーンに対する反響は“意外”でした

――紘一役の永山瑛太さんと演じてみて印象的なシーンはありますか?

瑛太さんとはリハーサルで台本を読みながら、どうすれば“生きた言葉”になるかを二人で話し合ってきたんですが、セットで実際に動いていく中でも「こうした方がいいんじゃないか」みたいな意見を瑛太さんが出してくださることが多くて、気付かされることがたくさんありました。

5話で離婚届にはんこを押すことになった咲が紘一さんに対して「じゃあ、あなたが仕事を辞めて家庭に入るわけにはいかないの?」と聞くシーンがあるのですが、一人で台本を読んだ時は正直そこまで緊張感のあるシーンだと想像ができなかったんです。

でも、二人でリハーサルを重ねるうちにこのシーンは本気でやらないと「なんでこの人たち離婚したんだろう?」ってなってしまうなと思って、当日何か打ち合わせをしたわけではなかったのですが、気が付いたら緊張感のある空気になっていました。お互いに“降りてきた”という感覚ですね。

瑛太さんと二人でお芝居をしていると、一人で台本を読んだ時には想像ができなかったことが起こるんです。瑛太さんと演じて初めてどういうシーンか分かる、みたいな。

泣くはずじゃなかったシーンで泣いたこともありました。区役所前で咲が紘一さんに「離婚届を出したところだ」と言われて泣くっていうシーンがあったんですが、私自身あそこまでドラマチックになるとは台本を読んだ時点では思っていなくて(笑)。でも“お互いに手を離したくない”という部分も、実際に演じてみて生まれたものだったりするんですよね。

なので印象的なシーンは“全部”なんですが、台本ではさらりと書かれていたシーンが瑛太さんと演じることで「こんなドラマのあるシーンだったんだ」と気付かされるということが本当に多かったです。

――視聴者からの“胸キュンシーン”に対する反響はいかがですか?

そうですね、「ここは絶対に胸キュンさせるシーンだよね!」みたいな空気感は、現場では全然ないんです。胸キュンを狙って作った作品ではないのかなという印象を受けていたので、放送されたら意外と「ここがキュンポイントだ!」と言っていただけているということは聞いています。

特に私と瑛太さんが抱き締め合うシーンが多いんですが、「二人の身長差がいい!」と言っていただけているのは意外だったので驚きました。

――それでは演じている中でご自身が“キュンとした”シーンはありますか?

自分がキュンとしたのはどこだろう…。キュンじゃないんですけど、好きだったシーンは3話で咲と紘一が旅館に行って、雨が降っている中会話をするシーンがあったんですが、その中で「私たちは雨宿りをしているのかも」というセリフが結構好きでしたね。意外と二人が初めて自分の本質的な部分を見せ合えたシーンだと思っているので。

あとは…基本的に貴也(高橋光臣)に関するシーンはやっぱりいいなあって思います。私結構貴也推しと言ったら失礼な気もするんですが、最後まで彼自身に人間的な問題はないよなと演じながら思っていました。

咲って貴也に対して結構失礼なことをしているんです。例えば「付き合えない」って言っているのに、お母さんやお姉ちゃんの相談事は貴也に依頼していたりしていて…心が広いですよね。

7話で貴也が「結婚を前提にやり直さないか?」って言って持っていた傘をバッて投げるシーンは王道トレンディーな感じで、なんかすごく好きでした。

「リコカツ」第10話より (C)TBS
「リコカツ」第10話より (C)TBS

軽はずみに「離婚だ!」ってことは言っちゃいけないなって(笑)

――ここまで“離婚”や“家族”をテーマに演じてきて、気付きを得たようなものはありますか?

最初に台本をいただいた時に、“1カ月で離婚”になることがすごく衝撃的でした。自分自身が結婚した時は、結構覚悟を持って結婚していたというのもあるかもしれませんが…。ドラマの中では売り言葉に買い言葉で“離婚”というワードがすぐに出てくるので、自分の価値観とは違う部分をどうやって役として割り切って演じるか、というのが自分の中で最初のテーマでした。

演じていて思うことは、こんな軽はずみに「離婚だ!離婚!」ってことは言っちゃいけないんだなということです(笑)。咲はけんかになったら決まり文句のように“離婚”っていうワードを出すんですよ。33歳の女性で、5年という期間付き合っていた人に「結婚できない」と言われた後にやっと紘一と結婚できたのに、なんでそんなこと言うんだろうとか考えると、演じるのは少し難しかったです。

あとは、離婚届ははんこを押したら相手がすぐに提出できてしまうから、すぐに押さないこと!(笑) 私、6話ですごく走ったのに間に合わなかったから…(笑)。

とにかく本当にこの10話で一番言いたいことは、夫婦の数だけ夫婦の形があって、家族の数だけ家族の在り方があるということです。“これが完璧な家族”とか、“これが100点”とかそんなことはなくて、いろいろな形の家族があっていいんだなって思っていただける最終回になっていると思います。

家族っていろいろありますよね。他人だったら気が合わなかったら関わらなければいいんですけど、家族って切っても切れない関係だからこそ難しい問題もある。でも家族だからこそ乗り越えられることもあると思うんです。

リコカツの全10話を通して、すごくハッピーな回もあれば悲しい回もありましたが、改めて自分の家族に対して感謝をした気がします。大切だなって思いました。

――最終回の見どころと視聴者へメッセージをお願いします

9話の最後で、一緒に歩んでいくためにはお互いが変わると決めた二人が本当に変われるのかというところは見どころです。

それと咲にパリで3年間の研修っていう話が上がってきたときに、別居婚は譲れない紘一さんと仕事を捨てられない咲とそれぞれすれ違ってしまっていたけど、最後にどういうところで折り合いをつけて、どうやって二人がやり直すことになるかを注目していただきたいです。

結局お互いのことが好きで、お互いのことしか考えられないってなったときにどうするのかという部分を視聴者の皆さんも気になっていると思うんですが、今まで男女の関係、仕事と家庭の両立といった部分をリアルに描いてきたドラマだからこそ、最後きれいごとで終わらせるのは絶対に良くないって自分たちも分かっているんです。

だからこそ、視聴者の皆さまも「そうきたか」と思っていただけるような台本をみんなで作れた気がしているので、最後の最後まで楽しんでいただけたらと思います。

自分自身今まで職業物で、強い女性で、バリバリ働きます!みたいなドラマが多かったので、こういうホームドラマは初めてやらせていただいたんじゃないかなと思います。だから今回すごく等身大で自然体な役をやらせていただいて、すごく難しいなと思いながらやってきた10本だったんですが、やってよかったなと思う作品になりました。

でもそれは本当に見ている視聴者の皆さまが応援してくださって、この作品をより成長させていただけたからであって、自分たちはやはり見てくださるお客様がいて、この10話のマラソンをここまで走り続けることができたなと思っています。

とにかく見てくださった視聴者の皆さまにはありがとうございましたということと、どうか最終話までお付き合いくださいということをお伝えしたいです。「リコカツ」という作品で自分自身久々に連ドラ復帰できて、本当によかったなと思うので、最終話までどうぞよろしくお願いいたします。

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