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山戸結希監督、上品な着物姿で登壇 素晴らしい作品を生むのは「“共犯関係”を結んでいるチーム」<BRANDED SHORTS 2021>

  • 2021.6.17
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山戸結希監督が6月16日、東京・赤坂インターシティコンファレンスで開催された「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2021」に華やかなピンク色の着物姿で登壇。ブランデッドムービー(企業や団体がブランディングを目的に制作したショートフィルム)を表彰する部門「BRANDED SHORTS」の受賞作品に審査員としてコメントした。

【写真を見る】山戸結希監督、華やかな桃色の着物姿全身

「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2021」は、米国アカデミー賞公認の、アジア最大級の国際短編映画祭。2016年よりブランデッドムービーを表彰する部門「BRANDED SHORTS」を、同映画祭の一部門として展開している。

VOLVO、ユニクロが受賞

今回、同部門のインターナショナルカテゴリーを獲得したのはVOLVOの「The Parents」、ナショナルカテゴリーを獲得したのはユニクロの「服の旅先-Closer Through Our Clothes-」。世界の企業や団体500本以上の応募作品の中から、「シネマチック」「ストーリーテリング」「アイデア」など7つの視点をもとに選出された。

総評として、山戸は「『BRANDED SHORTS』というジャンルを発展させるために革新的な作品を選ぶのか、それとももともとあるジャンルとしての完成度の高いものを選ぶのかは重要な分岐だった。

『BRANDED SHORTS』といえば、タイの感動的なムービーに代表されるような、家族の温かさを感動的な事実と同時に、ブランドや企業のメッセージと掛け合わせて作っていくという、ある種の型みたいなものがあります。その型をアジアが模倣していくと完成度としては高くなるし、一般の方が見て涙してしまうような感動的なものになる。一方で、『BRANDED SHORTS』の可能性は閉じていってしまう」とコメント。

インターナショナルカテゴリーを獲得したVOLVOの「The Parents」については「とんでもないリズムから始まる映像で、一般的な型を崩しにきている。スクリーンで見てもスマホで見ても、メディアに依存しないリズムを開発していくような、すごいスピード感で家族の成長を描いていくっていうのはちょっと過去に類を見ない作品だったのかなと思います」と評価。今年の応募作品全体の傾向としても、革新的なものが多かったとした。

ナショナルカテゴリーを獲得したユニクロの「服の旅先-Closer Through Our Clothes-」については、「日本でも基本的に、家族の絆というもので疑いなく包み込むような作品が多い。家族を素晴らしいものとするか呪縛的なものとするかには議論の余地があると思うんですけど、素晴らしいものとして、“家族×ブランドのメッセージ”として描いていくという型がある。

一方で、(同作の中で)家族という近い共同体ではなく、遠くの地域に思いをはせて想像してイラストを描いてみると、全然想像とは違う。最初に登場した日本の家庭も、私達が典型的に想像するような日本人の家庭(ではない)――もしかしたら母子家庭かもしれないんですが――そういう形で現在の家庭が現れて、“一般的な物語”への批評が入っている作品。何かフィクション的な想像力も入っている、新しい作品だと思います」とコメントした。

素晴らしい作品を生むのは“共犯関係”を結んでいるチーム

また、来年の「BRANDED SHORTS」に期待することを問われると、「審査する中で素晴らしいね、と言っていたのは、企業というクライアントと制作陣がこの世界を良くしようというビジョンにおいて“共犯関係”を結んでいるチームが制作した作品。

観客や消費者とのコミュニケーションも大前提なんですけど、チームの中で最終的な目標はその商品を売るということなのか。

『BRANDED SHORTS』がなぜ映画祭の中にあるのか。人の心を動かす、政治的な対立を分断させるのではなく、融和させたり昇華させたりする、芸術の一つとして『BRANDED SHORTS』を考えたときに、チームの中で対話がされている作品こそ、より外の対話へと開かれていくのかなと」と述べた。

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