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室内干しはNG? 梅雨にダニ・カビの繁殖を防ぐ“湿度調整”のコツ3つ

  • 2015.6.30
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【ママからのご相談】

幼稚園児のママです。母子ともにアレルギー体質で、やっと花粉のシーズンが終わったと思ったら今度はダニやカビの発生しやすい梅雨に入ってしまいました。 できるだけ掃除をして清潔を心がけていますが、その他に何かやっておくと良い対策があれば教えてください。

●A. 梅雨のハウスダスト対策は、湿度コントロールがポイントです。

ご相談ありがとうございます。健康・美容ライターのMAKIです。

ジメジメと湿気の多い梅雨の時期は、ダニやカビが発生しやすい時期でもあります。ママもお子さんもアレルギー体質となると、おつらいですね。

ハウスダスト対策にはこまめな掃除が有効ですが、ハウスダストの代表格であるダニやカビは湿気を好む性質があります。より効果的に対策するなら湿度にも注意しましょう。

今回は、呼吸器系のアレルギーに詳しい医師や空調メーカーの方のお話を参考に、梅雨のダニ・カビ対策をご紹介していきます。

●ダニ・カビの繁殖を予防するには

ダニ・カビは湿度が高く、温かな環境を好みます。例えば、ダニなら湿度70%以上で室温20〜25度、カビなら湿度60%以上で室温20〜25度が最も繁殖しやすいということがわかっています。

6月、7月ですと、まだ家庭では冷房を使用するには早い時期ですから、この時期のダニ・カビ対策は、定期的な換気で室温の上昇を防ぎながら、湿度コントロールをするのがおすすめです。

梅雨に入ると湿度が一気に上昇し、80%を超える日も出てきます。湿度をコントロールしてダニやカビが繁殖しづらくするだけでも、咳や鼻水などのアレルギー症状の予防・改善が期待できます。

●湿度コントロールでダニやカビを防ぐコツ3つ

ダニやカビが繁殖しにくいとされる湿度は50%以下です。実際に湿度コントロールをするコツをご紹介します。

●(1)湿度を把握する

屋内で湿度コントロールをするには、まず湿度計など湿度を把握できるものが必要です。湿度計・温度計・時計が一体型になったものを用意すると便利です。

●(2)掃除と換気をする

部屋の湿度を50%以下にするには、こまめな掃除と換気が大切です。

ダニやカビは、発生すると空気中を浮遊したり部屋のホコリや洗濯物に付着して、さらに増殖します。それがアレルゲンとなり、咳や鼻水、くしゃみなどのアレルギー症状を引き起こしてしまうことがあります。部屋の中にホコリをためないようにこまめに掃除をしましょう。

また、梅雨でも定期的に部屋の換気をすることで、湿度を下げることができます。

●(3)湿度を吸収する

梅雨の時期はベランダに洗濯物を干しても乾きにくいため、室内干しにする方も多いです。しかし、英グラスゴー芸術大学のコリン・ポーティアス教授率いる研究チームの『カビ、ダニに関する調査』によって、室内干しが室内の湿度を30%上昇させるということが明らかになっています。

洗濯物の室内干しをする場合には、干した洗濯物の下に丸めた新聞紙をいくつか置きましょう。これにより洗濯物から出る湿気が新聞紙に吸われ、湿度を下げることができます。

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カビやダニが発生してからでは、アレルギー症状を抑えるのは難しくなります。カビやダニの繁殖しやすい寝具類、ホコリのたまりやすいクローゼットなどは早い時期から徹底的に掃除機をかけるようにしましょう。

【参考リンク】

・Drying laundry indoors is bad for your health – especially if you have asthma and allergies | Mail Online

●ライター/MAKI(健康・美容ライター)

患者さんと直接対面して接客する機会の多い職場を希望し、調剤薬局やドラッグストアで薬剤師として勤務。大手化粧品会社の勉強会などにも積極的に参加し、美容分野の知識を深める。結婚を機に退職。単なる職場復帰とは違う新しい働き方を模索し、現在は育児のかたわら、資格や経験を活かしてフリーのママライターとして活動中。医療・美容分野だけにこだわらず、様々なジャンルのコラムも執筆する。

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