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世界を旅したDJによる最旬メキシカン渋谷〈RUBIA〉へ〜児島麻理子の「TOKYO、会いに行きたいバーテンダー」〜

  • 2021.6.14
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お酒業界での広報歴12年!児島麻理子が、実力派のバーテンダーをご紹介します。第30回目は、番外編。DJであり、レストランプロデューサーでもあるDJ SARASAさんに、今年3月にオープンした渋谷<RUBIA>誕生の背景とメキシカンの楽しさをお聞きします。

本日のバープロデューサーは…DJ SARASAさん

射手座、A型。アメリカ、カナダ、オーストラリア、ドバイからアジア各国まで、世界をまたにかけるDJとして現在活動中。メキシコ訪問を機にタコスにハマり、2017年に初の店舗となる〈CASA DE SARASA〉をプロデュース。今年2店舗目となる〈RUBIA〉をオープン。「日本タコス協会」の会長も務める。

メキシコというと思いつくのは、とんがり帽子やマラカス?いえいえ、いまのメキシコはとってもおしゃれに進化しています。世界を渡り歩いた女性DJがプロデュースしたのは、色鮮やかでカラダにも優しいメキシカンダイニング。食事からカクテルまで日本とメキシコが融合しています。

“タコス愛”がお店づくりの原点

児島「最近メキシカンの流れが来ていますよね。バー業界でもアジアのトップバーが香港のメキシカンバーでした。NYでもメキシカンはとてもおしゃれ。日本でも素敵なお店が増えてきてうれしいのですが、サラサさんはどのような経緯でメキシカンを開きましたか?」
サラサさん「DJとして色々な国に行くなかで、2016年に初めて降り立ったメキシコで食べたタコスに衝撃を受けて。それ以来、メキシコは何度も往復して、タコス依存症になっちゃったんですよね」。
児島「2017年には1軒目のお店を立ち上げて、翌年には『日本タコス協会』も設立しましたよね。行動力がものすごい!」
サラサさん「いいものを知ったら伝えたい!という想いがすごくあるんです。DJは自分の知っている曲を共有して、その反応をみたいという気持ちでやっていますが、それに近くて。本場のこのおいしいタコスは絶対日本人も知るべきだ!という気持ちでお店をオープンしました」。
児島「改めて、タコスやテキーラの魅力はどんなところでしょう」。
サラサさん「タコスって気取ってなくて、みんなに優しくて、器が大きいんですよ。メキシコ人が作るタコスってざっくりしているんですが、それが完璧だったり。あと、ここの2階のバーはテキーラやメスカルなどアガヴェスピリッツを扱っていますが、これらのお酒の良さはその貴重さですよね。原材料のアガヴェは成長するのに8年くらい掛かるものです。愛情がたっぷり詰まったお酒だと感じます」。

お店づくりは出会いの連続から

児島「センター街近くのとても良い場所ですが、お店の場所はどう決めましたか?」
サラサさん「もともとこの場所が好きで、いつか空かないかな、と見てたんです。そしたらこのご時世もあって、ちょうど入ることができて。そうそう、ビジネスパートナーのEDO KOBAYASHIとも〈東急ハンズ〉でばったり出会ったんですよ」。
児島「渋谷の〈東急ハンズ〉?」
サラサさん「そうなんです、お店で日本語に困っている外国人がいたので話しかけたらメキシコ人だし、飲食をやっていたんです。彼は日本にルーツがあって、メキシコで日本食を広める活動をしていたんですが、私はその逆で日本でメキシコ料理を広めていたので、お互いそれぞれの国で同じようなミッションを持っている事で仲良くなり、お店を一緒にやる事になりました」。
児島「引き寄せですね。お店にある絵もメキシコのバーの方の紹介で見つけたものでしたよね」。
サラサさん「はい、メキシコの〈メスカルバー〉でかわいい絵が飾ってあったので、初めは買えないかな、と話をしたんですが、”なら会ってきたら”と連絡をとってくれて。ギャラリーで会うことができました。この絵は30体が一個づつ単体になっていて、組み合わせて刷るんです。元のストーリーでは全ての体がお墓の方向に向かっていて、花を持つ人もいればお酒を手にしている人もいるんですが、その組み合わせ方でまた別のストーリーが生まれるのがこの絵の面白さなんです」。
児島「人によって、その場のストーリーが変わるというのは、まさにバーみたいですよね。この空間にぴったりです」。

日本に新しいメキシカン体験を!

児島「改めてお店のコンセプトを教えてください」。
サラサさん「コンセプトは日本とメキシコの融合です。1階がダイニングで、2階はミクソロジーバー。食事はみんながまだ食べたことがないようなメキシカンがいいなと、オープン前にメキシコでモダンメキシカンをやっている〈プジョル〉というお店に修行に行きました。魚の出汁使ったり、海苔を使ったり、繊細だし新しいことに挑戦していて、すごく刺激を受けました。バーを2階に分けたのは、メキシコ人って食事が終わるとパテオという中庭で飲み直したりするんですが、そんなイメージで。全く違う空間に上がってもらって、食後も楽しんでもらいたいなと思ってます」。
児島「ナチュラルな1階から、シックでゴージャスな雰囲気にパッと切り替わりますよね。カクテルもテキーラやメスカルを軸にしながら、日本の食材を取り入れていて、今までにないカクテル体験ができそうですね」。
サラサさん「そうなんです。食べ物も飲み物も、壁の絵も、働いている人も日本とメキシコが融合しています。ぜひ新しいメキシカンの体験をしてもらって、私と同じようにタコスやテキーラにハマってもらえたらうれしいです」。

バーテンダーの河野 成未さん。「素敵な音楽と素敵なお酒でお待ちしています」。
日本の要素が入ったカクテルが揃う。ゴマや焼酎、紫蘇などを使ったものも。
壁の版画はメキシコ人アーティスト、シーザー・シャベズのもの。

ハナコラボからの質問Q.「テキーラはどんな風に飲めばいいですか?」

A.「お店ではカクテルで出していますが、私はテキーラやメスカルをストレートで飲むことも多いです。メキシコの友達に教えてもらったのは、”テキーラはキスするように飲みなさい”と。一気飲みではなくて、少しづつ味わって飲んでみてください」。

このお店のこの一杯「CITY BIRD」

「CITY BIRD」1,760円

「最初に飲んだとき、メキシコシティの上空を鳥が気持ちよく飛ぶ光景が浮かんだ」というサラサさんのイメージからこの名前に。レモングラスを付け込んだテキーラと、大吟醸を使った1杯。スッキリした味わいで、食後の1杯目に最適。

お酒と楽しむ一皿「馬肉のタルタルのタコス」

「馬肉のタルタルのタコス」1,078円

シーズナルのタコスは現在5種類。「馬肉のタルタルのタコス」は、ホワイトコーンのトルティーヤにエゴマとほうれん草のパウダーをトッピング。生姜と茗荷をベースにしたサルサソースや柚子胡椒のマヨネーズなどで、日本らしさを表現。

今回のお店はここ。

ライトグレーを基調にした明るい1階はオールデーダイニング。2階は黒とコッパーがモダンなミクソロジーバー。1階入り口には犬同伴可のテラス席も。

東京都渋谷区宇田川町13-4 コクサイビルC館
03-6416-5253
レストラン(1階)8:00〜15:00、17:00〜20:00
ミクソロジー・バリスタラウンジ(2階)17:00〜20:00 月曜休(祝日と重なった場合は営業)
※状況に応じて営業時間が変更になります。

【本日の一言】
ここであなたもタコスラバーに!

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