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僧侶 西永亜紀子さんが考える、SDGsと仏教の親和性について

  • 2021.6.14
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雑誌『Precious』6月号では「My Action for SDGs 続ける未来のために、私たちがしていること」という特集で持続可能なよりよい世界を目指す人たちの活動をご紹介しています。

その特集のなかから本記事では築地本願寺教化育成部の西永亜紀子さんの活動をご紹介します。

西永亜紀子さん
築地本願寺教化育成部
(にしなが あきこ)和歌山県にある寺院の娘として生まれる。幼い頃から社会貢献活動を行う父を見て育つ。20歳で僧侶となり2018年に「SDGsおてらネットワーク」を設立。現在は築地本願寺職員としてSDGsのプロジェクトリーダーに。

マイノリティにも救いの手を…仏教の教えを基に活動する女性僧侶

最近では仏教界もSDGsを掲げた活動に注力している。西永さんは、さまざまな手法でSDGsの活動を発信している女性僧侶だ。きっかけはジェンダー問題だった。

「SDGsに取り組もうと思ったのは4年前。仏教界は男性僧侶が多く、男性の意見に偏りがちだったり、昔は性別で役職が決まってしまうこともありました。これでは女性僧侶が育ちにくいと感じていたとき、ジェンダー平等(※1)を含むSDGsの活動を知ったんです」

初めはSNSでそんな疑問を発信したが、当時はまだSDGsという言葉自体が浸透しておらず、ほかの僧侶に話しても、気に留めてもらえないことが多かった。

西永さんは宗派の垣根を越えて「SDGsおてらネットワーク」を発足。さまざまな宗派の僧侶と共に運営し、専門家を招いた勉強会を行った。そんな活動を行っていくなかで、仏教とSDGsの親和性を強く実感したという。

不安を抱える方々に手を差し伸べることは、仏教の教えの土台にありますが、これはSDGsの“誰ひとり取り残さない”原則と同じ。ほかにも自利利他円満、少欲知足などの教えも持続可能な世界を、というSDGsの考えとさまざまな部分でリンクしています」

【SDGsの現場から】
花の代金の一部を困っている人に寄付する活動も
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寺内に飾られたミニ胡蝶蘭。花代の一部を子供支援団体に寄付する活動を行っている。
職員研修でSDGs関連のカードゲーム大会開催
サステナブル_2
100人超の職員を集め、カードゲームで’30年までのSDGsのゴールまでの道のりを体感。

西永さんは昨年から築地本願寺に勤め始め、「築地本願寺SDGsプロジェクト」のリーダーでもあります。コロナ禍で孤独感を強める若年層をメインに、「僧侶と親しむ朝活」を始めるなど、精力的に活動をしている。

「今後は人権問題にも力を入れたい。築地本願寺は、パートナーシップ仏前奉告式(同性婚の結婚式)も何度も執り行っています。困っている人やマイノリティの方々のために開かれた場所であるよう、活動していきます

●SDGs(持続可能な開発目標)とは
’30年までに持続可能なよりよい世界を目指す国際目標のこと。17のゴール・169のターゲットから構成。

(※1)ジェンダー平等…SDGsが目指すゴールのひとつ、男女平等の実現。’21年のジェンダーギャップ指数は日本は156か国中120位と残念な結果に。

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