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アンティキテ&ブロカント市/パリの不用品事情(3)

  • 2015.6.29
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やっと夏日が来たパリです。
なんと今日は31℃。
ほとんどの家がクーラーなしですから、とても寝苦しい夜となりました。
そして、中学生は夏休みに突入し、小学生は最後の1週間です。

そんな中、まだまだ続いています。
パリのいたるところでアンティキテ&ブロカント市。

開催される道路でこんな看板が張り出されます。

毎年同じ週末に開かれるので、これは念のためのお知らせ。

前回

お話しした「ヴィッドグルニエ」は個人レベルでやる過程の不用品を売るフリーマーケット。

こちらは、プロの業者が出店しますが、蚤の市よりも、もうちょっとガラクタ的なイメージが強い市です。

といっても、掘り出し物、アンティーク(100年以上のもの)までは経っていないけど、年代物が見つかります。

6月上旬。

おしゃれ人気地区の北マレへ。

といっても、ここは規模が毎年広がるので子ども連れはもたない?

なので、仲良しのブロカントの達人たちと繰り出しました。

場所柄か? セレクトがナイス! 家具と雑貨、ファッションものが充実しています。

前回までは、すっごくたくさんの物が各ブースに並んでいるので、疲れてしまっていたけれど、見て回るにはコツがあったのです!

"何を探すか?"これが非常に大事。

適当に見て、何かいい物ないかしら? これだと相当疲れます。

"小さなフォークが欲しいな""カエルのオブジェを探したい""食卓の椅子を探したい"など、一緒に回っている達人たちは、絞り込んだブロカント散策。

そうしていくと、探しているものが目に飛び込んでくる!

このコツをつかむと、ブロカント市が何十倍にも楽しくなりました。

ブロカント市は、1点物が並んでいるので、そんな時のランチはササッと済ます。

これもブロカントめぐりのコツのひとつ。

数年前にできたモッツァレラ専門店「CAVE À MOZZARELLA」で6ユーロのサンドイッチをテイクアウト。

ブラータ、生ハム、ロケットをバゲット半分にぎゅうぎゅうに詰めたサンドイッチを3区役所前の公園の芝生でクイックランチ。

うーん、この公園があるなら今度は子どもたちを連れてこれるかな〜。

と、思いながらほおばりました。

CAVE À MOZZARELLA
57,RUE DE BRETAGNE 75003 PARIS
Tel.01 42 71 82 98
営)10:00~14:30、17:00~20:00(火〜土) 10:00~14:30(日)
休)月

戦利品は黄色いカゴと革のニット。

カゴ10ユーロ、ニット20ユーロ。でした。

さて、その2週間後。
我が家のすぐ下で開かれたブロカント市。

お天気も手伝って、もうテラスが満席。

出店数が200店ほどなので、子どもたちとランチ前にまずはふらふら。

我が家の姉妹が必ず立ち止まったのが古いボタン。

ダイアルの電話に初めて触れた!

「『サザエさん』に出てきたよね!」と長男。

スープやソースってフランスの食文化だな、と思うこんな食器たち。

ノベルティのキーホルダー。

こどもたちが知っているキャラクターの古いバージョンがあったり。

私はこの椅子に一目惚れ!

しかし、考えて次の日に行ったら売れてしまっていました。

「あれ? ポストが売られてる!」と子どもたちと大笑い!

あまりにも家具と溶け込んでいて笑えました。

このブロカントでは長男だけが見つけました。

ドイツ製の手動カレンダー。

3ユーロで売られていたのを、思い切って「2ユーロにしてください」と交渉。

周りにいた大人たちが、こんなに小さいのに値切ってるよ! と驚き、でもお店の人は「ノン!」

長男が5ユーロ札を素直に差し出すと、ニヤリッとして3ユーロのお釣りをくれました。

交渉成立!

2ユーロで買うことができたのです。

古い物を手で触ったり、その時代背景に想いを馳せたり、こんな風に値切ったり、ブロカントはこどもにとってただのお買い物ではないのが手に取るようにわかりました。
さて、今週末もパリのどこかでブロカント市が開かれるはず。

<関連記事>
子どもの不用品はどこへゆく?(1)
http://column.madamefigaro.jp/paris/enfant/post-678.html
パリの不用品事情(2)おままごと気分でヴィッドグルニエ
http://column.madamefigaro.jp/paris/enfant/post-1573.html

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