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<リコカツ>咲の元カレ・貴也役の高橋光臣「貴也には弱みにつけこむような男になってほしくなかったんです」

  • 2021.6.11
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「リコカツ」で咲(北川景子)の元カレの弁護士・貴也を演じる高橋光臣 撮影=阿部岳人
「リコカツ」で咲(北川景子)の元カレの弁護士・貴也を演じる高橋光臣 撮影=阿部岳人

【写真を見る】貴也役の高橋光臣。爽やかな笑顔が似合う!

北川景子×永山瑛太の離婚エンターテイメント「リコカツ」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)。出版社でファッション誌から文芸に異動した後も仕事に真摯に取り組む編集者の咲(北川)と、自衛官一家で育ち、咲が担当する作家に“武士野郎”と呼ばれるほど堅物の紘一(永山)。雪山で遭難した咲を紘一が助けるという運命的な出会いから交際0日でスピード結婚した2人だが、生活リズムや価値観のズレから結婚からわずか数日で離婚を決意し、5月28日放送の第7話でついに離婚。しかも咲の両親の美土里(三石琴乃)と武史(平田満)、姉の楓(平岩紙)、紘一の両親の正(酒向芳)と薫(宮崎美子)も離婚し、“全員離婚家族”となってしまった。

だが、離婚後も相手を思い合う咲と紘一は、互いに良き相手と結ばれることを願い、特に紘一は咲が元カレで弁護士の貴也(高橋光臣)とよりを戻すことがベストだと思い始めていた。当の貴也も咲への想いを再確認し、第7話で「やり直さないか」と伝えたが、第8話のラストで咲から「やり直すことはできない」と言われてしまった。

切ない恋模様を繰り広げる咲と紘一の影で、やるせない思いを募らせている貴也を演じる高橋光臣にその思いを聞いた。

【写真を見る】貴也役の高橋光臣。爽やかな笑顔が似合う! 撮影=阿部岳人
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貴也と紘一さんの全面戦争になっていたかもしれません(笑)

――貴也が結婚しない主義だったことから咲と紘一が出会って結婚し、“リコカツ”という騒動に発展したわけですが、高橋さんは当初、貴也をどんな人物だと感じていましたか?

仕事もできて、咲とももちろんうまくやっていた。結婚に対しての価値観が違っただけで、2人の相性は良かったと思います。だから、もし咲と貴也が結婚していたら幸せに暮らしていたのではないかと思いますが、人生って相性が良くてもタイミングが違うだけでうまくいかないことがたくさんある。この2人にとっての結婚は、まさにそういうことじゃないかと思います。もし、咲が雪山で紘一さんに出会っていなかったら。出会った相手が紘一さんじゃなかったら、貴也とよりを戻すということもあったのではないかと思いますが、相手が紘一さんだった。貴也としては紘一さんのまっすぐなところに男として好感を抱いているので、今後も“紘一さんだから”ということが大きく影響していくのだと思います。

――貴也は見えないところで、紘一に相当振り回されているんですね。

すごく振り回されていると思います。しかし、貴也は咲の思いも酌めるスマートな男ですし、かなりドライですので、今のような状態になっている。もし貴也が思いに任せて動く男なら、紘一さんと全面戦争になっていたかもしれないですね(笑)。

――弁護士・貴也vs自衛官・紘一の全面戦争を想像してしまいました(笑)。

あははは。まあ、貴也と紘一の全面戦争も面白いかもしれませんね(笑)。

「リコカツ」で貴也を演じる高橋光臣にインタビュー 撮影=阿部岳人
「リコカツ」で貴也を演じる高橋光臣にインタビュー 撮影=阿部岳人

紘一の不器用だけれど清潔なところに好感が持てます

――紘一は、高橋さんからご覧になってもステキな人ですか?

僕は男として好きです。ぶっ飛んでいるところもあるし、バカだなと感じる部分もありますが、一貫して清潔というか。言葉の選び方もそうです。咲さんと呼んでいたのを、離婚してから初めて咲ちゃんと呼んだり、名前の呼び方一つとってもこだわりがある。気難しくてヘンでもありますが、うまくやれない不器用なところにも好感が持てます。

――貴也の行動は、紘一の人柄に引っ張られていたりもするのでしょうか?

いっぱい影響されていると思います。相手が紘一さんじゃなかったらもっと冷静な戦いになっていた気がしますし、紘一さんって正面で戦える相手じゃないんですよね(笑)。正面に立ったつもりが斜め前にいるような人なので、こちらの意図した戦いができない。だからこそ、ふつふつとした戦意を抱くよりも、咲と紘一はなぜ巡り合ったのだろうか?というようなことを考えさせられるのではないかと思います。

――とはいえ、咲さんはとても魅力的な女性なので、貴也としても諦めきれないところが少しはあるのでは?

普通に考えて、咲のような相手はなかなかいないですよね。美しさだけでなく、社会人としての生き方、結婚、子供についてもしっかり考えていて、とても魅力的な方なので諦めきれないところはあると思います。しかし、貴也としてはかっこよく振られたいし、かっこよく別れたい。もし泣くのであれば、咲がいないところで泣いてくれと思います。脚本を読みながら、自分だったらどうする?と考えたりもするのですが、もし僕だったら本人の前では泣かないし、振られた悲しみは仕事にぶつけます。

――貴也には、高橋さん自身の思いがかなり反映されているんですね。

そうですね。立ち振る舞いには出ていると思います。例えば、貴也ってやたらと家族に呼ばれるんですよね、元カレなのに(笑)。もう呼ばれたら行かなきゃいけないんですよ、脚本に書いてあるから(笑)。そのとき普通に行っていたらおかしいと思うので、ヘンな状況だなと思いながら、「すみません、来ちゃいました」という感じにしています。そういう部分では、僕の価値観がある程度は投影されているのではないかと思います。

「リコカツ」で貴也を演じる高橋光臣にインタビュー 撮影=阿部岳人
「リコカツ」で貴也を演じる高橋光臣にインタビュー 撮影=阿部岳人

第8話はすごく難しい回でした

――ほかにも高橋さんの意見が反映されているところはありますか?

第7話の咲への告白シーンは、最初、弱っている咲に告白することにアレルギー反応を感じました。しかも脚本の準備稿の段階では強めのハグをしていたので、咲の弱みにつけ込むように見えないかな?と思って。もし僕だったら嫌だなと思ったので、監督と話して最初とは違った形のハグになりました。弱みにつけこむような男になってほしくなかったんですよね、貴也には。

――その後、第8話のラストでは咲にやはり付き合えないと振られてしまいました。

第7話の終盤でもう一度やり直さないかと言って、第8話の最後で振られるという。だいぶ早い振られようでしたね(笑)。実は8話の撮影に入るときに髪を切ったので、告白後にめちゃめちゃ気合を入れたように見えるんですよね。髪がだいぶ伸びていたので「切っていいですか?」と監督の了承を得て切ったんですけど、図らずもそうなりました(笑)。

――第8話は、貴也としても切ない回でしたね。

第8話はすごく難しかったです。「俺たち、やり直せないか」と咲の気持ちに一歩踏み込んだわけですけど、同時に紘一さんのさらなる魅力に気付く。そして、紘一さんは咲が好きなんだなということにも気付く。咲とやり直したいと思いながら、紘一さんを認めるという気持ちを1話の中で完結させないといけなかったのでかなり考えました。しかし、振られることは脚本が上がってくる前から想像はついていたので、伏線として、紘一さんに対して嫌悪感を持たないようにしていました。

――紘一がセッティングした咲と紘一の“デイト”シーンでの表情も印象的でした。

あのとき、咲は紘一さんのことをバーっと述べるんですよね。でも、貴也と咲が付き合っていたときはそこまで言葉数は多くなかったと思うんです。だから、とめどなく話す咲を見て、貴也は「あれ?」と気付く。こんな咲は見たことなかったなと。あそこでやっぱり咲には紘一さんが合うのではないかと思い始めていたので、最後に「やり直せない」と言われたときに自分の気持ちと紘一さんの存在の折り合いを付けることができたのではないかと思います。

――好きだからこそ、背中を押してあげる。切ないです。

好きじゃかったら、できないと思います。もう1話ぐらいあったら、さらに切なさを表現できたのではないかと思います(笑)。

「リコカツ」で貴也を演じる高橋光臣にインタビュー 撮影=阿部岳人
「リコカツ」で貴也を演じる高橋光臣にインタビュー 撮影=阿部岳人

大逆転のような展開もあります

――貴也として印象的だったシーンは?

第7話の咲に告白するシーンですね。ハグした後にキスするかどうかという話もあったのですが、紘一さんと正々堂々と戦いたいという思いがあったので、しない方向でいきたいと監督に伝えたんです。自分からご覧になる方にメッセージを投げかけたのは初めての経験で、貴也の咲と紘一に対する気持ちが伝わればいいなとチャレンジしたんです。

――高橋さんとして、第9・10話以降の見どころはどんなところだと思いますか?

緒原家と水口家の行く末を思うと胸が痛いです。何かの記事でこのドラマを見ている妙齢の男性が離脱し始めているらしいと読んだのですが、それは身につまされてツラいからなのかな?と思って(笑)。でも、第9・10話で大逆転のようなものがあるので、離脱しちゃダメですよ!と言いたいです。ここまでの気付きがあってこその第9・10話ですので、ぜひ見ていただきたいです。

それから、咲のお姉さんの楓さんの、子供がいての離婚にも注目していただきたいです。離婚は悪くないというメッセージがあるドラマですが、子供の精神面は無視してはいけないですよね。楓さんが幸せになることも大事ですが、梓ちゃん(夏野琴子)がどれほどの傷を負うのかは予想できないもの。ですから、楓さんの離婚にも注目していただきければと思います。

取材・文=及川静

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