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【VOCE’s BOOK 話題の著者に訊く】臨床心理士・みたらし加奈さん「自分軸で美しさを決めたら気持ちがラクに」

  • 2021.6.10
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【テーマ】似合うメイクがわかりません

pick up interview
みたらし加奈さん

1993年生まれ。臨床心理士。SNSを通して、精神疾患の認知を広める活動を行う。大学院卒業後は、総合病院の精神科にて勤務。女性のパートナーと共にYouTubeチャンネル「わがしChannel」も配信中。

モテる=他人軸の評価? 自分軸で美しさの基準を

「社会を変えていこう」とする意思を持つ女性たちが、今、さらに輝き始めている。そんな存在の筆頭がみたらし加奈さん。臨床心理士であり、若年層に向けた心のケアをアシストするSNS活動で注目される彼女が考える、理想の美しさとは?

「アメリカのプラスサイズモデルさんを見たときに、美しさって自分で決められることなんだなと気づいたんです。私自身、メイクも大好きで、世の中一般的に美しいとされる基準に自分から寄っていった時期もありました。でも、それだと“一般的な美の基準”から外れてしまっている自分の一部を否定されてしまう気がして。もちろん、自分で決めた美の基準の中には世間一般で言われている美の項目も入っているかもしれません。ただ、自分軸で美しさを決められると気づいたとたん、気持ちが楽になりました。それまでは、メイクの特集を読む時も、自分にない美しさを取り込むために一生懸命雑誌を読み込む……というスタンスでした。いったん自分軸の美が決まると、じゃあ雑誌で提案されているこのテクニックを抽出しようかな、と楽しく情報を取捨選択できるようになります。また、人の魅力って顔の造形だけで決まるものではないですよね。声や話し方、雰囲気、インテリジェンスとかいろんな要素が組み合わさってその人の魅力になる。自分の魅力が外見にしかないとか、〇〇にしかないと思うと自己肯定感を保つのが難しくなってしまう場合もあると思うんですよね。内面も含めて全部まるごとが人の魅力なんだと気づくと、自分の素敵なところはもちろん、相手の魅力も見つけてキャッチしやすくなります」

本来の魅力に気づくいちばんのヒント、近道とは?

「他人に評価をゆだねないこと。他人の意見は結局、他人が生きてきた価値観でしかないので、自分の人生にはないかもしれない。自己評価について他人にたづなを握らせてしまうと、人間関係によっては悪循環を招く事態になってしまう。他者と自分の間に境界線を引くことは自己肯定感を保つ上でも、コミュニケーションを取る上でも大事なことかなと思います」

『マインドトーク あなたと私の心の話』みたらし加奈著

『マインドトーク あなたと私の心の話』
みたらし加奈著
¥1400/ハガツサ ブックス

自分を受け入れ他人にも優しくなれる。自己肯定感を育てるためにどうしたらよいか……わかりやすい言葉ですべての人にエールを送る。若年層から中高年までファン層は広い。

構成/藤本容子

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