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リリベットの姓はなぜマウントバッテン=ウィンザー?

  • 2021.6.9
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6月4日に誕生したメーガン・マークルとハリー王子の娘、リリベット・ダイアナ(通称リリ)。彼女の姓はマークルではなく、プリンセスでもない。

ハリー王子とメーガン夫人は、6月4日、第2子であるリリベット・ダイアナ・マウントバッテン=ウィンザーという名の女の子が生まれた。(ヌクアロファ、2018年10月26日)photo : Getty Images

メーガン夫人とハリー王子は、6月4日、第2子となる女児を迎えた。名前はリリベット・ダイアナ・マウントバッテン=ウィンザー。彼女の姓は母親のファミリーネームである「マークル」でもなく、「サセックス公爵」の称号も持たない。ハリーとメーガンの末娘は、兄のアーチーも受け継いだマウントバッテン=ウィンザーという姓を名乗る。

この姓は、1960年にエリザベス女王とフィリップ王配が結婚した際、2つの名字を組み合わせて誕生した。フィリップ王配は、1947年までフィリップ・オブ・グリースと名乗っていたが、この年に帰化し、英国海軍の中尉としてフィリップ・マウントバッテンに名を変えた。一方ウィンザーは、王室が属する王朝の名前であると同時に、エリザベス女王の祖父ジョージ5世の例外的な決定により、王家のファミリーネームとなった。「1917年7月17日の枢密院の会議で、ジョージ5世は『ヴィクトリア女王の男性の子孫で、王国の臣民である者は、結婚する、および結婚した女性の子孫を除いて、ウィンザーを名乗ること』を宣言した」と王室のウェブサイトで説明されている。

エリザベス女王とフィリップ王配は、自分たちの子どもや子孫のために、マウントバッテン=ウィンザーという姓を作った。しかし、子どもらは、オブ・ケンブリッジ、オブ・サセックス、オブ・ウェールズなど、それぞれの称号で呼ばれているため、姓は使用していない。

兄のように称号がない

リリベットの称号についての情報は、いまのところ伝えられていない。しかし、アーチーには称号は与えられていないなか、リリベットも称号を持たないだろう。

サセックス家の子どもたちは、いとこのシャーロット王女やルイ王子と違い、「プリンス」や「プリンセス」と呼ばれることもない。1917年にジョージ5世が出した命によると、プリンス・オブ・ウェールズの長男の、長男のみが王子になるとされている。そのため、ウィリアム王子が王位に就いた場合、ジョージだけが王子のタイトルを相続することになると考えられる。しかし、2012年12月、エリザベス女王は、キャサリン妃とウィリアム王子の子どもたち全員が同じ地位を受け継ぐことを宣言。アーチーもその規則の例外ではなかった。だが、彼が王子になることはなく、妹も王女になることはない。

王家の後継者候補

称号はなくても、リリベットは王位継承者の候補者のリストに入っている。英国の王位継承順では、祖父のチャールズ皇太子、伯父のウィリアム王子、いとこのジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子、父のハリー王子、兄のアーチーに次いで8番目。サセックス公爵夫妻が距離を置いている王室とリリがいつ対面するかが、今後の課題となる。

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