ポートレートが記す、不変の繋がり

2021.6.8
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Online Gallery｜Nan Goldin

ポートレートが記す、不変の繋がり

ニューヨークを拠点に活動するフォトグラファー Nan Goldinのオンラインエキシビション「Memory Lost」が、Marian Goodman Galleryのウェブサイトにて開催中。

Nan Goldin, The crowd, Paternò, 2004, Dye sublimation prints on aluminum, 20 x 30 in. (50.8 x 76.2 cm)(24968)

Nan Goldin, My horse, Roma, Valley of the Queens, Luxor, Egypt, 2003, Dye sublimation prints on aluminum, 20 x 30 in. (50.8 x 76.2 cm)(24973)

Nan Goldin, Blue Hills, Italy, n.d. Archival pigment print, 30 x 45 in. (76.2 x 114.3 cm)(22224)

Nan Goldin, Sunset like hair, Sate, France, 2003, Archival pigment print, 27 x 40 in. (68.6 x 101.6 cm)(22070)

1953年ワシントンD.C.に生まれ、被写体の深部を炙り出すようなポートレートを通じてアメリカの現代写真を牽引してきたNan Goldin。

ジェンダーやサブカルチャーなど自身にとって重要な問題を一般に知らしめる手段として写真を撮り始めた彼女は、姉や友人たちを失った経験、雑誌で目にしたHelmut NewtonやGuy Bourdinによるファッション写真などに影響を受けながら、およそ45年間のキャリアの中でそうしたコミュニティを可視化し、声を与えてきた。

Nan Goldin, Thora at home, Brooklyn, NY, 2020, Dye Sublimation on Aluminium, 30 x 40 in. (76.2 x 102 cm)(24103)

ニューヨークのMarian Goodman Galleryでの個展に併せオンラインでも開催中の今展では、Goldinの代表的な作品群に加え、2020年から2021年のパンデミックの間に彼女の自宅で撮影した新作を披露。

私たちが知る世界から未知の現実へというパラダイムシフトの中で自身の友人や家の中を写したGoldinは、存在や静けさ、親密さがもたらすタイムレスな繋がりを記録した。

Nan Goldin, Roommate in her chair, Boston, 1972, Silver gelatin print, 20 x 16 in. (50.8 cm x 40.6 cm)(21602)

永遠の関係性をとどめ、結晶化した時間。
喪失と向き合い続けてきた作家の眼差しが今、胸に迫り来る。

【Nan Goldin “Memory Lost”】
WEBSITE：www.mariangoodman.com/viewing-room/nan-goldin-memory-lost/

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