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篠山紀信、60年の活動を一望する大回顧展。時代を切り拓き続けた熱量を体感

  • 2021.6.7
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日本を代表する写真家・篠山紀信の初の回顧展「新・晴れた日 篠山紀信」が東京都写真美術館で8月15日(日)まで開催されている。60年に渡って撮影された116作品が展示された大規模個展では、表現者の熱量を存分に感じることができる。

篠山を考察する上で重要な作品116点を一挙に展示

〈晴れた日〉1974年 東京都写真美術館蔵Harumari Inc.

篠山紀信は日本大学芸術学部写真学科在学中より新進写真家として頭角を現して以降、常に写真界の第一線を走り続けている。ヌードや都市風景、スターたちのポートレイト、日本の伝統芸能まで幅広いジャンルの被写体を、激写やシノラマといった独自の表現方法で撮影してきた。本展は、そんな篠山紀信を考察する上で重要な作品116点を3階・2階展示室2部構成で展示しているのが特徴だ。

第1部は1960〜1970 年代の初期作品で構成される。本展のタイトルにもなっている1974年に刊行された写真集〈晴れた日〉は、美術やエンタメ、スポーツ、政治まで、当時話題となった人物・出来事をまとめあげた百科事典のようなもので、篠山紀信の魅力を体感するにはもってこいだ。ほかにも、初期の傑作といわれる〈家〉シリーズや、雑誌〈明星〉の表紙など、幅広い活動の原点となる作品が並ぶ。

〈家〉[蔵座敷の家 山形県山形市] 1972年 東京都写真美術館蔵Harumari Inc.

第2部では、1980 年代以降の作品を中心にセレクトされている。シノラマを駆使してバブル期の東京の姿を撮影した〈TOKYO NUDE〉や、各界の著名人総勢500名を写真に収めた〈人間関係〉、東日本大震災がもたらした痕跡を伝える〈ATOKATA〉など、多岐にわたるジャンルの作品を一挙に観ることができる。

〈TOKYO NUDE〉[表参道・結晶のいろ] 1990年Harumari Inc.
〈ATOKATA〉2011-18年Harumari Inc.

篠山紀信いわく、「写真は芸術よりももっと強い力、人に訴える力がある」とのこと。60年間にわたる活動に浸ることで、その時代や被写体の持つエネルギーを感じることができるはずだ。

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