1. トップ
  2. 「インスタントラーメン」を「オンスタントラーメン」にすると…?言葉遊びが愉快なイラストがTwitterで話題に

「インスタントラーメン」を「オンスタントラーメン」にすると…?言葉遊びが愉快なイラストがTwitterで話題に

  • 2021.6.7
  • 1549 views

「チーs」や「カステ等」など、言葉遊びを取り入れたイラストを手掛けるイラストレーターの8810さん(@8810mm)。作品をTwitterに投稿すればたちまち1万以上もの"いいね"がつき、世界中の人からコメントが届くほど注目度が高い。

【写真】「レモンハイ」の「ハイ」を「high」にしてみると…?想像以上にシュールな展開に!

今回は8810さんに、イラストに対する思いやTwitterで話題になった作品の裏話などを聞いた。

「インスタントラーメン」。英語の「in」「on」「around」が的確に表現されている。英語の教材にもピッタリ⁉
「インスタントラーメン」。英語の「in」「on」「around」が的確に表現されている。英語の教材にもピッタリ⁉

アイデア無限!「組み合わせ」が作るかわいいイラストたち

「おもしろいとは何か」というテーマで、かわいくユニークなイラストをTwitterとInstagramに毎日投稿している8810さん。シュールなおもしろさがクセになるイラストは、「言葉の組み合わせ」と「見た目の組み合わせ」の2つからヒントを得て描かれているという。

「『チーズ×英語の複数形のs=チーs』といった言葉の組み合わせによるアイデアは、SNSやテレビ、国語辞典などから言葉を探しています。自分の頭にはないワードが流れてくるので、思いがけないアイデアを思いつくことができます」

「チー」。チーズの無表情が愛くるしい
「チー」。チーズの無表情が愛くるしい
「超レアチーズケーキ」。レア度を上げるととんでもないことに!
「超レアチーズケーキ」。レア度を上げるととんでもないことに!

「見た目の組み合わせによってアイデアを思いつくこともあります。『気づいてしまったカニ』という作品では、カニとじゃんけんを組み合わせることで、“グーを出すと勝てることに気づいてしまったカニ”が生まれました」

「気づいてしまったカニ」。「カニといえばチョキ」という発想を見事に打ち砕いたカニさん
「気づいてしまったカニ」。「カニといえばチョキ」という発想を見事に打ち砕いたカニさん

「このように“何かと何かの組み合わせ”によって新しいアイデアは作れます。組み合わせ方が無限にある限り、まだ見ぬアイデアも無限に潜んでいる気がします」と8810さん。

「ひれ伏す」。魚のヒレを下ろせば「ひれ伏す」、上げれば「ひれ伏さない」に
「ひれ伏す」。魚のヒレを下ろせば「ひれ伏す」、上げれば「ひれ伏さない」に
「レモンハイ」の「ハイ」を「High」にすると…?
「レモンハイ」の「ハイ」を「High」にすると…?

8810さんが自分の作品の原点に気づいたきっかけは、大学の卒業研究。無意識のうちにモノや形の「集まり」に惹かれていることに気づき、なぜそれに魅力を感じるかを研究テーマにしたそうだ。

「『集まり』をコンセプトにしたイラスト作品を描き続けるうちに、集まることによって生まれるシュールなおもしろさが惹かれる理由だとわかりました」と8810さん。そこから現在のようなイラストが完成したという。

たくさんのテレビが集まった、8810さんの初期の作品。このような「集合体」におもしろさを見出したという
たくさんのテレビが集まった、8810さんの初期の作品。このような「集合体」におもしろさを見出したという

大切なのは「分かりやすさ」。海外からも反響あり!

これまでにTwitterに投稿した作品の中で最も人気だった作品は、「カステ」という作品。「カステラ」と「等(ら)」を組み合わせたこのイラストは国内外で話題となり、Twitterで8万件もの“いいね”がつく大人気作品となった。

「カステ」。ひし…と寄り添う「カステ等」の表情がなんとも言えないかわいさ
「カステ」。ひし…と寄り添う「カステ等」の表情がなんとも言えないかわいさ

「普段から誰もが理解しやすいイラストを描いていますが、海外の方にも楽しんでいただけたのは本当にうれしかったです。改めて、イラストレーションは世界共通言語だと実感したのを覚えています」

「パン耳が食べまくれるパン」。角が多い消しゴムの異質さを食パンと重ね合わせた作品
「パン耳が食べまくれるパン」。角が多い消しゴムの異質さを食パンと重ね合わせた作品

そんな8810さんがイラストを描くうえで大事にしていることは、「分かりやすさ」と「楽しむこと」だという。

「いくら良いアイデアを思いついても、それが伝わらないとアイデアを活かしきることができません。より多くの人におもしろさを伝えるには、『分かりやすさ』が必要だと思います。自分が素直に『おもしろい』と思ったことを、絵と言葉で楽しく、自由に表現するようにしています。何事も楽しくが1番です!」

「ヒラメだと思ってるカレイ」。「もしもカレイが鏡を見たら、自分のことをヒラメだと思いそう」という発想から生まれた
「ヒラメだと思ってるカレイ」。「もしもカレイが鏡を見たら、自分のことをヒラメだと思いそう」という発想から生まれた
「ごはん」を「ご半」にするとまさかの展開に…
「ごはん」を「ご半」にするとまさかの展開に…
どんどん小さくなる「チャーハン」がかわいすぎる
どんどん小さくなる「チャーハン」がかわいすぎる

少しでも世界を明るく、笑顔になるように。

8810さんは今後について、「今の目標は画集を出すことです。世界中の人にクスッと笑ってもらえるような本を作って、いろんな人を笑わせて少しでも世の中を明るくしたいです。今後は書籍や広告、グッズイラストなど幅広いジャンルのお仕事に関わっていきたいです」と意気込みを語ってくれた。

「イラストレーターをしてた忍者」。Photoshopの透過レイヤー(背景を透明にすること)に着目し、「見えなくなる」と「隠れみの術」を掛け合わせた作品
「イラストレーターをしてた忍者」。Photoshopの透過レイヤー(背景を透明にすること)に着目し、「見えなくなる」と「隠れみの術」を掛け合わせた作品
「見ざる、言わざる、サムギョプさる」。「サル」と「サムギョプサル」がかけられている。語呂の良さとキュートなサルが人気だったとか
「見ざる、言わざる、サムギョプさる」。「サル」と「サムギョプサル」がかけられている。語呂の良さとキュートなサルが人気だったとか

巧みな言葉遊びやモチーフの掛け合わせで生み出される8810さんのイラストは、今日も世界中の人々に癒やしと笑顔を運んでいる。今後はどんな作品で驚かせてくれるのか?期待が高まるばかりだ。

取材・文=福井求

元記事で読む