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ファッション業界のプロたちに調査|新しい生活様式で「変わったこと・変わらないこと」

  • 2021.6.5
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生活様式の変化によって変わったこと、変わらないこと。ファッション、ビューティの世界で活躍するプロたちに、オシャレに関するあらゆる意識を徹底取材。彼女たちがたどり着いた「今」のスタイルとは?
※価格表記のないものはすべて本人私物です。

服の傾向予測・買ってよかったアイテムなど【さらなる調査結果はこちら】

☑SNS・ECでブランドを発掘
・サステイナブルにとり組む海外ブランドが気になります。買うと植樹につながるデモレのバッグはそのデザインにもひとめボレ。インスタグラムで発見後、即購入へ(小山田さん)
・断然お店で買う派でしたが、おウチ時間によりEC派に転換。Poppy lissimanやSTAUDなど海外ブランドのインスタグラムをよくチェックするようになりました(笹岡さん)

☑通勤手段に合わせて服も変化


PHOTO by Marie Inaba
・車移動が増え、アウターは地厚な素材から脱ぎ着のしやすいコート手前のカーディガンに。長時間着ても疲れず快適(稲葉さん)


PHOTO by Sari Inoue
・運動不足解消のため、通勤はクロスバイク。なので、ストレッチの効いたデニムパンツなど、動きやすさを重視しています(井上さん)

☑ストレスフリーなアイテムが定番化
・自宅、外、どちらでも快適に過ごせるかどうかでアイテムを選ぶようになりました。スエットはもちろんのこと、サーマル素材のワンピースも新たにローテーション入り(佐藤さん)
・リラックス感重視で、カットソーやニットが中心に。やわらかくて着心地のいいものの中で、カラーや柄でキレイに見えるアイテムを手にとることが増えました(佐々木さん)

☑ラクな服こそ細部にこだわる
・H BEAUTY&YOUTHやAURALEEなど、あまりなかったペールトーンのスエットに着目。黒や白ともコントラストがつきすぎない(樋口さん)


PHOTO by Risa Sasaoka
・ロサンゼルスアパレルのスエットパンツは、すそがややたまるシルエットが好み。白・グレー・ピンクの3色を購入(笹岡さん)

☑小物は女性らしいもの
・スエットやスニーカーを身につけることが増えたぶん、フェミニンなバッグやアクセをしっかりとつけることを意識。ボーイッシュになりすぎないようにバランスを整えています(稲葉さん)
・黒レザーのバッグやブーツなど、簡単に気品がそなわるアイテム選びが主軸に。ラクに過ごせるスタイリングが多くなったからこそ、上品な小物を選ぶようになりました(高木さん)

☑シンプル服&キャッチィな顔まわり
・目をほこりなどから守るためにとり入れ始めた眼鏡。今ではファッションアイテムとして、アイヴァンなどのクリアやべっ甲の飾り気のあるものを集めるようになりました(maoさん)
・マスク生活が続くため、耳まわりで遊べるピアス類を買い足し。パリ発のアクセサリーブランドであるTIMELESS PEARLYのピアスは、重ねづけがしたくて4つも購入しました(井上さん)

☑飽きのこないベーシックに回帰
・白Tやデニムなど定番を見直した結果、ジル サンダーのパックTはとくにオススメ。1枚でもさまになる洗練されたシルエットが最高(小山田さん)

☑家の中と外で装いを変えない
・おウチ時間こそ好きな服を遠慮なく試せる。着る機会のなかったものを選んだり組み合わせ方を変えたりして自分らしく楽しんでいます(金子さん)
・外出の有無にかかわらず、毎朝とっておきのスタイリングを吟味。自然と気持ちのスイッチが切りかわり、質の高い一日が過ごせます(吉田さん)

☑人とかぶらない一点ものに注目
・作り手の想いやストーリーのあるものに惹かれるようになりました。見た目や着用した感覚だけでなく、アイテム自体の魅力も重視(ARISAさん)
・時間ができ、以前から好きだったカジュアルをさらに追求したくなった。そこで思いきってブランドを立ち上げ、自分で作ることに挑戦(稲葉さん)

☑愛着のある1着をより長く
・時短を優先して電動の毛玉取り器を使用していましたが、今では丁寧にブラシでケア。好きな服をずっと着るためにメンテナンスを見直し(高園さん)
・デニム専用の洗剤をとり入れ、洗い上がりの風合いや色みをキープ。扱いの難しい素材も長く愛用するべく時間と手間をかけるように(佐々木さん)

 From STYLIST 
スタイリングの傾向は
「ゆったり×コンパクト」

渡邉さん:以前と比べ、端正な形のアイテムがやわらかい素材で多く登場していますね。たとえば、リネン素材のジャケットやジャージー素材のストレートパンツなど。スタイリングはキレイな見た目でも着心地よく、が前提になった気がします。
樋口さん:一方でスエットやナイロンなどラフなアイテムには、淡いカラーやミニマムな形といった、キレイな要素を含んだものをよく見ます。そんな服をジャストサイズできちんと着るのが今の気分。カジュアルさは素材で残すぐらいがちょうどいい。
高木さん:確かにどこかにきちんと感を演出するのが今っぽい。提案するコーディネートはゆるいものどうしから上下どちらかはタイトに変化。上半身や足元ですっきりさせて、抜け感をつくりたいですね。
渡邉さん:全体の印象がラフやキレイに傾きすぎているときも小物でバランスを整えれば問題なし。アクセならゆるいシルエットになじみ、抜けもかなうぽってりしたシルバー。足元やバッグには浮きにくい、エクリュのようなラテ色のレザーで上品に。

【取材した方々のPROFILE】

AYANAさん(@tw0lipswithfang):ビューティライター。OSAJIメイクアップのディレクター。
ARISAさん(@i_am_arinko):ANT ディレクター。肌感のある服を大人っぽく着こなす。
伊地知朋子さん(@tomoko_urbanbobby):Urbanbobby デザイナー/革職人。コアなスキンケアアイテムまで熟知。
稲葉真理恵さん(@inabamarie):OVERLAP.CLOTHING ディレクター。メンズと女っぽさを兼ねたスタイルを参考にする人も多数。
井上沙理さん(@sari0206): DIESEL プレス。ニッチなブランドにも精通するファッションフリーク。
及川真心さん(@mako_oikawa):KATE ヘアスタイリスト。小物は黒だらけの黒愛好家。
岡田知子さん(@tomokookada):TRON所属のヘア&メイク。GISELeでは主にメイク企画を担当。
小澤麻衣さん:mods hair所属のヘア&メイク。GISELeではファッション特集を数多く担当。
小山田早織さん(@saorioyamada):スタイリスト。Ezickのクリエイティブディレクターも務める。
金子麻貴さん(@mtmmaki):regleam ディレクター。やさしげなモノトーンの私服が好評。
刈部麻理奈さん(@marinakarube):Deuxieme Classe プレス。最近は料理、コスメまで韓国づくし。
木部明美さん(@kibeburu):PEACE MOMKEY所属のヘア&メイク。トレンドを落とし込んだしゃれ顔のつくり手。
草野桜子さん(@sakurako_kusano): RIM.ARK ブランドプランナー。黒白メインの私服が参考になる。
笹岡莉紗さん(@sasarisa0110):ROSE BUD プレス。鮮やかなカラーのコスメや洋服が好み。
佐々木志穂さん(@sasakishihomsy):MOUSSY 企画デザイナー。SNSで着用したアイテムにはいつもコメントが殺到。
佐藤涼実さん(@suzumi_sato):louren ディレクター&デザイナー。スタイリングには女っぽさを加えるアクセサリーが必須なよう。
JUNNAさん(@junna):ETRE TOKYO クリエイティブディレクター。お気に入りのアイテムしか上げないYouTubeが話題。
Georgeさん(@george828):数多くのファッション誌でヘア&メイクを担当し、国外でも活躍。
曽根加南子さん(@sonekana):フリーランス PR。健康第一の「おそね飯」が人気。
高木千智さん(@chisato_1211):GISELe スタイリスト。メンズライクなアイテムで女らしさを引き出すスタイリングに定評。
高園あずささん(@azusa_takazono):Ungrid クリエイティブディレクター。私服はカジュアルアイテムの大人化を重視。
長澤葵さん(@hm_aoinagasawa):ヘア&メイク。専用アカウントをつくるほどのコスメ愛好家。
樋口かほりさん:GISELe スタイリスト。どこか力の抜けた大人カジュアルに定評あり。
藤井明子さん(@fujiko0207): 今春ローンチ予定のスキンケアブランドFATUITEのディレクター。
maoさん(@wit_mao):wit ヘアスタイリスト。旬のカラーを使ったメイク動画が人気。
吉田怜香さん(@4848r):TODAYFUL ディレクター。スタイリングから私生活まで憧れるファン多数。
渡邉恵子さん:GISELe スタイリスト。品のよさと女性らしさを両立させたスタイリングが得意。

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