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うっかり「嫌われる人」に共通する3つの特徴。あなたは大丈夫?

  • 2021.5.28
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「嫌な人」「無神経」「どうしても好きになれない」と思う人が、誰にでも1人や2人はいるだろう。一方で、「自分は嫌われている」と思うこともあるかもしれない。

吉原珠央さんの著書『だから、あの人は嫌われる――対人関係がうまくいかない人の解決策』(幻冬舎新書)は、大切な人から嫌われずに済む考え方や具体的な言動、無神経な人への対処法、自分の味方を増やしていくヒントなど、「嫌われない技術」を紹介した1冊。

「『嫌われない』ことは、決して『いい人』を目指すことではありません。本書の目的は、あなたらしく、より自信を持って、『相手から必要とされる人』になるための気づきを得てもらうことと、そうした気づきを実行につなげるブリッジ(橋)となることです」

うっかり「無神経な人」になっていないか

メールで相談に乗ってもらったのに「なるほど」とだけ返信する人、頼み事をしておいて「OK」と上から目線で返信する人、独りよがりの励ましをする人、エレベーターで操作パネルから遠いところに立つ人......。

本書に出てくる「嫌われる人」の言動の具体例を読んで、あの人やこの人の顔が思い浮かぶと同時に、自分にあてはまるものもありドキッとした。

大人になればなるほど、「そんなことをいうなんて無神経」「その態度は本当に不快だ」など、本心を伝えてくれる人はいなくなるという。

「まずは自分自身がうっかり『無神経な人』になって嫌われていないか、相手を傷つけたり、明るさや前向きさを押し売りしていないかに気づくことが最優先なのです」

「嫌われる人」の3つの言動

吉原さんはイメージコンサルタントとして「伝え方」のアドバイスをする中で、「相手への想像力を使わない一方的なコミュニケーションが、いかに理想的な人間関係を阻んでしまうことかと痛感」しているという。

吉原さんから見た「『嫌われる人』の言動に共通すること」を3つ挙げている。

1 偉そうである
上から目線の言動が目立ち、自分の考えが最も正しいと思っている。感謝と謙虚さに欠ける。「絶対~です」(断定)、「違うんです」「いや」「っていうか」(否定)などの言葉を頻繁に使う。

2 いい加減である
人や時間に対する考えや接し方が軽い。名前を間違える、アイコンタクトを取らない、話を遮るなど、客観性がない。待ち合わせに遅れても謝罪せず、「道が混んでてさあ」と言い訳をする。

3 他力本願である
「できない」「どちらでもいいです」などと頻繁に口にする。相手への依頼が多いのと同時に、ミスをしても「課長の指示がよくなかった」「不運すぎる」などと自分の責任に目を向けない。

これらは人からの信頼をなくし、「孤立」に直結しかねない言動の特徴という。本書の「嫌われる人」の言動を参考に、自分の言動の癖を見直したほうがいいかもしれない。

では、現にこんな「嫌われる人」から悩まされている場合はどうしたらいいのか。

「無神経で理不尽な人に対して、むやみに傷ついたり憤慨したりせず、あなたの感情と価値観を守ることを最優先にして淡々と接してみましょう」

誰もが「必要とされる人」になれる

本書は「第一章 『嫌われる人』はこんな言動をしている」「第二章 『嫌いな人』はどう扱うべきか」「第三章 『必要とされる人』になるために欠かせないこと」の構成。

「『善意』という思い込みが一番恐ろしい」「最高の聞き手は『そうですか』とはいわない」「『嫌な人』と出会ったときの8個のメリット」など、39の「嫌われない技術」や「嫌いな人」への対処法を紹介している。

本書の中で吉原さんが最も伝えたかったことは「誰もが『必要とされる人』になれる、という確信を持ってほしいという一点」と書いている。

最後に、「必要とされる人」になるために欠かせないことを1つ紹介しよう。それは「相手が感動するような声かけ」ができるようになること。そのためには、頭の中で「過去をさかのぼって再現する」のだという。

たとえば、直筆メッセージ入りのカードとともに贈り物を受け取った場合。送り主は、店舗で発送手続きをしてくれたことになる。混み合っていたかもしれない店内で、贈り物をする時間を作ってくれたことを想像できると、「より具体的な感謝の言葉が浮かんでくるはずです」。

「目の前で起こっていることだけでなく、そこに至るまでの相手がしてきた気遣いや努力してきたであろう過程を想像し、それを感謝として言葉にできる人、それは本物の観察眼を持った人だといえる気がします」

無意識な言動でもコミュニケーションはなんとなく成立するかもしれない。しかし「無意識な言動が命取りになる!」と肝に銘じて、ぜひ1つ1つの言動の意味を考えてから発したいものだ。

■吉原珠央さんプロフィール

イメージコンサルタント。プレゼンテーション、コミュニケーションをメインにしたコンサルティングを行うほか、「体感して学ぶ」というオリジナルのメソッドで企業向け研修や講演活動を全国で実施。また「ストレスフリー」をコンセプトにした化粧品、ファッションアイテムなどを扱う「PURA Tokyo」を立ち上げ、会社を経営。著書に『自分のことは話すな』『その言い方は「失礼」です!』(ともに幻冬舎新書)など。

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