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改めて知ろう!小倉の郷土牛

  • 2021.5.28
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1989(平成元)年から生産が始まった、最高級黒毛和種「小倉牛Ⓡ」は、地元でもあまり出回らない希少牛。今回は、地元で愛され続けているこの郷土牛の魅力に迫ります。

“育ての親”が語るその魅力

何といっても、小倉牛の魅力は脂の甘さ。その味わいの秘密は、餌の配合と牛がストレスを感じにくい環境づくりです。牛は背中のブラッシングが大好きなので、時間を見つけてはやってあげます。そうやってリラックスすることで食欲が進み、良い肉質の小倉牛に育つんですよ。

当舎では、一環経営を目指して肥育も繁殖も手がけ、頭数を増やしているところ。もっと地元の多くの人に、小倉牛の魅力を知ってほしいですね。

出典:リビングふくおか・北九州Web

梛野(なぎの)畜産 オーナー・梛野賢剛さん

最高級黒毛和種って…

和牛は古くから日本で改良された肉用牛。和牛と表示できるものは「黒毛和種」「褐毛和種」「日本短角種」「無角和種」の4種類と、それらの交雑種のみ。 この4種類の和牛から格付けを受け、優れた牛だけが“ブランド牛”となって市場に出回ります。 特に黒毛和種(黒毛和牛)は、毛、角、体全てが黒くてしまりがあり、肉質の面で優れていて、日本全国で最も多く飼育されている和牛。小倉牛はJA北九の登録商標で、最高級の黒毛和種です。親牛の血統次第で子牛の肉質や体格が左右され、技術面だけで補うことができないため、今後の肉牛経営に関わる親牛の血統は、とても重要!

出典:リビングふくおか・北九州Web

一頭一頭に愛情を注ぐ梛野さん

希少牛の理由

北九州で育った全ての牛が「小倉牛」になるわけではありません。生産農家で毎日一頭一頭丁寧に管理され、健康状態を細かくチェックされています。餌は主にわら、牧草などの草類と、大豆やトウモロコシ、圧ぺん大麦中心の濃厚飼料のみ。この配合が特有の高たんぱく質な赤身と美しい霜降りを生み出します。 小倉牛の認定条件は下記の通り厳しいため、出荷頭数は年間約60頭。それをまず、指定の荷受会社(福留ハム)が買い取り、そこから小倉牛流通促進協議会が認定した指定店(下記)へ抽選販売されます。指定店の中から、さらに当選した店舗のみでの販売となります。これが希少牛の理由。

▶小倉牛の認定条件 ・北九州で飼育された牛 ・黒毛和牛 ・肉質等級(※)=A、B4等級以上 ・BMS(霜降り度合い)=5以上 ※肉の割合に関する格付け(A>B>C)

出典:リビングふくおか・北九州Web

梛野畜産では繁殖から行っています

「リビング北九州」2021年5月29日号掲載

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