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「ズキズキ頭痛なんとかしたい !!」偏頭痛・マスク頭痛etc.の対策を教えて!

  • 2021.5.27
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日々生活していく中で、頭痛に悩んでいる人は多いのではないでしょうか。頭が痛いと仕事に集中しにくく、つらいですよね。

今回は頭痛について犬山堂の院長・三輪考司先生にお話をお聞きしました!

偏頭痛、マスク頭痛、気圧の変化による頭痛の原因を教えてください。

片頭痛(偏頭痛)

何らかの理由で脳の視床下部が刺激されることで、顔の感覚を脳に伝える三叉神経に炎症が起こったり、脳の血管が急激に拡張したりすることで、独特の脈打つような痛みが生じるという説がありますが、はっきりとした原因は解明されていません。

脳の視床下部は自律神経、睡眠、食欲、女性ホルモンの分泌などをつかさどっていることから、寝不足、寝すぎ、空腹、疲労、ストレス、ストレスからの解放、大きな音、強い光、強いにおい、人混み、気圧・温度・湿度の変化、飲酒や喫煙、女性なら出産、更年期、月経や排卵といった、ふとした日常生活の行動や環境の変化、女性ホルモンの変動などが、片頭痛を誘発するといわれています。

ほかにも、電車などの移動中に見る窓越しの風景や、車やバスなどのエンジンの振動も脳の刺激につながるといわれています。また、血管を拡張・収縮させるポリフェノールなどが含まれるオリーブオイル、チーズ、赤ワインなどの摂り過ぎも、片頭痛の引き金になることがあります。

マスク頭痛

マスク頭痛には、2つの原因が考えられます。

1つめは、(1)自分が吐いた息を再呼吸することで、血液中の二酸化炭素が増える。(2)呼気中の二酸化炭素濃度は4%で、大気中の二酸化炭素濃度の100倍以上(大気中の二酸化炭素濃度は0.03%)である。マスク装着時は大量の二酸化炭素を再呼吸することになる。(3)再呼吸した大量の二酸化炭素により、脳の50μm以下の微細な血管が拡張することで、脳内の圧が上昇し、頭痛を起こす。

2つめが、マスクのゴムなどの締め付けによる刺激が関与する頭痛(いわゆるポニーテール頭痛と同じ機序)の可能性が考えられます。

気圧の変化による頭痛

病気のなかで、気象の影響を受けるものを総称して「気象病」と呼びますので、気圧での変化の頭痛は、気象病のひとつということになります。気象病のはっきりとした原因は解明されていませんが、耳の奥にある内耳の気圧センサーが、気圧の変化を感知する際に過剰反応し、それによって自律神経のバランスが乱れ、頭痛が引き起こされるということが、これまでの研究からわかっています。

頭痛薬が飲めない時はどうしたら頭痛が和らぎますか?

片頭痛(片頭痛)

過労やストレスによって起こりやすくなるため、これらをためないようにすることが予防につながります。また、ビタミンB2やマグネシウムがよいとされており、食生活の改善も効果的です。

なお、頭痛が起きているときは入浴や運動、マッサージなどで悪化するため、痛む部分を冷やし、横になって静かな部屋で休むことが望ましいです。また、ツボ押し(ツボとしては、手三里、合谷、崑崙、足臨泣)も効果的です。

マスク頭痛

まずは、マスクを外し、深呼吸をして、リラックスすることが効果的と思われます。また、ツボ押し(ツボとしては、百会、風池、天柱、完骨、肩井、太陽、頷厭、印堂)もポニーテール頭痛の場合にはとても効果的です。

気圧の変化による頭痛

気圧での変化の頭痛の場合は、耳のまわりの血行が悪くなると、内耳がむくんで過敏になり、頭痛を起こします。そのため、内耳の血行をよくすることが、効果的です。

内耳の血行をよくするには、耳の後ろにあるツボ(風池、天柱、完骨)を押したり、耳のマッサージもおすすめです。また、ホットタオルや温かいペットボトルで耳を温めるのも効果的と思われます。

教えてくれたのは

犬山堂 院長 三輪考司先生

明治国際医療大学(旧明治鍼灸大学)卒業後、『ホンマでっか!?TV』でひざ関節評論家として有名な戸田整形外科リウマチ科クリニックの戸田佳孝先生とともに、変形性ひざ関節症用足底板(足関節固定バンドソフラウルファー®)の共同研究・開発をおこない、メンタル(うつ)や変形性ひざ関節症(軟骨が減ったことによるひざの痛み)、天気痛(気象病)、尿トラブル(女性)、EDなど現代医学を基とするクリニックにおいて多岐にわたる最先端の鍼灸臨床に携わる。

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