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マッツ・ミケルセン、『アナザーラウンド』ハリウッド版はレオ様に「お任せする」

  • 2021.5.25
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自身が主演を務め、数々の映画アワードを総なめにした映画『アナザーラウンド』のリメイク版をレオナルド・ディカプリオが運営する映画プロダクションが製作することについてマッツ・ミケルセンが率直な見解を語った。(フロントロウ編集部)

『アナザーラウンド』のハリウッドリメイク版に賛否

映画『アナザーラウンド』は、デンマーク、オランダ、スウェーデン合作によるコメディドラマ映画。ノルウェー人哲学者の「血中アルコール濃度を一定の度合いを保つと仕事の効率が良くなり想像力がみなぎる」という理論を証明するため、冴えない高校教師と同僚3人が取り組んだとんでもない実験やそこから得た答えを描く作品で、2020年の第73回カンヌ国際映画祭のオフィシャルセレクションに選出。第93回アカデミー賞では国際長編映画賞を獲得し、第78回ゴールデングローブ賞の外国語映画賞にもノミネートを果たしたほか、ヨーロッパ映画賞作品賞ほか4冠、サンセバスチャン映画祭やロンドン映画祭など世界中の権威ある映画アワードでいくつもの賞を受賞した。

画像1: ©ZENTROPA ENTERTAINMENTS / Album/Newscom
©ZENTROPA ENTERTAINMENTS / Album/Newscom

日本では9月3日より公開となる同作に主演したのは、映画『ポーラー 狙われた暗殺者』、ドラマ『ハンニバル』といった作品で知られ、『ファンタスティックビースト』シリーズの3作目や『インディ・ジョーンズ』の5作目といった大作への出演も控えるデンマーク出身の俳優のマッツ・ミケルセン

マッツは、『アナザーラウンド』で共演者たちとともに“飲んだくれ合宿”をして習得したという酔いどれ演技を存分に披露して高い評価を得た。

画像1: 『アナザーラウンド』のハリウッドリメイク版に賛否

本作のハリウッドでのリメイク権を映画『タイタニック』や『レヴェナント: 蘇えりし者』のレオナルド・ディカプリオが運営する映画製作会社アッピアン・ウェイが手にしたという情報は、以前フロントロウでもお伝えした。

レオナルドが主演するかどうかは現時点では発表されていないが、海外の映画ファンたちの間では、マッツが演じた「デンマーク語バージョンで十分」だと口々に訴え、SNSでは「ひと儲けしてやろうという魂胆が見え見え」といった辛らつな意見が飛び交っているが、『アナザーラウンド』の脚本も手がけたトマス・ヴィンターベア監督は、ハリウッドでリメイク版が制作されることについてはとても前向き。

しかも、レオナルドがマッツが演じたうだつの上がらない中年教師を演じるなら見てみたいというヴィンターベア監督の思いから、レオナルドのアッピアン・ウェイに製作権が渡ることとなったという裏話もある。

画像2: 『アナザーラウンド』のハリウッドリメイク版に賛否

マッツはリメイク版に携わる気はない

ファンの間では、『アナザーラウンド』の主演はマッツ以外考えられないため、英語も堪能である彼が「リメイク版の主演も務めればいいのではないか」という意見もある。

しかし、マッツはリメイク版に関わる意志はないよう。

米IndieWireとのインタビューで、リメイク版には出演しないことを明確にしたマッツは、なぜ自分がもう一度『アナザーラウンド』に出演することは適切だと思えないのかを説明した。

画像2: ©ZENTROPA ENTERTAINMENTS / Album/Newscom
©ZENTROPA ENTERTAINMENTS / Album/Newscom

「(リメイク版に)参加しないことを嬉しく思うよ」と話し始めたマッツは、「もう僕らはやりきったからね。数年後にまた同じ内容の劇をやるような舞台での演技とは違って、映画で僕たちがやった事は、その瞬間、その場所でしか起こらないものなんだ」「共演者たちがその日限りで繰り出してくる面白い何か。そういうシーンに変化をくわえてみるのはいいかもしれない。でも、全く同じにはならない。同じキャラクターをもう一度演じるっていうのはすごくトリッキーなことなんだよ」と持論を展開。

「だから別の誰かにお任せしたほうがいいんだ」と、言語は違えど、同じ役をもう一度自分が演じるのはハードルが高すぎるうえ、母国語で演じたオリジナルバージョンですべて出し切ったので、ハリウッドリメイクに自分が出演することは考えられないと示唆した。

画像: 『アナザーラウンド』のデンマークプレミアにて。左から:トーマス・ボー・ラーセン、マッツ、ヴィンターベア監督、ラース・ランゼ、マグナス・ミラン。
『アナザーラウンド』のデンマークプレミアにて。左から:トーマス・ボー・ラーセン、マッツ、ヴィンターベア監督、ラース・ランゼ、マグナス・ミラン。

ヴィンターベア監督も以前、IndieWireとのインタビューで、「マッツがリメイク版に出るとは思えない」と話しており、自身も製作に口を挟むことはないだろうコメント。

レオナルドが手がける『アナザーラウンド』のリメイク版に関して、「大いなる希望と好奇心を抱きながら、どんな作品ができ上がるか楽しみにしている」と、新たな作り手による違った解釈によって製作される別のバージョンに期待を寄せているとポジティブに語っている。(フロントロウ編集部)

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