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隅田川発、ユニークなフェス。ここでしか観られない未知なる興奮をオンラインで

  • 2021.5.21
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蓮沼執太フィル、いとうせいこう、和田永ら、実験的・独創的な表現で常に話題をさらうアーティストたちが出演する音楽とアートのフェスティバル「隅田川怒涛」。今回、5月22日(土)、23日(日)に無観客で行われ、その模様がYouTubeで無料生配信されることになった。元々は、隅田川南北約10kmを舞台に、たくさんのプログラムが同時多発的に展開され、それらの間を遊覧船に乗ったり新緑豊かなテラスを歩いたり……というスタイルで予定されていたこのイベント。自由な往来は叶わなかったものの、リアルライブ配信で得られるエキサイティングな体験は変わらない。人と人が混ざり合い、未知なるものへ昇華する瞬間を見届けよう。

『隅田川怒涛』は、隅田川をひとつの舞台に見立てた参加型の音楽とアートのフェスティバル。日本を代表するアーティストたちが、音楽を軸にしたライブ、パフォーマンス、インスタレーションなどを「春」と「夏」の2回にわたって展開する。
当初の予定では、5月15日(土)~23日(日)にかけて実施予定だったが、緊急事態宣言の発令に伴い、5月22日(土)と23日(日)の2日間に会期を短縮。珠玉の3つのプログラムを無観客でオンライン・ライブ配信する。

独創的な3つのプログラム

「浜離宮アンビエント」ビジュアルHarumari Inc.

初日の5月22日(土)には蓮沼フィルによる野外コンサート「浜離宮アンビエント」を配信。蓮沼が本公演のために制作した“和歌”がテーマの新曲を携え、浜離宮庭園の幻想的な雰囲気の中、一夜限りの野外コンサートを実施する。東京屈指の庭園で奏でられるオーケストラ楽曲が、時空を超えたアンビエントな空間を感じさせてくれるだろう。

「ことばの渡し」ビジュアルHarumari Inc.
「エレクトロニコス・ファンタスティコス!~家電集轟篇~」ビジュアルHarumari Inc.

5月23日(日)にはいとうせいこうを中心に言葉をフィーチャーしたプログラム「ことばの渡し」を展開。前半はワークショップ、後半はいとうらが出演するライブの模様が配信される。その他、使われなくなった電化製品を新たな楽器として蘇らせる和田によるプロジェクト「エレクトロニコス・ファンタスティコス!」のワークショップとバンドパフォーマンスも披露される。

オンラインながら、斬新で独創的な企画が盛りだくさんの「隅田川怒涛」。音楽とアート、そして交わる人々の想いがつなぐ2日限りの特別な興奮は、表現することが単純に楽しいと思い出させてくれるだろう。想いを止めなければ、未来への希望も失われることはないと改めて気づかされる機会だ。

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