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世界一有名な植物園―4万種が見られる「キューガーデン」の楽しみ方

  • 2015.6.25
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イギリス・ロンドンの近くに、世界遺産の植物園があるのをご存じですか?“世界で最も有名な植物園”といわれる「キューガーデン」は、広大な庭園にいくつもの温室が点在し、散策路やバスでぐるっとめぐることがきる、1日中楽しめるスポットです。

ロンドンから気軽に行くことができます

ロンドン中心部から地下鉄で40分ほど。リッチモンド地区にある植物園、「キュー王立植物園」(Royal Botanic Gardens, Kew)は、250年以上の歴史を持つ、イギリスが誇る世界遺産。「キューガーデン」と呼ばれ、日本にはない規模の大きな植物園です。

世界各地から長い時間をかけて集められた4万種を越える植物が栽培され、現在も植物の保護や研究を行う最前線の機関となっています。敷地は約120haと広大で、ガラス張りの大きな温室がいくつも点在します。また、王族が受け継いできた歴史もあり、かわいらしい宮殿も点在しています。

パームガーデンからめぐりましょう

一番有名な温室がこちら「パームガーデン」。1万6000枚の窓ガラスに覆われた室内にはヤシの木やソテツなどを中心に多くの熱帯植物が生い茂り、階段で2階に上がることもできます。温室ならではのむわっとした空気が立ち込め、イギリスから突然、南の島にやってきたかのよう。

温室の中には隠れるように地下フロアもあり、海洋水族館が広がっています。小規模ながら、「サンゴ礁」や「マングローブの湿地帯」といった4つの生息地に分けられたしっかりした構成。カクレクマノミやチンアナゴが穴の中から顔をのぞかせます。

うっそうと茂る植物に気を取られて見逃しがちですが、パームガーデンに入ったら、ぜひ地下フロアもチェックしてみてくださいね。

色とりどりのバラは6月が見頃

イギリスの6月は花の季節。いろいろな春の花が咲く中で、やはり見ておきたいのがバラ。1848年に造園されたローズガーデンでは多種多様な品種が咲き誇り、その美しさに圧倒されます。

色のバリエーションも豊富で、真っ赤なものからピンク、イエローにオレンジ、マーブル模様になったものまで、次々と目を奪われます。夢中でカメラを向け、黙々と写真を撮り続ける人もちらほら。

オンシーズンに人だかりもなくゆっくり見ることができるのは、広々とした屋外庭園ならでは。これは日本ではなかなか体験できない、本場ならではの特権です。

鳥たちものびのびと暮らしています

園内には鳥たちの姿も。グース(ガチョウ)が草をついばみながら歩き回り、水辺では白鳥がくつろぐ姿が見られます。

また植物の種類も多岐に渡り栽培されているので、大きなサボテンがあったかと思えば、小さな温室内にはラグマットくらいの大きさのオオオニバスも。

日本庭園もあり、秋にはもみじが紅葉し竹林がさざめきます。イギリスの庭園で、日本らしい情緒溢れる景色に出会うのは、なんだか不思議な気がしますね。

オールシーズン楽しめます

ちょっとお腹がすいた時に便利なカフェやベーカリー、帰る前にチェックしたいおみやげ屋さんも園内にはそろっています。花の種はもちろん、ガーデニング用の器具やお菓子など充実の品揃え。

オリジナル鉛筆やピンバッチなどはお手頃な値段で売っているので、友人へのおみやげにプラスしても良さそうです。 回りきれないほどの園内には、まだまだ多くの見どころがあります。春夏秋冬、季節ごとの花も植えられているので、1度のみならず、時期を変えて何度も訪れるのも楽しいです。

オンシーズンは初夏~初秋ですが、雪景色や冬だからこそ見られる花も多く、1年中楽しめるように工夫がなされています。

ロンドンの中心部から気軽に行けるキューガーデン。旅行の合間に1日、リフレッシュ日を設けて訪れてみませんか?

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