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夏期限定♪ 自家製コンポートのシロップをかけた洋菓子店のかき氷

  • 2015.6.25
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東京・府中市にある「chez andy labo(シェ アンディ ラボ)」は、ショートケーキの見た目が個性的でおいしいと評判の店。6〜9月には洋菓子店ならではの手作りシロップをかけた本格派のかき氷を味わえます。

おさんぽが気持ちいい通りにあります

京王線府中駅の前には、国指定天然記念物「馬場大門のケヤキ並木」が約630mにわたって連なっています。その北側には約300本の桜の木が立ち並ぶ「桜通り」が伸び、スイーツやコーヒー豆の名店も点在するとあって、おさんぽを楽しむ人々の姿が目立ちます。

「chez andy labo」は、府中駅から徒歩約7分。桜通り沿いにあり、遠方から足しげく通う人もいるほどの人気洋菓子店です。店内に入ると手前にケーキが並ぶショーケース、奥に5席のカウンター席が置かれ、オープンキッチンを見渡せます。

店主の安藤さんは都内の洋菓子店で修業したのち、2010年にこちらのお店をオープンしました。当初はテイクアウト専門でしたが、イートインスペースを増設。やわらかい人あたりとおだやかな笑顔で、お客さんを心地よく迎えています。

素材の味が詰まったかき氷シロップ

安藤さんがお店でかき氷を始めたのは、手作りのコンポートを販売していたことがきっかけです。果物のおいしさがぎゅっと凝縮されたこのシロップ漬けをもっと別の形で味わってもらう方法はないかと考え、思いついたのがかき氷。「シロップってじつは奥が深くて、完全にハマちゃったんですよね」とにっこり笑って教えてくれました。

シロップ作りでは材料を選び、素材の味がしっかりと楽しめるようにレシピを工夫しています。メニューは無農薬レモンを使った「国産ハチミツレモン」(780円)、黒粒胡椒でしょうがの風味を引き立てた「しょうが」(750円)のほか、7月はあんず、うめ、8月はメロンなど旬の果物を使ったものを含め、毎日3〜4種類を用意しています。

今回は「国産ハチミツレモン」をオーダー。手削りの機械をまわして盛られた氷は、ふわふわのやさしい食感。レモンの酸味や苦み、はちみつの甘みが溶け込んだシロップは、素材のおいしさが実感できてみずみずしく爽やかです。かき氷にはあたたかい麦茶が添えられ、落ち着いて楽しめるのも嬉しいところです。

ショートケーキの層が縦の理由とは

ショートケーキはスポンジと生クリームの層が横になっているのが一般的ですが、「chez andy labo」の「ショートケーキ」(480円)は層が縦になっていてちょっと個性的な形をしています。これは、型でスポンジを焼いているのではなく、シート状に焼いたものを棒状にカットし、その表面に生クリームをぬってイチゴのスライスを置き、渦巻き状に巻いて成形するという作り方によるもの。

「スポンジのおいしさを楽しんでもらいたいケーキなんです」と安藤さん。スポンジはシート状に焼いたほうがオーブンで加熱する時間が短いため、水分が抜けにくく、しっとりと仕上がるのだそうです。きめの細かなスポンジは口の中に入れるとじゅわっと溶け、蒸しパンに近いような食感。卵の風味がふんわり広がって、上品な味わいです。

安藤さんの真摯でていねいな仕事は、ショーケースに並ぶほかのケーキにもよく見てとれます。かき氷やケーキをゆっくり味わい、夏の暑さから逃れてほっとひと息つきたいですね。

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