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脱・読み聞かせ! 子どもが“一人で読書”できるように接するコツ3つ

  • 2015.6.24
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【ママからのご相談】

小学校3年生のママです。小さいころから読み聞かせをしてきましたが、小学生になった今でも、私に、「読んで」と言ってきます。正直、疲れているときなどは読み聞かせをするのも面倒になってしまうのですが、 私が読んであげないと自分からはあまり本を読まないため、渋々という感じで続けています。どうすれば自分で本を読むようになってくれるのでしょうか?

●A. 自分で本を読む楽しさを見つけられるように導いて!

ご相談ありがとうございます。フリーライターの小柚子です。

子どもに読み聞かせをすることは、後々の読書習慣にもつながる大切なことだと言われていますね。文部科学省の調査でも、保護者が読み聞かせをしている期間が長い生徒や児童の方が、1か月に読んだ本の冊数が多いという結果が出ています。

そこで今回は、親による読み聞かせから、自分で読書をするように上手に導くためのポイントについてお伝えします。

●子どもに“読み聞かせ”を卒業させるコツ3つ

●(1)読み聞かせが好きな子には、“交代読み”

読み聞かせを好む子どもに、いきなり、「自分で読みなさい」と突き放すのはNGです。それよりも、自分で本を読むことの楽しさを少しずつ気づかせてあげることが大切です。そのために、試してみたいのが“交代読み”。

交代読みは、たとえば、

・ママが地の文を読み、子どもが「」のついた会話文を読む

・登場人物の役を決め、セリフをかけ合いのようにして読む

・場面が変わるところで交代して読む

というように、1冊の本を親子で代わりばんこに読む方法です。

ただお話を聞くだけではなく、楽しみながら、自然に子どもに本を読ませることを根気よく続けていくと、だんだんと自分で本を読むのに慣れてきます。

こうした方法をしばらく続けたら、本の冒頭をママが読んであげて、物語の展開に興味を持ったところから子どもに自分で読ませてみましょう。

●(2)子どもに合った本を選ぼう

“読み聞かせが好き”という子どもは、もともと本が嫌いなわけではありませんから、心を動かされる本に出会うことができれば、自分で読む楽しさにも目覚めます。子どもに合った本、子どもが好きな本を探すために、次のようなことをしてみましょう。

●ー子どもと本屋や図書館へ行く回数を増やす

まず、本そのものに触れる機会を増やしましょう。本屋では、人気のある本が平積みになっていますから、子どもも興味をそそられ、本への興味や読書意欲が高まります。買い物のついで、習い事の帰りなど、時間の許す限り、子どもと一緒に本屋や図書館へ立ち寄ってみましょう。

●ーテレビで放送されているアニメの本を読ませる

テレビでアニメをよく見ているなら、子どもの好きなアニメを本にしたものを読ませてみましょう。読書の楽しさを見つけるために、このような本から自分で読むようにすすめるのもひとつの方法です。

好きな本を見つけ、そこから少しずつ興味を広げていくことが、自分から本を読むようになるきっかけとなります。ですから、「こんな子どもっぽい本なんて……」と否定せず、子どもが楽しんで読めるものを選んでみてください。

●(3)たくさんの本より、好きな本を好きなだけ読ませる

子どもが本好きになるには、たくさんの本を読むことよりも、本当に好きな本を何度も繰り返し読むことが有効です。ポイントは、その“好きな本”のレベルをだんだんと上げていくことなのです。

読み聞かせを卒業するまでは、アニメの本や、子どもっぽい絵本のような本しか読まなくても、根気よくそれに付き合ってあげましょう。本に触れさせる機会を増やせば、次第に興味が広がり、年齢に合った本を自分で読むようになっていくでしょう。

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いかがでしたでしょうか?

黙って見守るだけでも、「本を読みなさい」と促すだけでも、子どもは本好きにはなってくれません。子どもの興味を引き、自然に本を読む習慣がつくように、上手に誘導してあげるのがパパやママの役割です。

読み聞かせも、そのための重要な方法です。子どもと肩を寄せあって一冊の本を読む楽しさを分かち合いながら、楽しい読書の世界へ一歩ずつ導いてあげてくださいね。

【参考文献】

・『子どもが本好きになる七つの法則』有元秀文・著

●ライター/小柚子(フリーライター)

福祉系大学を卒業後、福祉施設や社会福祉協議会などに勤務。その後、結婚、鬱による退職、3年間の不妊治療を経て、顕微授精にて待望の長女を出産。そろそろ治療再開を考え始めた1年半後に、まさかの自然妊娠にて長男を出産。思いがけず一姫二太郎に恵まれ、現在は家事と育児の合間に趣味の読書やピアノ、ハンドメイドを楽しみつつ、在宅ライターとして活動中。不妊治療、育児、美容・健康といったテーマを中心に執筆しながら、家事育児、趣味、仕事のバランスを上手に取る方法を日々模索しています。

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