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鰻とパンの耳がオシャレに変身! 野菜たっぷりなイタリアン櫃まぶし

  • 2015.6.24
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「鰻とパンの耳なんて買って、何を作るの?」

買い物袋に食材を詰めていたら、彼が不思議そうに袋の中を覗き込んできた。

私:「鰻は今夜の櫃まぶし用。パンの耳は明日野菜スープに入れようと思って。」

彼:「だったら、パンの耳にスープをかけて鰻を乗せたらいいのに。イタリアンっぽく。」

私:「パンと鰻で櫃まぶしを作るってこと…? 上手くできるかなー…。」

彼:「大丈夫。失敗しても食べたいと思える料理は、君の手料理だけだから。」

私:「…。」

彼のリクエストはやっぱり断れないなぁ…。

材料(2人分)

・鰻の蒲焼き(付属のタレも使用):1枚(120~150g程度)

・パンの耳:約100g(6枚切りだと4枚分の耳)

・野菜ジュース:2本(400ml)

・ニンニク:1片

・白ワイン:大さじ2杯

・塩:ひとつまみ

・乾燥出汁昆布、オリーブオイル、とろけるタイプのチーズ:各適量

・刻み海苔、刻みネギ、大葉、パセリ、バジル、山葵、山椒等:お好みで適量

【補足】

・赤ワインの方が合いますが色味が変わってしまうため、調理用は白ワインがお勧めです。

・調味料無添加でトマトが多く、酸味が比較的強めの野菜ジュースを使用して下さい。

・パンの耳は乾燥しているものでもOK。白い中心部よりも耳が断然美味しいです。

※野菜のカロテンは油と一緒に摂ると吸収効率がアップします。また、生よりも野菜ジュースの方が、カロテンやリコピンの吸収効率がアップ。ビタミンCや食物繊維はジュースにすると減少するため、薬味やサイドメニューで補うと栄養バランスが更に良くなります。

(例:薬味→ 刻み海苔、サイドメニュー→ インゲンとパプリカのシーザーサラダ 等)

【料理に合うお酒】軽めで甘みや酸味、コクが程良い赤ワイン。トマトに合う日本酒など。

■イタリアン櫃まぶしの作り方

1.それでは早速作ってみよう。まず固く絞ったぬれ布巾で出汁昆布(3~5g程度)をかるく拭き、300ccの水に入れて常温に置いておきます。時間に余裕がある場合は冷蔵庫で一晩浸して下さい。(昆布出汁を使うと素材の味が調和し、様々な薬味が合う櫃まぶしになります。)

葉物の薬味は、食べる分だけ流水で優しく洗ってから水に晒し、シャキッとしたら再度流水でよく洗います。(バジルは水気と冷気に弱いため、水気を拭き取り常温に置いておきます。他はラップなどで保湿し、冷蔵庫へ。)鰻は冷蔵庫から出しておきます。

2.鍋にオリーブオイルとスライスしたニンニクを入れ、火をつけます。弱火でじっくり加熱して、ニンニクがカリッとしてきたら取り出します。ペーパータオルで余分な油を吸い取ったら、ニンニクチップの完成。(中心の芽の部分が気になる人は、爪楊枝などで取り除いてから加熱して下さい。)

3.野菜ジュース、ワイン、鰻のタレ(10ml程度)を加えて、時々混ぜながら煮詰めます。ボコボコ沸騰して跳ねる場合があるので、火加減は中弱火~弱火。

4.煮詰めている間に、鰻を食べやすい大きさに切っておきます。パンの耳は包丁で切るか適当にちぎってお皿へ。1の昆布出汁は中火で加熱し、小さい気泡が出てきたら昆布を取り除きます。灰汁をすくって塩をひとつまみ加え、溶けたら火を止めて下さい。

※昆布は加熱しすぎるとぬめりが出てくるので注意

5.野菜ソースがある程度煮詰まったら、1/5程度を残して、パンの耳に回しかけます。その後、チーズを上にのせてラップをかけ、500wのレンジで1分程加熱します。チーズが全体的に溶けたらOK。

6.鍋に切った鰻を入れます。ソースを回しかけながら中弱火で1~2分程加熱。

7.鰻をのせてソースをかけます。薬味を刻み、ニンニクチップや昆布出汁等と一緒に添えたら完成。カラフルなクロスやシンプルな洋食器を使うと、櫃まぶしの印象がガラッと変わります。

食べ方は王道の櫃まぶしと同じ。最初はそのままで食べて、次に色々な薬味を足して楽しみます。最後はお好みの薬味と出汁を注いで召し上がれ。(バジルを使う場合は出汁をかけると変色するため、直接かからないように注いで下さい。)スープが染み込んだパンの耳は、モッチリ&しっとり。味はイタリアンですが、海苔や山葵も意外によく合います。

「たとえ他に口に合わなかった人がいたとしても、僕は君の手料理が一番好きだよ。」

彼は食事中に平気でそんなことを言ってきます。慣れているはずなのに、トロトロに溶けるチーズと一緒に自分の心まで溶けてしまいそう…。

暑い日が続いて食欲が落ち気味のときは、ちょっと違った雰囲気で鰻料理を楽しむのも中々良いですね。さっぱりとした味になるので、鰻料理は重いな~と感じる人も是非一度お試しあれ。

(なめっこ星人)

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