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エミール先生と「妖精さん」を探しにいこう!

  • 2021.5.15
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「妖精なんて空想の産物」そんな風に思っているかもしれませんね。でも、妖精さんはあなたがその存在を信じて、感じようとすればそこにいるものなのです。でも、どうやって? というわけで今回は、「妖精さん」を感じるレッスンをお届けします!

あなたは妖精さんの存在を信じていますか?

大人のあなたにとって、妖精さんはファンタジーの世界の登場人物にすぎないかもしれません。だれかに「私、妖精を見たことがあるのよ」と言えば、“不思議ちゃん”とからかわれてしまうこともあるでしょう。では妖精さんは、たんなる空想の産物なのでしょうか? いいえ、それは違います。あなたが妖精さんの存在を信じて、感じようとすればそこにいるものなのです。

でも、どうやって? どんな風に妖精さんを感じればいいの?

そこで今回は「妖精さん」を感じるレッスンをお届けします! 妖精に関するたくさんの著作を執筆されているエミール・シェラザード先生にお話をうかがいました♡

妖精さんは本当にいるの?

エミール先生「妖精さんがいるかいないかを決めるのは、あなたの気持ちです。あなたが妖精さんをちゃんと信じないと見ることができません。つまり…「会いたい」と思うあなたの心の中に妖精さんは住んでいるのです。見ようとすれば見えるし、見ようとしなければ見ることができない……妖精さんはとても儚い存在。だけど、あなたが『妖精さん、おいでおいで♡』と呼びかければ、いつでもそばに来てくれますよ」

妖精さんはどんな形をしているの?

ティンカーベルをイメージしてもらうとわかりやすいかしら? 身長は10~20センチくらいで、背中に羽が生えている妖精さんが多いわね。光や風、しずくや音など、見えないものに姿を変えていることもあるのよ。

妖精さんたちは『ねぇねぇ、気づいてヨ♪』とさまざまな合図をおくってくれています。でも、妖精さんがそばにいるのに、合図を見逃したり、素直な心を忘れてしまうと出会えなくなってしまうのです。では、妖精さんたちはどんな合図をおくっているのでしょうか? 妖精さんが暮らす自然の中に行ってみましょう。

この日、妖精さんを探しに訪れたのは東京の新宿御苑。ここでよくお散歩をするというエミール先生の案内で妖精さん探しがスタート☆ 一歩足を踏み入れると、都心にいることを忘れてしまうほど豊かな自然が広がります! まさに新宿のフェアリーランドです♡

妖精さんみ~つけた!

★まつぼっくりの妖精・キャデルコン★

エミール先生「ホラホラ、ヒマヤラスギさんの足元を見て。まつぼっくりのかけらが落ちているわ。これは、まつぼっくりの妖精・キャデルコンが近くにいるというサインですよ。キャデルコンはフェアリーランドの門番をしている妖精さんなのよ。御苑の中に悪霊を通さないように、門を見張っているのかもしれないわね」

さっそく妖精さんの気配を感じるものを見つけましたよ♡ かけらだけを見るとしいたけみたいですが、実はヒマラヤスギのまつぼっくりは薔薇の花のように可憐な形をしているんです。時間が経つと笠がバラバラになってしまうので、持ち帰ったらボンドで笠と笠をくっつけてあげてくださいね。

エミール先生「こんな風にまつぼっくりをドアに飾っておくと、あなたのお家にもキャデルコンがやってきてくれるわ」

★たんぽぽの妖精・フロリンダ★

エミール先生「たんぽぽが咲いているね! たんぽぽの妖精・フロリンダは頭に綿毛をかぶっているおちゃめさんで、幸運の種をみんなに分けに旅立つ使命をもっています。外にいるときにたんぽぽの綿毛を見つけたら、それはまもなくしあわせが訪れるというシグナルよ♡」

へぇ~!! 外でたまに綿毛を見かけることがあったけど、あれはフロリンダさんからの「もうすぐいいことあるから頑張って」の合図だったんですね!

と、そのとき強い風が吹いて、綿毛が空に飛び立っていきます! ワー!! (*゚▽゚*)

エミール先生「風の精・ジュルフェと手をつないで、誰にメッセージを伝えにいくのかしらね…。そうだ! とっておきの旅のお守りのつくりかたを教えましょうね。綿毛を少しつまんで、それをお守り袋に入れるの。これで旅の安全はバッチリよ♪」

★風の妖精・ジュルフェ★

エミール先生「風の妖精・ジュルフェのいるところでは、小さなつむじ風が起きるんですよ。この花びらもジュルフェが集めてくれたのかしらね。薄いピンクに濃いピンク、こんなに色とりどりの花びらってこの時期にしか出会えないわよね……そうだ、この花びらでハートをつくっちゃお!」

エミール先生「わぁ、かわいいかわいい♡ このハートは応用問題でクマちゃんにもなるわね! 子供の頃はこういう遊びってすぐに見つかったけど、大人になると気づかなくなっちゃうのよね……。頭がさびちゃうのかしら?」

ジュルフェが花びらを集めてくれたおかげで、こんなにかわいいハートが完成しましたよ♡ ハートづくりをお手伝いしながら、スタッフはなんだか懐かしくて胸がいっぱいに……。すごく幸せな気持ちになれたのは、ジュルフェが魔法をかけてくれたからかな?

★大地の妖精・コボルト&コロボックル★

エミール先生「フキの葉の下には小さな妖精・コロボックルが暮らしているの。日本ではもっとも有名な妖精さんかしら? 植物の妖精さんは、葉っぱをゆさゆさと揺らしてこちらに合図をおくってくるんですよ。ホラホラ、フキがちょっと揺れているわよ♡」

エミール先生「コロボックルと大の仲良しなのが、山奥の土の中で暮らす大地の妖精コボルトちゃん。コボルトちゃんは、困った人がいるとコッソリ出てきて不運を幸運に変えてくれる不思議な力の持ち主なの。今日はコボルトちゃんを連れてきたのよ♪」

と、エミール先生が取り出したコボルトさんがコチラ!! みなさん、ご存知でしょうか? この子が魔女っこハウスの初代コボルトさんなんですよ。ちょっぴり不思議で愛らしい姿をしています♡ こんなかわいい妖精さんが土の中でせっせと働いているなんて、想像しただけでワクワクしちゃいますよね!

エミール先生「みんな人にあげちゃって、残ったのはこのふたりだけ。赤いコボルトちゃんは、ルネ先生からいただいたもので、今も携帯ストラップにつけて持ち歩いているんですよ」

あらっ? この写真……コロボックルが隠れていそうだと思いませんか? 葉のかげからコボルトさんをながめているのかもしれませんよ!

★森の妖精・ドローニャ★

エミール先生「この森には森の妖精・ドローニャさんがいるみたいだわ。森の妖精・ドローニャさんは元気いっぱいの女の子。人間に話しかけるのが大好きだけど、ほとんど姿を見せることはありません。そのかわり、木々のざわめきとともにささやきかけてくるのよ。耳を澄ませてみましょう」

…葉が風に揺れる音や鳥のさえずり、小川のせせらぎの音が絶え間なく響きます。この森の音の中に、ドローニャさんの声もまじっているのかな?

エミール先生「あらっ、これは妖精さんのベッドではないかしら? お星様のベッドフレームがついて、なんてかわいいの!」

わぁほんとうですね♪ この可憐な白いお花は、“オオアマナ”【別名:ベツレヘムの星】。ベツレヘムの星はキリストが誕生したときに空に輝いたといわれる星なんですって。名前の由来も素敵!

★名もなき妖精さんたち★

御苑を歩いているときに出会うお花たち。そのなかには、特に妖精さんの名前がついていないお花もあります。「名前はなくても、ちゃーんと妖精さんが存在しているから、みなさんが考えて名前をつけてみて!」とエミール先生。

エミール先生「ねえ、このヴィオラさんの中から天使の顔を見つけてみよう! 自分の心に天使がいると、リンクして天使の顔に見えるのよ。お花がどんな風に見えるかは、自分の心持ち次第です。元気よくみえるときと、悲しそうにみえるとき…そのときどきの心模様が投影さているのではないかしら。心の持ちようでいろいろなものに変化していくのね。今日は何に見えるかしら?」

…みなさん、ヴィオラの中から天使の顔は見つけられましたか? スタッフが見つけたのは「意地悪なお姉さん」で、別のスタッフは「おさるさん」。…まだまだ心の修行が必要ですね(笑)。

エミール先生「わぁ、かわいい♡ この木はハンカチノキというんですよ。ハンカチというよりも、天使の羽に見えませんか? あっ、ふくろうさんみたいな子もいるわね」

エミール先生「花の妖精さんは、花の香りをおくってくれます。ほんのりとお花のよい香りがしてきたら、妖精さんからあなたへのご挨拶。ヤマブキの妖精さんが、やわらかくてひかえめな甘い香りをおくってくれているわ」

エミール先生「このコを見ていると、タロットカードの13番『死神のカード』に描かれている地面から伸びた手が思い出されるわ…」

確かに、得体の知れない不気味な感じがそれに似ています。ちなみにこのニョキニョキと上に向かって伸びているのは、「気根」といって呼吸をするために地上に根を伸ばす根っこなんですって。こんな光景は見たことがありません…! なんだかファンタジーの世界に迷いこんでしまったみたいでした。

エミール先生「このコたちは130年ぐらい前にアメリカからはるばるやってきたんですよ。名前はラクウショウさん。3/21のスターライトエッセイでも紹介しているわ」

新宿御苑でみつけたお花たち

御苑ではさまざまな植物が花を咲かせています。妖精さん探しの途中で見つけたかわいいコたちをご紹介!

└【アヤメ】つぼみってとっても色っぽいと思わない?

└【ヘビイチゴ】よくみると花びらと顎が一緒になっているわ。

└【満開のイヌザクラ】わぁー、まるでレースみたい。こうみえても立派なサクラの仲間なのよ。

└【トサミズキ】虫食いの葉っぱを見ると「天からの暗号かしら?」って思っていたの。

└【シロツメクサ】懐かしいわぁ~! 編んで花冠をつくったのよ。クローバーの妖精はペペ、お友達作りの味方よ。

└【クスノキ】樟脳(しょうのう)は昔ながらの防虫剤。ほら、いい香りよ。

└御苑のカラスちゃんには「にゃおにゃお」と鳴く子もいるのよ。

★自然の中でエネルギーチャージをしよう★

エミール先生「ちょっと風邪を引いたかな?というときは、はだしになって大地をふみしめてみて。いいエネルギーがぎゅ~っと入ってくるから! 太陽の光を浴びて、春風の妖精パルを感じながら大地に立つ……これだけでじゅうぶんパワーチャージができるのよ」

エミール先生「私の充電樹はこのヒマラヤスギさん! ここには結界が存在しているんじゃないかな?というくらい、大きなエネルギーを感じるの。私の秘密の充電基地なんですよ」

エミール先生「悩みがあるときに、こうやって木を思いっきり抱きしめると気持ちが落ち着くの。私はいつもこの木でパワーチャージをしているのよ」

…………………………

エミール先生「御苑を探索しながら妖精さんを探してきたけど、妖精さんの合図にはいろいろなものがあることがわかったわよね。花の妖精さんは香りをおくってくれるし、植物の妖精さんは葉っぱをゆさゆさと揺らします。外にいるときに、あなたの元へ舞い降りてきた花びらや木の葉は、風の精ジュルフェのいたずら。妖精さんは風となって光となって…様々なものに形を変えて、わたしたちのそばにいてくれるのね。次に妖精さんと出会うのはあなたですよ」

エミール先生「この木には象さんの妖精が宿っているのかしら(笑)」

みなさんいかがでしたか?

スタッフは取材の後から、いつもの景色が少し違ってみえるようになりました。何かがキラリと光った瞬間や、風で葉っぱが舞い上がる瞬間、「これは妖精さんのしわざ?」と妖精さんを感じてみると、それだけで世界がずっとまぶしく感じられるのです。それに加えて、いつもの自分よりずっとやさしくなれるように感じています。前を歩く女のコたちの楽しそうなおしゃべりがとっても可愛く聞こえてきたり、すれ違うカップルにこっそりエールを送ってみたり♡ 自分の世界に妖精さんを招き入れるだけで、小さな感動がどんどん増えていくのです。

大人になった今だからこそ、妖精さんと仲良くなっていただきたいなぁと思います。さぁ、みなさんもお外に出て、妖精さんを感じてみませんか?

イラスト/藤井奈生子

お話/エミール・シェラザード(神野さち)先生

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