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ミニトマトで事故に? 窒息につながりやすい「子どもの食べグセ」4つ

  • 2015.6.24
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【ママからのご相談】

先日、食事中に子どもがミニトマトを喉に詰まらせかけました。一瞬のことでしたが、とても焦りました。お餅とかには気を付けていたのですが、ミニトマトは盲点で……。 子どもが食事する際に気を付けたほうがいい食品などがあったら詳しく教えてください。

●A. 乳幼児の窒息予防には、周りの大人が注意しておくことが大切です。

こんにちは、ご相談ありがとうございます。歯科衛生士の鈴木ハナコです。

今回は、乳幼児の窒息予防ということで、子どもが食事をする際に気を付けたい食品や、その食べ方などをご紹介します。

●乳幼児に与える際に注意したい食べ物

よく知られるのが、こんにゃく入りゼリーやお餅ですが、危険なものはこれだけではありません。普通のご飯やから揚げなどでも窒息事故が起こりえます。窒息予防で気を付けたいのはまず食べ物の大きさ。一口量を必ず年齢に適したサイズに分けて与えることが大切です。

水分の少ない乳幼児用のおやつ(ボーロやせんべい)、パンなどにも注意が必要です。最初にお茶などで口の中を湿らせてから与えると安心です。

さらに、ミニトマトやブドウなどの、油断すれば喉にヒュッと入っていきやすい食品たち。こちらは幼児の窒息事故がよく聞かれるので与える際は面倒でも半分に割ってから与えるようにしましょう。

●窒息につながりやすい子どもの食べ方のクセ4つ

子どもによって食べ方に個性があるとは思いますが、特に注意したいのは以下の4つです。

●(1)食べ物を奥に押し込もうとする

口を開けたまま食べ物を奥に詰め込もうとするクセがある子は少し注意が必要です。一口量を減らして、そのクセを直すよう声掛けをしていきましょう。

●(2)遊び食べ

食べている間に上を向くなど、遊びながら食べるのも危険です。食事中はテレビを消すなど、集中して食べられる環境を作りましょう。また、おやつを寝転んで食べるなど、仰向けの状態でものを食べることはやめさせましょう。

●(3)早食い

ゆっくり食べるように声掛けをしましょう。しっかり噛むことの大切さを話せるとなおいいですね。

●(4)おしゃべり

口に食べ物を入れたままおしゃべりをするのも実は危険。直後に息継ぎが入ると、間違って食べ物が気道に入り窒息の原因になることもあります。親としても急に声をかけたりして驚かせるようなことをしないように注意したいですね。

●最後に

4歳以下の乳幼児は噛む、飲み下すなどの機能が未熟な状態です。一人で食べさせず、見守りながら食事ができるといいですね。

【参考リンク】

・食品による窒息 | e-ヘルスネット(厚生労働省)

●ライター/鈴木ハナコ(歯科衛生士)

幼い時から医師や歯科医師などの医療関係者に囲まれて育ち、反発したものの大学卒業後自身も結局医療関係職に就く。本職の傍ら医療分野のコラムを執筆。現在結婚し、これまた医療関係職の夫と2児と暮らす、母親業と子どものことはわからないことだらけながらも日々奮闘中。気になったらとことん調べたいという性格が影響するためか、調べ始めたら止まらない。専門家へのインタビューも積極的にこなします! “キチンと知りたい”をモットーに取材、執筆活動中。趣味はお手軽アウトドア。

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