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ピアニスト清塚信也さん推薦|眠りを誘うクラシックの名曲パッヘルベル「カノン」など“寝かしつけ音楽”をご紹介

  • 2021.5.12
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「今すぐピアノと寝よ」「寝かしつけピアノ」などと呼びかけ、YouTubeでピアノの生演奏を配信し、聴く人を眠りへと誘うピアニスト清塚信也さん。クラシック音楽が入眠に効果的だという、その理由をうかがいました。

清塚 信也さん
ピアニスト
(きよづか しんや)5歳よりクラシックピアノの英才教育を受け、国内外のコンクールで数々の賞を受賞。現在は、作曲&演奏に加え、テレビ出演や音楽監修など多方面で活躍中。ミュージカル『ゴヤ-GOYA-』(4月8日〜)で作曲・音楽監督を務める。

ピアニスト清塚信也さんが案内する心地よい入眠へと誘うクラシック音楽鑑賞

瞑想は呼吸に集中することで心が整うように、音楽もただ聴き流すのではなく"聴き入る"ことで、いい眠りに就けるのではないでしょうか。そのためにも曲の背景を知ると、より聴き入りやすくなるはずです。

まず聴き入ってほしいのは、ヨハン・パッヘルベルの「カノン」。誰もが知る曲ですが、「カノン」はコーラスや輪唱、ふたつ以上の音を同時に鳴らす和音などを重層的に組み合わせた技法(「カノン進行」と呼ぶ)を駆使した作品。現代でも多くの楽曲で使用されていますが、当時は相当ハイテクだったはず。それを、彼は1600年代にして確立していたのかと思うと、感慨深いものがあります。

次はフレデリック・ショパンの「ノクターン」。夜想曲とも呼ばれて、穏やかで静かな曲調が特徴。ポーランド出身の作曲家・ショパンの作品は、故郷の民謡を取り入れた哀愁漂う、美しいメロディが多いので、穏やかな気持ちで入眠できるでしょう。オーディオを自動設定でオフになるように設定して、かけ流して聴くことをおすすめします。

いい夢を見たいな、と思っている方には美術好きを公言していた、クロード・ドビュッシーの「プレリュード」もいいと思います。パリ万博が開かれた1900年前後に生きたフランスの作曲家で、ジャポニスムに多大な影響を受けています。

浮世絵や版画が好きだった彼の「プレリュード」には、どこかオリエンタルな響きも。メロディがつくと、音楽にセリフが吹き込まれるように物語性が生まれて動画のように感じますが、ドビュッシーの曲は細かいリズムやハーモニーを重要視するため、静止画を鑑賞している感覚になるのです。「プレリュード」ではありませんが、『夢』という曲も幻想的な作品。ぜひ入眠のお供にしてみてはいかがでしょう。

清塚信也が選ぶ入眠に最適なクラシック名曲
■1:パッヘルベルの「カノン」

「この曲にも使われている"和音"は、種類や並び方が文法のようにあって、どういう並びが美しいのかというと、実は『カノン』が王道といわれています。J-POPから洋楽に至るまで、ほとんどの曲がこの進行を使用しています。すべての音楽の基礎が詰まった名盤です」

■2:ショパンの「ノクターン」(夜想曲)

「全集でなくても、好みのマイ・ノクターン集を編集して、ぐるぐるかけ流しするといいと思います。ショパン自身が病気がちで激しい曲調を苦手としていたこともありますが、どの曲も穏やかな表現の作品ばかり。アグレッシブさはないので入眠にもぴったりです」

■3:ドビュッシーの「プレリュード」(前奏曲)

「ドビュッシーはジャポニスムに影響を受けているだけでなく、世界中のサウンドを集めてつくったようなところがあります。なかなか旅行できない今、ドビュッシーの絵画を思わせる楽曲から、さらにイマジネーションをふくらませて旅を妄想しながら眠りに就くのもいいですね」

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音楽_1
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