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お金を増やしたいときに最初に知っておくべきことは...?

  • 2021.5.11
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将来の貯金や自己実現。お金を増やしたいときには、何から手を出せばいいのだろう。実践的な投資や稼ぎ方のテクニックもいいが、その前に、富豪の人たちの「お金に対する考え方」を知れば、ヒントが見つかるかもしれない。

2021年4月21日『最初に知っておきたい「お金の哲学」』(主婦の友社)が発売された。

著者の船ヶ山哲さんは、多くの人はお金が欲しいはずだが、いざお金が手に入るとなると遠慮する傾向があると指摘する。日本人の多くは、「お金を受け取る=汚いもの」だったり、「お金を受け取る=みっともないもの」と誤解している人が多いという。

このような思考だと、当然、目の前にお金が入るチャンスがやってきても見逃してしまい「ゆとりある生活」を逃してしまう。なぜこのような罠にハマるのかというと、お金の勉強=お金の哲学に触れていないことが大きな要因のひとつだという。

お金に関する知識や考え方については今の日本は世界の先進国と比べて「周回遅れ」という意見もある。

人生100年時代、お金の面では長寿が問題となりうる。例えば、年功序列の廃止、退職金の崩壊、年金制度の先延ばし、減額となっている現代では長生きは足かせとなるのだ。

仮に老後40年生きるとした場合、月30万円で過ごしても、年間で360万円は必要だ。10年生きれば3600万円。40年生きれば1億5000万円近くのお金が必要となる。ただ、これは「物価変動がない」という前提......。将来のことを見据えると、早くからお金についての知識や考え方を見直すことは重要だ。

本書では、今後の時代に対応するためのお金の哲学を7つのステージに分類している。

① むだな支出を防ぐ(守る)
② 知識に投資する(使う)
③ 経験をお金にする(稼ぐ)
④ 換金率のよいものに姿を変える(ためる)
⑤ リソースを再利用し新たな収益を生みだす(増やす)
⑥ 仕組みを構築しオーナー生活を満喫(任せる)
⑦ 執着を手放し資産を運用のステージへ(捨てる)

これらは「富豪」と呼ばれる人たちにとっては常識ともいえる。知識や経験、再利用や仕組みの構築――。どれも時間がかかりそうだが、将来的に大きな収入を得るための「基本」だ。

どうすれば儲かるのか? 給料のいい仕事は? など、お金はすぐに増やすことを考えがちだ。しかし、老後のことも踏まえて長い目で見たときを想定し、今のうちからお金との向き合い方や計画からじっくり学ぶ必要がありそうだ。

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