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アドバイスは逆効果? 悩む妻を元気にする「2段階のアプローチ」とは

  • 2015.6.23
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【男性からのご相談】

30代の男性です。妻が仕事先の人間関係で悩んでいるので、アドバイスしたり、時には気分転換に一緒に外出したりしています。しかし、ますます調子は悪くなるばかりで、最近は休みの日はほとんど寝込んでいる感じです。どのように接すれば妻が元気になるでしょうか?

●A. まずは奥さんの気持ちにそっと寄り添い、“変化”の段階になってから解決や改善を!

ご相談ありがとうございます。ママライターの馬場じむこです。

奥様が人間関係で悩み、寝込んでいるとのこと、大変心配ですね。そんな奥様を支えてあげたい、元気になってほしいというご相談者様の優しい気持ちがとても伝わってきます。

しかし、アドバイスするにも、悩んでいる人には2つの段階があります。この段階を知ることが、奥様に適切なアプローチをするカギになりそうです。早速ご紹介します。

●悩んでいる人の心には2つの段階がある

心理カウンセラーの藤村高志さんは、著書『まずは、自分をまるっと肯定しよう』にて、人の心には、次の2つの段階があるとおっしゃっています。

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1“癒し”が必要な段階

2“変化”が必要な段階

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●癒しが必要な段階の人は全肯定が大切

また、癒しが必要な段階の人についてはこのようにおっしゃっています。

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「癒し」が必要な段階にいる人は、ここまでお話ししてきたように、「まずは、全肯定」が大切。

「話を聴いてもらいたい」「気持ちをわかってもらいたい」「そっと寄り添ってもらいたい」と、そんなふうに感じているものです。

そんな気持ちでいる人に、「人を変えることはできない」「自分を好きになりなさい」「もっと強くなりなさい」などと、“考え方”や“解決策”をアドバイスしてもその人の助けにはなりません。

その人は自分のことを否定されたと感じてイヤな気分になったり、そうできない自分を「やっぱり自分がいけないんだ」と責めてしまったりします。

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●優しい気持ちに応えられない自分を責めているのかも

奥様の調子がますます悪くなっているとのこと。もしかすると、奥様はまだ“癒し”が必要な段階であるのに、“変化”で必要なアドバイスをしすぎてはいないでしょうか? そして、奥様は大切なご主人のアドバイスに応えられない自分を責めたり、思うように動けない自分に対して無力さを感じてしまっているのではないでしょうか?

●家事を代わって負担を軽くしてあげるなど、寄り添ってあげましょう

ご相談者様は、奥様を気分転換にどこかへ連れ出すというように、アクティブにアプローチされていますが、“癒し”が必要な段階の場合、場所の変化もツラく感じることがあります。

以前、私は心の調子があまり良くなく、気分を変えようと自然の多いところへ行ってリフレッシュしようと頑張ったことがあります。しかし、場所の変化が体にツラく、予定より早く帰宅しました。

そんな状態のとき、夫の行動で一番助かったことは、家事や育児を積極的に代わってくれて、負担を減らしてくれたことです。また、ツラい気持ちや何もやりたくない気持ちを話したときに、「そんなことではだめだ」ではなく、「そうだよね」とただ肯定してくれたのもありがたかったです。

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この2つの段階、調子が良くなって考えると心がツラいときは確かにそうだったと感じます。奥様がどちらの段階か考えて、それぞれの状態に適したアプローチができるといいですね。

【参考文献】

・『まずは、自分をまるっと肯定しよう』藤村高志・著

●ライター/馬場じむこ(書評ブロガー)

東京都在住36歳。短大卒業後、一般事務・専業主婦を経て、長男が1歳の時に建材メーカーに再就職し、総務・労務も担当する経理主任として8年勤務。現在は税理士事務所にて経理事務業務のほか、Webや雑誌にてライティングを行う。夫、小学5年生の男子、保育園児の5歳男子と暮らす。著書『仕事も子育ても自分もうまくいく!「働くママ」の時間術』日本実業出版社より出版、台湾版も発売中。

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