1. トップ
  2. ファッション
  3. ロールモデルは「ママ」。著名なセレブ母子の固い絆。

ロールモデルは「ママ」。著名なセレブ母子の固い絆。

  • 2021.5.8
  • 912 views
フランスを代表するファッションアイコンである母娘、ジェーン・バーキン(左)とシャルロット・ゲンズブール(右)。2018年2月、サンローラン(SAINT LAURENT)のショーに登場した。Photo_ Dominique Charriau/WireImage
010-Mothers-Daughters-Mothers-Day-VogueINT_April24_Getty-Imagesフランスを代表するファッションアイコンである母娘、ジェーン・バーキン(左)とシャルロット・ゲンズブール(右)。2018年2月、サンローラン(SAINT LAURENT)のショーに登場した。Photo: Dominique Charriau/WireImage

ジェーン・バーキン × シャルロット・ゲンズブール

ジェーン・バーキンは、60年代を代表するアイコンだ。アントニオーニが監督した名作『欲望』(1966)では、独創的な歌と踊りを披露し、セルジュ・ゲンズブールとの関係から、パリ左岸のボヘミアンを体現する存在となった。その唯一無二の存在感から、エルメス(HERMÈS) はバッグ「バーキン」を生み出したほど。そんな母のもと育った3人の娘たち──写真家の故ケイト・バリー、モデルで歌手のルー・ドワイヨン、そして女優のシャルロット・ゲンズブール──もまた、母親の陰に隠れることなくそれぞれ独自の道を切り拓き、成功している。中でもシャルロットは、3人の中で母にもっとも近い道を辿っている。母と同じく、父であるセルジュとCDをリリースし、セザール賞やカンヌ映画際の女優賞を獲得。フランス版『VOGUE』の2018年クリスマス号の表紙では、母ジェーンと異父姉妹のルーと3人で仲睦まじくポーズを決めた。

2018年9月、カイア・ガーバー(左)とシンディ・クロフォード(右)が、イタリア版『VOGUE』のパーティーに揃って出席。Photo_ Venturelli/Getty Images
021-Mothers-Daughters-Mothers-Day-VogueINT_April24_Getty-Images2018年9月、カイア・ガーバー(左)とシンディ・クロフォード(右)が、イタリア版『VOGUE』のパーティーに揃って出席。Photo: Venturelli/Getty Images

シンディ・クロフォード × カイア・ガーバー

シンディ・クロフォードの娘として生まれることは、天から授けられた特権のようなものだと考える人も多いかもしれないが、それは同時に、大きなプレッシャーを背負って生きることでもある。なんといっても母シンディは、一流のスーパーモデル。1990年代にはペプシのアルミ缶でさえファッションアクセサリーにしてしまった人物だ。しかし、カイアは決して母の輝かしいスター性の陰には隠れることなく、2017年にランウェイデビューするや否や、彼女は瞬く間にトップモデルとして頭角を現した。そっくりな容姿の二人だが、一つだけ異なる点が。それは靴のサイズ。「母の靴をすべて譲り受けられるって期待していたのに!」と、カイアは過去のUK版『VOGUE』のインタビューで残念そうに語っている。

エレットラ・ヴィーデマン(左)とイザベラ・ロッセリーニ(右)。2015年に開催されたカンヌ国際映画祭にて。Photo_ Stephane Cardinale/Corbis via Getty Images
013-Mothers-Daughters-Mothers-Day-VogueINT_April24_Getty-Imagesエレットラ・ヴィーデマン(左)とイザベラ・ロッセリーニ(右)。2015年に開催されたカンヌ国際映画祭にて。Photo: Stephane Cardinale/Corbis via Getty Images

イザベラ・ロッセリーニ × エレットラ・ヴィーデマン

優雅さや機知、美しさ、慎み深い物腰……。これらをすべて備えたイザベラ・ロッセリーニの子として生まれるのは、宝くじで大当たりするようなものかもしれない。母のような女性になるべく、現在、目下修行中の娘エレットラ・ヴィーデマンは、モデル業と並行して、オンラインメディア「Refinery29」のエグゼクティブ・フード・エディターを務めたり、自身のブログ「Impatient Foodie」を運営するなど、執筆活動にも精力的だ。しかし実のところ、その才能はイザベラ譲り。女優業をメインにしながら、1997年に回顧録『Some of Me』を上梓するなど、母もまた物書きとしての才能を備えていたのだ。

2016年3月、シャネル(CHANEL)のショーに姿を見せたウィロー・スミス(左)と、母ジェイダ・ピンケット=スミス(右)。Photo_ Pierre Suu/Getty Images
022-Mothers-Daughters-Mothers-Day-VogueINT_April24_Getty-Images2016年3月、シャネル(CHANEL)のショーに姿を見せたウィロー・スミス(左)と、母ジェイダ・ピンケット=スミス(右)。Photo: Pierre Suu/Getty Images

ジェイダ・ピンケット=スミス × ウィロー・スミス

ジェイダ・ピンケット=スミスとウィル・スミスの娘であるウィロー・スミスは、2000年にこの世に生を受けて以来、19年のあいだに一般の人たちが一生でこなすよりずっと多くを経験している。7歳のときに『アイ・アム・レジェンド』(2007)で映画デビューを果たし、翌年には『キット・キトリッジ アメリカン・ガール・ミステリー』(2008)でヤング・アーティスト賞を受賞。さらに、10歳でファーストシングル「Whip My Hair」をリリースした。もちろん、名声を早く手に入れたからといって、人生が順風満帆とは限らない。ウィローは、こうした経験から精神的な病を患ったことを公表し、母ジェイダは、自傷行為を乗り越えた娘を誇りに思っているようだ。ジェイダとウィローは、ウィローの祖母、エイドリアン・バンフィールド=ノリスも加えた3人で、Facebook Watch上で「Red Table Talk」というトークショーをホストしている。ほかのセレブ一家のリアリティ番組とは異なり、3代にわたる一家の女性たちが、さまざまなトピックを率直に話し合うこの番組は、オーディエンスである私たちにも、家族の絆を再確認させてくれる。

ゴールディ・ホーン(左)とケイト・ハドソン(右)。2018年、全米映画俳優組合賞のレッドカーペットにて。Photo_ Dan MacMedan/Getty Images
008-Mothers-Daughters-Mothers-Day-VogueINT_April24_Getty-Imagesゴールディ・ホーン(左)とケイト・ハドソン(右)。2018年、全米映画俳優組合賞のレッドカーペットにて。Photo: Dan MacMedan/Getty Images

ゴールディ・ホーン × ケイト・ハドソン

家族のハーモニーにとって大事なことは「大笑い」だと語る、ゴールディ・ホーンと娘ケイト・ハドソン。その言葉どおり、二人は撮影現場でもいつも大爆笑を繰り広げており、周囲にポジティブなムードを運んでいる。

母親のことを「お互いに何でも話せる関係」と話すケイトは、こう続ける。

「ママに隠し事をしなければならないと思ったことは、一度もない。いつも私にとって、大切な親友よ」

多忙なオスカー女優であったにもかかわらず、ケイトの幼少期には、いつもそばにいたというゴールディ。二人が互いを「親友」と表現するのを聞くと、素直に格好よく見えるから不思議だ。

Text: Samuel Muston

元記事で読む
の記事をもっとみる