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仕事を覚えてくれない、リモートでは伝えにくい......。教え方には「型」があります!

  • 2021.5.6
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仕事を「教わる」のと「教える」のとでは、後者のほうがずっと難しい。それなのに、「教え方」について習う機会は少なく、自己流になりがちだ。4月から後輩や部下ができて、突然指導係を任された、リモートでは伝えにくくてもどかしい、時間をかけても相手が仕事を憶えてくれず、「教えたのになぜできないのだろう」とモヤモヤしている、という人におすすめの本がこちら。

『仕事を教えることになったら読む本』(アルク)は、「あの人に教えてもらいたい」と言われる先輩や上司になるための、「教え方」のメソッドを紹介している。

22年間で4万人のビジネスパーソンを教えてきた人気研修講師・濱田秀彦さんが、教え方の「3点セット」を伝授。濱田さんによれば、教える上で重要なのは、「ティーチング(知識を与える)・トレーニング(技術を身につけさせる)・コーチング(意識を高める)」の3つ。これらを場面に応じて使い分ければ誰でもよい指導者になれるという。

本書では、場面別に良い例と悪い例を比較しながら、教え方を身につけることができる。

濱田さんはこれまであらゆる業種や職種のビジネスパーソンに研修をしてきた。その中でわかったのは、教え方の基本は業種や職種にも活用できるということ。

さらに、コロナ禍で課題になっているリモートワーク環境ならではの教え方、同時に複数人に教える際のポイント、教える人のタイプ別の指導上の注意点も紹介。いますぐ役立つ情報が満載だ。

本書の目次は以下の通り。

序章 教えるということ
3つの切り口
知識、技術、意識の教え方

第1章 知識の教え方 ティーチング
目指そうOKティーチング
ティーチングの手順
ティーチングに相手を巻き込む話法 2WAY
【コラム】お悩み相談「相手がメモをとらない」 ...など

第2章 技術の教え方 トレーニング
目指そうOKトレーニング
トレーニングの手順
トレーニング環境の作り方
【コラム】お悩み相談「何度教えても覚えてくれない」 ...など

第3章 意識の高め方 コーチング
目指そうOKコーチング
コーチングとティーチング、トレーニングの大きな違い
すぐに使えるコーチングのセリフパターン
【コラム】お悩み相談「コーチングで相手から答えが返ってこない」 ...など

第4章 教えるためのサブシステム
リモートワーク環境での教え方
同時に複数の相手に教える際のポイント
年上の人の教え方
【コラム】お悩み相談「同じミスを繰り返す」 ...など

第5章 教えるタイプ 教わるタイプの相性
教える人のタイプ別、指導上の注意点
相手のタイプに合わせた指導法 ...など

おわりに 令和時代に教えるということ

新人時代、先輩から「習うより慣れろ」「仕事は見て盗め」と言われて自己流で仕事を覚えてきた人は、自分も教わっていないのに、どうやって教えろと......? と戸惑うだろう。ましてやリモートでは、「見て盗め」なんてことは不可能だ。ティーチング、トレーニング、コーチングの基本を学び、教え上手の頼れる先輩・上司を目指してみては。

■濱田秀彦さんプロフィール
株式会社ヒューマンテック代表取締役。1960年東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業。住宅リフォーム会社に就職し、最年少支店長を経て大手人材開発会社に転職。トップ営業マンとして活躍する一方で社員教育のノウハウを習得する。1997年に独立。現在はマネジメント、コミュニケーション研修講師として、階層別教育、プレゼンテーション、話し方などの分野で年間150回以上の講演を行っている。これまで指導してきたビジネスパーソンは4万人超。おもな著書に『社会人1年目からの仕事の基本』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『あなたが上司から求められているシンプルな50のこと』(実務教育出版)、『「ニューノーマル」最強仕事術』(講談社ビーシー)、『じつは稼げる[プロ講師]という働き方』(CCCメディアハウス)など多数。

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