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障がい者も使いやすい「デオドラントスティック」の試作モデルが話題

  • 2021.5.6
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海外の人気デオドラントブランドが、障がいを持つ人も使いやすい設計の「デオドラントスティック」を開発中。SNSでその試作モデルが公開されて、反響を呼んでいる。(フロントロウ編集部)

試作モデルのデオドラントスティックに反響

パッケージに点字を取り入れたシャンプーや化粧水など、障がいを持つ人も使いやすいように設計された美容製品が増えるなか、近年注目を集めているのが「インクルーシブデザイン」。

画像: 試作モデルのデオドラントスティックに反響

インクルーシブデザインとは、これまで顧客イメージから除外されてきた少数派とされる人々も一緒になってデザインを進めてつくる製品のこと。似た表現として使用されるユニバーサルデザインは、一般的にデザイナーがデザインを行なうのに対して、インクルーシブデザインは当事者となる人もデザインに参加するため、より多くのニーズに気づくことができる。

そんななか、米ユニリーバが展開するデオドラントブランドのDegreeが、世界初となるインクルーシブデザインの「デオドラントスティック」を開発していることを発表。まだ試作段階であるものの、SNSで注目を集めている。

インクルーシブデザインの制汗剤が開発中

今回Degreeの公式SNSで公開されたのは、視覚障がいや上肢運動障がいを持つ人を含む多くの人が使いやすいようにと設計されたデオドラントスティックの「ディグリー・インクルーシブ(Degree Inclusive)」。

ディグリー・インクルーシブは、ブランドの製品開発者のほかに多様な障がい者コミュニティも開発に参加しており、さまざまな工夫が施されている。もっとも注目なのが、簡単に開けられるようになっていること。

ディグリー・インクルーシブは、先端にフックがついていて、キャップは磁石になっているのが特徴。そのため、フックをドアノブなどに引っ掛けて引っ張るだけで、力を入れずに片手で簡単に開けることができる。さらにパッケージの下部分についたグリップは、大きく設計されているだけでなく、くぼみのような形になっているため握りやすく、従来のデオドラントスティックにくらべて、腕や手に障がいを持つ人も使いやすいデザインとなっている。

もちろんこれらの工夫は、決して障がいを持つ人だけでなく、怪我をしているときや片手が使えないときなど、さまざまな場面で使いやすさを感じられるはず。

また、視覚障がいを持つ人も使いやすいようにパッケージには点字も採用している。

Degreeは日本未上陸ブランドであるため、発売が開始されても日本で購入できない可能性は高いけれど、今後このようなインクルーシブデザインの製品がどんどん増えていくように期待したい。(フロントロウ編集部)

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