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『俺妹』の「if」シリーズ、待望の第二弾は黒猫編! 中二病な黒猫と京介の、波瀾の運命を見届けろ!!

  • 2021.5.5
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ダ・ヴィンチニュース
『俺の妹がこんなに可愛いわけがない(16) 黒猫if 下』(伏見つかさ:著、かんざきひろ:イラスト/KADOKAWA)

2008年に刊行が始まったライトノベル『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』(以下『俺妹』)はアニメやゲームにもなった人気作であり、2013年に本編は完結した。しかしその人気は根強く、2019年に待望の新作が登場。それが『俺の妹がこんなに可愛いわけがない あやせif』である。これは本編で報われなかったヒロイン・新垣あやせの恋が成就する物語であり、このシリーズは文字通り「if」のセカイを描いたものなのだ。そしてあやせに続いて描かれるのは、ゴスロリ衣装に身を包んだ中二病の少女──「黒猫」こと五更瑠璃の物語である『俺の妹がこんなに可愛いわけがない(16) 黒猫if 下』(伏見つかさ:著、かんざきひろ:イラスト/KADOKAWA)だ。

本作のヒロインとなる五更瑠璃は、主人公である高坂京介の妹・高坂桐乃と同じサークルの仲間。「黒猫」とは彼女のハンドルネームだ。桐乃と黒猫は互いを罵倒し、いがみ合う間柄だが、実はそれも彼女たちのコミュニケーションであり、いわゆる「ケンカするほど仲がいい」のである。しかし桐乃が海外へ留学してしまい、ショックを受ける黒猫。そんな中で京介の高校へ黒猫が入学し、彼の「後輩」となったあたりから物語は始まる。

物語は上下巻に分かれており、上巻では黒猫と京介が所属する「ゲーム研究会」という部活動で行なわれた夏合宿での出来事が描かれる。実はこの期間、『俺妹』の本編では京介は桐乃のもとへ駆けつけている。つまりこの部分が「黒猫編」への分岐点ということだ。この時点では黒猫と京介は仲がいい先輩後輩であり、まだ恋愛関係にはなかった。それが合宿中に出会った「槇島悠」という不思議な少女と行動をともにするうち、自分たちの気持ちに気づいていく。そして京介が黒猫に告白し、ふたりが恋人になるまでが上巻の内容だ。

下巻では、晴れて恋人同士となった京介と黒猫の、微笑ましくも不器用な交際の日々が綴られる。黒猫が提案した、ふたりのやりたいこと──“運命の記述”(ディスティニー・レコード)を書いて実行しながら夏休みを過ごしていくのだ。そんな中、海外へ行っていた桐乃が日本へ戻ってくる。兄・京介と親友の黒猫が付き合っていることを知り、ふたりを祝福する桐乃。しかし京介と黒猫に待ち受ける過酷な運命は、確実にふたりへと近づいていたのである──。

この『黒猫if』は伏見つかさ氏の完全書き下ろしであり、『俺妹』本編とリンクする部分が多い。だからこそ京介と黒猫が本編の展開に抗う姿は非常に胸に迫るものがあり、感動を覚えるのである。そして最後に語られるエピローグは、本編で黒猫を贔屓にしていた人はぜひとも見届けてもらいたい。その幸せな姿は、間違いなく黒猫ファンたちが望んでいたもののはずだから──。

文=木谷誠

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