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すごく年下の女子と付き合う年上男性の心理【ひとみしょうのお悩み解決】

  • 2021.5.3
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“【お便り募集】文筆家ひとみしょう お悩み解決” に送っていただいたお便りの中から、お悩みをひとつピックアップしてひとみしょうさんがお答えします。

「さとこさん40歳」のお悩み

いつもコラム楽しく拝見しております。悩みというか疑問がありメールさせていただきました。先日とあるアーティストが奥様とお別れし、2回りくらい年下の女性と再婚されたニュースを見ました。ふと、2回りも歳の離れた異性と恋愛する心理ってどういうものなのだろう?と思いました。私自身、若い人ってすごく生命力に溢れててキラキラして見えるので、なんとなく見てると安心します。そういう生命力に触れたいのかな?と思ったりしますが、そうだとしたらそのキラキラした生命力に惹かれる理由って何だろう?と。参考にお聞きしたいです。宜しくお願いします。

〜ひとみしょうのお悩み解決コラム〜

彼女はなんてオトナなのだろう

2回り歳が離れていても、男はその年下女子のことを大人だと思います。自分より精神的にオトナな女子――。

2回り歳が離れているというのは、たとえば、男が45歳なら、女子は21歳ですね。21歳といえば、たとえば大学3年生です。

就活において、その女子は言います。「わたしたちが結婚したら、あなたのほうが先に定年を迎える。それでもわたしたちは生活していかなくてはならないのだから、わたしは手堅く暮らすために公務員という選択をする」

かくして、彼女は公務員試験の問題集に取り組みます。

そういう「年下女子」を、彼は「自分より精神的に大人だ」と思います。おれが21歳のころは……モテることに必死で、バンドを組んだり車を買ったり。買った中古車をどこかにぶつけて修理代を工面するために建築現場で日雇いのバイトに明け暮れて、それで大学の単位を落としてしまって……ああ。それに比べて彼女はなんてオトナなのだろう。

というような感覚が、まず1つ目。

ピチピチの生命力溢れる肉体をいただけてラッキー!

2つ目。これは質問文の「キラキラした生命力に惹かれる理由って何だろう?」という箇所とリンクします。

年上の彼は、年下の彼女と付き合えたことに対して「ラッキー」と思っています。45歳にしてふたたび21歳のピチピチの生命力溢れる肉体をいただけてラッキー!

彼はこう思います。

なにも、同い年くらいの女性の肉体に価値を見出していないとか、見下しているとか、そういうことではありません。

45歳にもなれば、男は「俺はこのあとの人生において、若い女子の肉体をいただくことのないまま、平坦に年をとっていくだけだろう」と思うものです。「そういうラッキー」は30代までで、40を過ぎたらあとはおとなしく下降線をたどるしかないだろうと。

でもしかし、そこに21歳のピチピチの女子大生が現れます。「付き合ってよ」なんて言われて、女子のほうからホテルでお泊りしようと誘ってきます。もう女神です。

こんなラッキー、ちょっとほかにない。俺ってなんかすごくね? 彼はこう思います。

キラキラした生命力に惹かれる理由

男がキラキラした生命力に惹かれる理由はひとつです。それを見たら、それに触れたら、それを舐めたら、なぜか元気になるからです。なぜなのかは、言葉で説明することが、もしかしたら可能かもしれません。しかし同時にそれは、言葉で説明すればするほど、「真理」から遠ざかるように思えてくるのも事実です。

だからここでは、なぜかわからないけど、女子のもつ生命力に触れると元気が出てくる、とまとめておきます。

その他ネガティブな感情

その他、ネガティブな感情があるとすれば、たとえば、彼女のお父さんと彼は、だいたい似たような年齢です。45歳の彼氏に対して、21の彼女のお父さんは46歳とか47歳だったりします。

なので、彼女の家に挨拶なんかに行くと、彼はすごく不思議な気分になります。「俺と2つ3つしか歳が違わない人を<おとうさん>と呼ぶって、なんかへんな感じ」

さらには、21歳の彼女に対しても、彼は不思議な気持ちになります。自分が21歳のとき、45歳の女性と付き合おうという発想がなかったからです。だから「彼女はまたどうして、俺みたいな45のおじさんのことが好きになったのだろうか」と思います。45のおじさんとエッチする感覚ってどういうものなのだろうか?と思います。

これは本当に、男にとっては謎な感覚です。21歳の男子が45歳の女性とエッチすることは(ほぼ)ないからです。

さらには、21の女子は、45の男と付き合うことで「精神的・経済的安定」を求めていると思うのですが、その感覚も、年上男性にはちょっとよく理解できないのです。

男にとって精神的、経済的安定とは、「ゼロ地点から努力によって勝ち取る=そうなる」ものですが、21の女子は、すでに完成されたところに乗っかろうとしますね。すぐにそれが「ある」状況を手にしますね。その「乗っかる」という感覚が、男にとってはよくわからないのです。いきなり完成したものを手に入れたらそれを失うものまたはやいわけで、それを知ってか知らでか、いきなり45のおじさんと付き合うんですよ。その感覚がよく理解できない。

これについては、そのホンネをぼくが教えていただきたいくらいです。

(ひとみしょう/作家・コラムニスト)

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