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それ、春バテかも!? 疲れの原因タイプ別おすすめ漢方

  • 2021.5.1
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「なかなか疲れが取れない」「たくさん寝ているのに眠い」など、慢性的な疲労を感じていませんか?

春は朝晩の気温差が大きく、それが体の負担となり、だるさや疲れを引き起こすことも。今回は、薬剤師の道川佳苗さんに、疲れの原因別におすすめ漢方薬を教えてもらいました。

あなたはどのタイプ?疲れの原因タイプ別おすすめ漢方

タイプ1 気虚(ききょ)タイプ

最も多いのがこのタイプ。漢方では気(エネルギー)が不足した状態を気虚(ききょ)といいます。胃が弱い体質である、食欲がない、たくさん寝ているのに眠いなどの症状がある人は気が不足している可能性があります。

気虚タイプにおすすめの食材は、お米、鶏肉、じゃがいも、やまいも、きのこ類など。胃腸の調子が整っていないと気を作り出すことができないため、消化が良く、温かい食事を心掛けることも大切です。疲れているからといって、食べ過ぎは禁物。なるべく胃腸を休ませましょう。

おすすめの漢方薬:補中益気湯(ほちゅうえっきとう)、小建中湯(しょうけんちゅうとう)など

タイプ2 血虚(けっきょ)タイプ

全身に栄養を運ぶ血(けつ)が不足しているのがこのタイプです。疲れやすい、だるいなどの症状に加えて、めまいや立ちくらみなどの貧血がある、皮膚がかさつくといった症状があるのが血虚(けっきょ)タイプの特徴です。

血虚タイプにおすすめの食材は、ほうれん草、黒豆、黒ごま、いか、たこ、マグロ、卵、肉類などです。また、気が不足すると血を作る働きも低下するので、気虚タイプにおすすめの食材も同時に摂るようにしましょう。

おすすめの漢方薬:十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)、人参養栄湯(にんじんようえいとう)など

タイプ3 腎虚(じんきょ)タイプ

漢方では「腎」と呼ばれる生命エネルギーや生殖を司る部分が衰えた状態を、腎虚(じんきょ)といいます。加齢に伴い腎のエネルギーは低下していきますが、食事や生活習慣などで補うことが可能です。疲れやすいことに加えて、特に足腰が冷える、耳鳴り、排尿トラブルなどの症状があるのが腎虚タイプの特徴です。

腎虚タイプにおすすめの食材は、くるみ、やまいも、黒ごま、黒豆、栗など。また、冷えは腎の大敵でもあるので体を冷やさないように温かい飲み物を飲み、太陽の光を浴びるようにしましょう。

おすすめの漢方薬:八味地黄丸(はちみじおうがん)、六味丸(ろくみがん)など

疲れの原因別に3つのタイプをご紹介しましたが、1つのタイプだけとは限らず、複数のタイプが組み合わさっている場合もあります。まずは自分のタイプを知ることが疲れ改善のためには大切です。

ご自身の詳しい体質や、合う漢方薬を知りたい人は、お近くの漢方薬局やオンライン薬局などで相談してみてくださいね。

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教えてくれたのは

出典: 美人百花.com

道川 佳苗(みちかわ かなえ)さん

漢方薬・生薬認定薬剤師、調理師。大学卒業後、調剤併設型ドラッグストアにて従事し服薬指導をする中、病気の予防、健康維持には食育が大切であると感じ、調理技術、栄養学を学ぶため服部栄養専門学校に入学し卒業する。その後、大手料理教室講師、漢方クリニックの門前薬局で煎じ薬の調剤、漢方相談、服薬指導などを経験。現在は今までの経験を活かし web上で健康相談や薬膳や漢方に関する情報発信をしている。

画像提供/PIXTA

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