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家族計画は慎重に! パートナーとの信頼関係を深める「避妊」の知識

  • 2015.6.22
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【女性からのご相談】

結婚し、これから家族計画を立てていきたいと考えています。今のところは子どもをつくる気はありません。しかし、主人は、「結婚しているのだから」と避妊に協力してくれないことがあり、 家族計画を少し楽観視しているようです。望んだタイミングで妊娠がしたいのに、なかなか言い出せません。どう説明すればわかってくれるのでしょうか?

●A. 「あなたの協力が必要なの」と、家族計画を立てることに男性の理解が不可欠であることを伝えましょう。

ご相談いただきありがとうございます。ママライターのましゅままと申します。

家族計画は、女性の生涯における非常に重要なカテゴリーに分類されます。ぜひ、ご主人にも誠実な気持ちで考えていただきたいですね。

●避妊の種類

年代や環境によって、子育て期・子育て終了・仕事の繁忙期など、女性側が妊娠を希望していない場合には避妊が必須です。

避妊をするにはコンドームの着用が一般的ですが、一番失敗が少なく確実な方法は、女性がOC(低用量ピル)を服用することです。その他には、基礎体温の高低で避妊の目安を把握するリズム方法もあります。

男性側の協力がなかなか得られない場合は、ピルの服用をおすすめしますが、コスト(月2,000円~5,000円程度)もかかりますし、万が一服用し忘れた場合は妊娠する確率も高まります。

やはり、大前提として、男性にコンドームの着用をしてもらうことが大切で、その他の避妊法は補助的な役割程度にとらえておいたほうが良いです。

●もし、避妊に失敗をしてしまったら

速やかに産婦人科医に相談し、緊急避妊ピルを処方してもらってください。緊急避妊ピルは、行為より72時間以内の服用が有効です。それを過ぎてしまうと、避妊効果が薄れてしまいます。

この緊急避妊ピルには副作用があり、酷い場合だと一晩中吐き気に襲われることもあります。また、成功率は100%でなく2%の確率で失敗するといわれています。一番良いのは、慌ててピルを飲む前に、きちんと安全な行為をすることです。

●避妊ピルでは間に合わなくなってしまった場合

人工妊娠中絶を行わなくてはなりません。この手術が行えるのは、母体保護法に基づき妊娠21週6日までで、妊娠6〜9週の間が一番適した時期です。妊娠12週を過ぎると中期中絶となり、1泊2日の入院が必要です。

全身麻酔を施し、眠っている間に子宮の内容物を掻き出して綺麗にする施術を行います。全部で5〜10分程度で終わり、痛みはほとんど感じません。

しかし、中絶は体への負担もかかりますし、10万~30万前後の費用もかかります。さらに、手術が終わってもしばらくは通院しなくてはいけません。何より、心への負担が大きく、体の傷が癒えても心の傷が残ってしまうことがあります。

その後妊娠したときにも、そのたびに過去に中絶をした経験を医師に申告する必要があります。

●きちんと避妊を行うことでパートナー同士の信頼関係が深まります

女性にとって家族計画は、キャリアや生活環境・心身のバランス・経済面などのすべてを踏まえて慎重に考えていきたいことです。

筆者自身もかつて緊急避妊ピルを飲んだ経験があります。副作用で一晩中嘔吐し、想像を絶する苦しみにのたうち回りました。「今後絶対に避妊を怠りたくない」と強く感じ、誰一人として同じ思いをしてほしくないと願いました。

どちらかが避妊に関して不満を持っていては、コミュニケーションが取りづらくなってしまいます。男性の自分を求めてくれる気持ちを傷つけまいと、「避妊をしてほしい」の一言が言い出せない女性は多いです。

しかし、そこは末永く寄り添っていくパートナーですから、正しい知識を身につけて、お互いの本心を話し合っていきましょう。

【参考リンク】

・緊急避妊Q&A | 日本家族計画協会

●ライター/ましゅまま(ママライター)

母一人、子一人で大学卒業まで生活し、就職間際に実の父に再会・そして両親結婚。三人暮らしをするが「父親」の存在を認められず数か月後一人暮らしを始める。アパレル販売員として2年働き、その後同じ職場の現・夫と結婚、娘を出産。娘と父親の関係性について日々考える。夫は転勤族のため出産後も引っ越しを年1回のペースで2回経験。次はどこの街へ飛んでいくのか……。

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