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GWに観てほしい!家にいながら“本物”に出会える「今月のプライム・ムービー」をレコメンド

  • 2021.5.1
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月額500円のプライム会員になれば、幅広い映像コンテンツが見放題になる「Amazon Prime Video」。MOVIE WALKER PRESSでは、Amazon Prime Videoで配信中の作品から、毎月異なるテーマからピックアップしたおすすめ作品「今月のプライム・ムービー」を紹介していきます。

レッドカーペットでのレディ・ガガ&ブラッドリー・クーパー

今月のテーマは「GWに観て欲しい映画」。編集部員たちが、自身の映画スタイルや映画ライフにおけるパーソナルな体験をもとに、おすすめ作品を紹介する。今回の語り手は、“圧倒的な才能に浸りたい”ミュージカルやライブ好きの杉原と、強く気高くカッコいい女子を観て、チアアップされたい…とつぶやく、編集長の下田だ。

LIVEに行けなくてもいい!家にいながら“本物”に出会える映画『アリー/ スター誕生』

しっとり歌い上げる歌唱シーンが見どころの『アリー/ スター誕生』 写真:SPLASH/アフロ
しっとり歌い上げる歌唱シーンが見どころの『アリー/ スター誕生』 写真:SPLASH/アフロ

私は映画メディアの仕事をしていますが、映像作品に輪をかけて生モノのミュージカルやライブが好きで、“本物”を味わうことに喜びを感じています。コロナウイルスの影響で多くの舞台やライブが中止になり、一時期は悲しみの底にいましたが、そのおかげで配信など、家にいながら生のエンタメが楽しめるようになりました。「とはいえ生の魅力には敵わないでしょ」と思っていましたが、いまでは順調に課金を続けています。やはりダンスでも歌でも、なにかを極めた人の表現力は画面を通しても胸に迫るものがありますよね。

スターやアイドルにハマるファンには大きく分けて2種類いると思います。「まだヒヨッコの原石を発掘して成長を楽しみたい派」と「誰もが認める才能を持つ絶対的スターをただ眺めたい派」。ちなみに私は後者なので、“完璧な人”が好き。絶対的スターによる完璧なパフォーマンスを観る瞬間に幸せを感じます。

さて、世間はGWです。本来ならいろんなLIVEを楽しめるはずの時期ですが、まだまだ厳しい世の中。生の現場に行けず嘆く人も多いことでしょう。そんな悲しみに暮れる人へ、この『アリー/ スター誕生』を推したいと思います。

ストーリーはシンプルで、スターになることを夢見ながらも自分に自信がなく、小さなバーで細々と歌うアリー(レディー・ガガ)が、世界的ロックスターのジャクソン(ブラッドリー・クーパー)に見いだされ、ショービジネスの世界に飛び込んでいくというもの。ブラッドリー・クーパーの初監督作であり、ガガと共に主演も果たしました。第91回アカデミー賞では作品賞を含む8部門でノミネートされ、主題歌賞を受賞しています。

レッドカーペットでのレディ・ガガ&ブラッドリー・クーパー 写真:SPLASH/アフロ
レッドカーペットでのレディ・ガガ&ブラッドリー・クーパー 写真:SPLASH/アフロ

冒頭、ジャクソンのライブシーンから始まるのですが、まずここで心を掴まれます。臨場感たっぷりで、スッと「アリー」の世界に没入しました。ただでさえあまり聴くことのできない俳優の歌声が上手かったとなれば、びっくり&目が釘付けに。ブラッドリー兄さん、イケメンで演技もできてギターも歌も上手で、監督もできるとは何事かと思います。前世でどれだけ徳を積んだのか?と思う程の多才さで、私たちを楽しませてくれて本当にありがとうございます。Amazon Prime VideoをTVに繋げば、大画面でよりライブの臨場感を楽しめるのでオススメです。

なんといっても、ガガ様演じるアリー。ドラァグクイーンのメイクで「ラ・ヴィアンローズ」を歌うのですが、もはや“上手”という言葉すらしっくりこないほどすばらしく、“本物”を感じて心が震えました。ここは2人の出会いのシーンで、目をキラキラさせながらアリーを見ているジャクソンに「その気持ちわかる〜」と言いたくなるほど、アリーに魅了されてしまう名シーンです。

ここまでで映画開始から10分。恐ろしいです。この時点で「いいもの見せてもらった…」とフェードアウトしてもいいくらいの満足感ですが、この後もアリー&ジャクソンの才能のぶつかり合いでしかないライブシーンなど、2人の歌声を堪能できる場面がたっぷり詰め込まれているのでお楽しみに!そしてAmazon Prime Videoで映画を観ると、関連するオススメ作品もたくさん出てきます。「アリー」で音楽の魅力を感じたら、次は同じプライム内で観られる『セッション』(14)など、関連作をとことん楽しむのもいいですね。

攻めたファッションが話題になった当時のレディ・ガガ 写真:SPLASH/アフロ
攻めたファッションが話題になった当時のレディ・ガガ 写真:SPLASH/アフロ

ちなみに、ガガ様といえば私が大学生の時に大ブームを巻き起こし、街中では「Poker Face」や「Just Dance」が必ずどこかで流れていました。友達の家でMVを流しながらおしゃべりしたり、友達がライブハウスで踊った「Judas」を観に行った思い出もあります。たぶん多くの人が、レディー・ガガと言えば、この時期の“強めのダンスナンバーに奇抜なファッション”のイメージが強いことでしょう。私もそうでした。でも本作で観た彼女はすごくナチュラルで、曲もストレートなもの。「ガガ様ってこんなに綺麗だったんだ…」とうっとりしたことを覚えています。リボンヘアじゃなくなっても観客を魅了する才能は変わらず、進化し続けるガガ様はやっぱり素敵だなと思いました。

レディー・ガガとブラッドリー・クーパー、2人の圧倒的な表現力の前では、画面越しなんて問題じゃないことがわかるはず。会場にいなくても“本物”を感じられる映画です。

イラスト/unpis
イラスト/unpis

気合を注入するつもり…で観たら、人生を考えさせられる『ファイティング・ファミリー』

今回私がおすすめしたいのは、4月に独占配信が始まったばかりの『ファイティング・ファミリー』。ブッ飛び両親が経営する弱小プロレス団体で、兄と共にレスリングに励む少女が、プロレスラーを目指すまでのサクセスストーリーです。

家族全員レスラー!愛情たっぷりに育てられ、家族とステージに立つ [c] 2019 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC., WWE STUDIOS FINANCE CORP. AND FILM4, A DIVISION OF CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.
家族全員レスラー!愛情たっぷりに育てられ、家族とステージに立つ [c] 2019 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC., WWE STUDIOS FINANCE CORP. AND FILM4, A DIVISION OF CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.

公開当時、“良作な家族もの”としてじわじわ話題となった本作。『ミッドサマー』(20)や『ストーリー・オブ・マイライフ』(20)で「この子は誰?」と、その輝きに出合った人も多いであろう、フローレンス・ピューの出世作でもあります。マイリストに入れたまま、なんとなく観ないまま…そんなふうに見過ごされがちな作品なので、ぜひアツくレコメンドしたいと思います。

「プロレス ルール」で検索してしまうような初心者(私のことです!)でも、まったく問題ありません。「ワイルド・スピード」シリーズや「ジュマンジ」シリーズで知られる“ザ・ロック”ドウェイン・ジョンソンがプロデュースを務めているということもあり、激しめのスポ根もの?と思われそうですが、そういったジャンルを敬遠しがちな映画ファンにこそ、おすすめしたい作品です。

『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』でアカデミー賞にノミネート。『ブラック・ウィドウ』も控えるフローレンス・ピュー 写真:SPLASH/アフロ
『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』でアカデミー賞にノミネート。『ブラック・ウィドウ』も控えるフローレンス・ピュー 写真:SPLASH/アフロ

ちなみにAmazon Prime Videoでの評価も星4.2(4月28日現在)。「意外な感動作」などのレビューが並んでいることからも、”圧強め”なザ・ロックのビジュアルとギャップがあることが伺えます。

イギリスの田舎町に住む、サラヤ・べヴィスのレスリング人生は、“レスリング・フリーク”な両親と兄に巻き込まれるかたちで始まったものでした。ファンキーすぎる両親に育てられ、同世代の女の子とはちょっと違うファッションに身を包んだサラヤにとって、学校で居場所を見つけるのはなかなか難しい。でも、ひとたび家族とリングに立てば、地元のファンたちから大きな声援を送られる。のちに彼女自身が言うように、レスリングは「自己実現」や「夢」である前に、「現実逃避」であり、唯一の居場所だったのだと思います。

伝説の女子レスラーの実話を描いた『ファイティング・ファミリー』 [c] 2019 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC., WWE STUDIOS FINANCE CORP. AND FILM4, A DIVISION OF CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.
伝説の女子レスラーの実話を描いた『ファイティング・ファミリー』 [c] 2019 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC., WWE STUDIOS FINANCE CORP. AND FILM4, A DIVISION OF CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.

「プロレスは脚色された世界だが、ファンは嘘を見抜く」「実力と、不可欠なのは輝きだ」など、“プロレス”を別の言葉に置き換えたら、映画そのもの、エンタテインメントそのものを言い表しているな、と思わされるセリフも。まさに本作のフローレンス・ピューからは、紛れもない“輝き(Spark)”が感じられます。“強い”ことはなんてかっこいいんだ!と静かな感動に打ち震えるはず。

でも、アメリカの地で、彼女はふたたび居場所を失ってしまうことになります。2016年まで、WWEに出場する女性プロレスラーはDIVA(ディーヴァ)と呼ばれていたそうです。きらびやかな衣装に身を包んだブロンドヘアのレスラーばかりがもてはやされ、青白く透き通った肌にゴスメイクの彼女は「ヴァンパイア」などと揶揄され、英国出身であることにもヤジを飛ばされてしまう。そんな偏見にさらされてきた彼女自身が、モデルやダンサーあがりの女性プロレスラーたちを見下した発言をしてしまう。そんな彼女たちにやがて芽生える仲間意識、関係の変化も魅力的です。

自分らしいメイク、ファッションで勝ち取っていく! [c] 2019 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC., WWE STUDIOS FINANCE CORP. AND FILM4, A DIVISION OF CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.
自分らしいメイク、ファッションで勝ち取っていく! [c] 2019 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC., WWE STUDIOS FINANCE CORP. AND FILM4, A DIVISION OF CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.

コロナ禍ということもあって、リアルなプロレス興行は無歓声、拍手のみとなっていますが、自宅で観れば声援を贈り放題。フリースタイルバトルさながらのマイクパフォーマンスシーンも楽しく、家族や友人と鑑賞するのもおすすめです。

フリースタイルバトルさながらのマイクパフォーマンスも楽しい [c] 2019 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC., WWE STUDIOS FINANCE CORP. AND FILM4, A DIVISION OF CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.
フリースタイルバトルさながらのマイクパフォーマンスも楽しい [c] 2019 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC., WWE STUDIOS FINANCE CORP. AND FILM4, A DIVISION OF CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.

実は名作の多いプロレス作品。宮藤官九郎×長瀬智也のテレビドラマ「俺の家の話」を見て、プロレスっていいな〜!家族っていいな〜!とアツくなっている人も多いのではないでしょうか?その気持ち、両方満たせる作品です。プロレスラーになるため老人養護施設を抜け出すダウン症の少年、ザック(奇しくも『ファイティング・ファミリー』の兄役と同じ名前!)のロードムービー『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』も、Amazon Prime Videoで配信中なのであわせておすすめしたいです。

『ファイティング・ファミリー』は、与えられた環境や当たり前を、自分が「しなかったこと」の理由にしない映画です。新天地での生活、転職など、大事な選択をしようとしている友人に、かけられる言葉は少ない。そんな変化の多い季節に、誰かに贈りたくなる映画だと思います。

イラスト/unpis
イラスト/unpis

文/編集部

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